タイ・バンコクのインパクト・アリーナにて2020年7月31日に行われたONE Championship『ONE: NO SURRENDER 2』が8月14日(金)、世界に配信された。
▼MMAキャッチウェイト59.5kg 5分3R◯藤沢彰博(日本)[1R 4分55秒 KO] ※左フック×ポンシリ・ミートサティート(タイ)
第4試合では、タイ在住の藤沢彰博(心技道場/TEAM THAI-YO)がMMA(総合格闘技)でポンシリ・ミートサティート(タイ)と対戦。藤沢が通常戦うフライ級ではなく、ストロー級(※56.7kg)のポンシリに合わせ、59.5kg契約のキャッチウェイトで試合は行われる。
26歳から本格的にMMAを始めた藤沢は、アマチュアMMAを経て、2017年7月に「Full Metal Dojo 14」でプロデビュー。2連勝から「ONE WARRIOR SERIES」での勝利を経て、ONE本戦では2連勝から3連敗と負け越している。今回の勝利で星を五分に戻して生き残りを図りたい。
対するミートサティートもタイの選手。2014年にONEでMMAデビューから9連勝も、ジョシュア・パシオ、鈴木隼人に一本負け。2019年5月にロビン・カタランに1Rヒザ蹴りでKO勝ちしたが、その後、ミアオ・リータオ、内藤のび太に判定負け、2020年1月にはリト・アディワンに一本負けしており、こちらも3連敗中。再起を飾るのは藤沢かポンシリか。
リングでのMMA。コールに右手で胸を叩いてから天に突き上げた藤沢。1R、ともにオーソドックス構え。右ハイで前に出るポンシリ。そこに右を合わせる藤沢。ポンシリの左ハイをかわす。左ローを突くと、そこにワンツーを狙うポンシリ。上体を沈め、右アッパーのフェイントで藤沢を牽制する。
右アッパーを見せてからワンツー右フックを連打するポンシリ。かわして右から左を返して押し戻す藤沢。中央まで押し戻すが、右ハイはポンシリ。ガードする藤沢に左右の連打を打ち込み前進するポンシリに藤沢は左フックを振って胴に組み付くが、差し上げるポンシリ。
頭をアゴ下につけて右で差して押し込むポンシリに、右で差し返して体を入れ替える藤沢。離れ際に左ヒジを当てるが、その打ち終わりに右ストレートはポンシリ! 下がる藤沢。
右の関節蹴りを見せる藤沢。ポンシリの右ローに少しバランスを崩すが、左ローを当ててからポンシリの左フックの打ち返しを掻い潜ってダブルレッグに入る藤沢は、シングルレッグに移行しテイクダウン! 腰に足を置き下からヒジを突くポンシリ。背中を着かせ、クローズドガードの中に入って行く藤沢。パウンドを入れながら中腰になると、骨盤にあててきたポンシリの足を外し、利き手ではない左のパウンド!
これを効かされ一瞬頭が後ろに下がったポンシリに、藤沢は左足を越えて右に片足をパスガード。これを嫌ったポンシリは右で差して立とうとするが。その際をまたいで潰してバックを奪った藤沢は、リアネイキドチョークへ! 正対したポンシリのマウントからいったんハーフに入り、サイドポジションへ。
しかしポンシリも左で差して立ち上がり。そこに左手で首を抱える藤沢だがギロチンには行かずがぶりでヒザを突く。スタンドで首を抜いたポンシリは右ストレート。
下がる藤沢。ポンシリは右ハイ。ガードする藤沢は一瞬沈んで、前に決めたテイクダウンのフェイクから左フック! ダウンしたポンシリに中腰でパウンド、足をさばいてサイドを奪い、右ヒジを当てて右ヒザ蹴り2発も! 立ち上がって右を振って来たポンシリに、藤沢は至近距離でショートの左フックをカウンターでアゴに打ち抜くと、ポンシリは後方にもうんどりうってダウン! レフェリーがすぐにストップした。
藤沢は地元バンコクで1年8カ月ぶりの勝利で連敗脱出。40歳にしてMMAの進化と強いハートを見せた。
▼フェザー級(※70.3kg)ムエタイ 3分3R◯ソーグロー・ペッティンディーアカデミー(タイ)[判定2-1]×ポンシリ・PK・センチャイムエタイジム(タイ)
▼MMAフライ級(※61.2kg)5分3R◯ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)[2R 1分11秒 KO] ※左ストレート×ジョン・シンク(英国)
※ともにサウスポー構えからシンクの右にカウンターの左ストレート効かせ、右から左ストレートでKO
▼フライ級(※61.2kg)ムエタイ 3分3R◯ファディ・カレッド(チュニジア)[判定3-0]×ファン・ディン(中国)