2020年8月9日(日)神奈川・ぴあアリーナMMにて『RIZIN.22-STARTING OVER-』が開催され、第7試合の女子49kg契約5分3Rで浅倉カンナ(パラエストラ松戸)が古瀬美月(Y&K MMA ACADEMY)に1R1分35秒、パウンドによるTKOで快勝した。
浅倉は「実力差を見せないといけない試合だったので圧勝できてよかったです。この階級にはトップがまだ上にいるので、自分はここで止まっていられないので、今後は上につながる試合ができればいいなと思います。(下からの選手と戦うことにプレッシャーは)試合中は全くなかったです。格闘技の試合なので確信はなかったですけれど、1Rで倒さないといけないなって。(キラーな部分は)見せられましたかね?(笑)」と、再びRIZIN女子スーパーアトム級のトップを目指すために圧勝しないといけない試合だったとコメントした。
一方、古瀬は「相手も強かったですし、大舞台に飲まれちゃったのもあるけれど、全体的に力不足で申し訳ないなって気持ちでいっぱいです。相手の方が冷静で、パウンドも今まで喰らったことないくらい強くて、終わった後も頭がよく分からなくなってしまったので大舞台で試合している選手は強いなと思いました」と浅倉の強さを称えた。
そして「デビューしてから長い期間休むことなく試合を続けて来ました。試合と試合の間の成長具合が短い分、成長具合を見せられないのもあるのでしばらく格闘技……試合から離れるつもりで今日リングに立ちました。(復帰は)いつになるか分からないですけれど、少なくとも1年…長くお休みをとらせていただきたいと思います」と、試合からしばらく離れると休養宣言。
しかし、試合後の自身のSNSには「試合負けました。今日は自分にとって、節目…というか区切りを付ける。そんな日でした。応援してくれていた皆さん。今まで本当にありがとうございました。皆さんが居たからこそ、デビューから毎日頑張って来れました。感謝してもしきれません。ありがとうございました」と、まるで引退するかのような投稿が。
ファンからも様々な意見が寄せられているが、8月11日には浅倉カンナが自身のSNSにて「そうしなきゃいけないなにかがあるならそれはそれでいいんだけど、本当になんの意味もない試合になってしまうね。うーん…」と、古瀬へのメッセージと思われる投稿。「言いたいことは我慢するタイプです。この先ははっきりは言いません」と、何に対して言ってるのかは明かさなかった。
浅倉自身、2016年12月29日のRIZIN初参戦で敗れ、そこから『DEEP JEWELS』で復活勝利を収めてRIZINに復帰。2017年には女子スーパーアトム級トーナメントで優勝して頂点に立ち、RENAとの再戦も制して8連勝を飾ったが、初代RIZIN女子スーパーアトム級王座決定戦では浜崎朱加に敗れ、2019年6月には山本美憂にも敗れるなど後退したが、敗北をバネに強くなってきたという経緯がある。
女子格闘技、そしてDEEP JEWELSの後輩である19歳の古瀬に“諦めるな”とのメッセージを発しても不思議ではない。古瀬自身もファンからの「何年後でもいいので浅倉カンナにリベンジを」とのコメントに「押忍!」と返答していることから、引退を決めたわけではなさそう。強くなって戻って来る古瀬を待ちたいところだ。