王者・田丸(左)が挑戦者に大崎一貴を迎えて2度目の防衛戦。軽量級屈指の好カードが実現した
2020年9月4日(金)東京・後楽園ホール『RISE 142』の主要対戦カードが発表された。今大会も8月23日に行われる『RISE 141』に続き新型コロナウイルス対策(マスク着用必須や距離を空けた席配置など)を行い、前回同様700名規模での開催となる。
RISEスーパーフライ級(-53kg)タイトルマッチとして3分5R無制限延長Rで、王者・田丸辰(TRY HARD GYM)vs挑戦者・同級1位の大崎一貴(OISHI GYM)が決定。軽量級最高峰のカードが実現した。
(写真)7月の無観客大会でMASAKINGに判定勝ちした田丸(C)RISE
田丸はジュニアキックボクシング出身で、卓越したボクシング技術とディフェンス能力でプロデビュー後は10戦全勝(2KO)と無敗の快進撃を続けてきたが、2019年9月にRISEバンタム級王者・鈴木真彦とRISE王者対決を行い延長戦の末に初黒星を喫した。所属ジムを変えて7カ月ぶりの再起戦となった7月のMASAKING戦では判定勝ちで再起を飾っている。今回が2度目の防衛戦。
(写真)7月大会では田丸の初防衛戦の相手である政所(右)に勝利した大崎
大崎はタイ・ルンピニースタジアムで8連続KO勝利を飾り、同スタジアム王座に挑戦したこともある。2018年には「KING OF KNOCK OUT初代フライ級(51kg)王座決定トーナメント」に参戦し、能登龍也、タネヨシホをKOで降し決勝進出。12月大会で同じく勝ち上がってきた石井一成と王座を争ったが、5R判定2-0で敗れた。2019年8月18日には『RIZIN』に初参戦し、瀧谷渉太から2度のダウンを奪って勝利している。RISEには2月大会で初参戦し、連勝中だった風音からダウンを奪って勝利。7月大会ではスーパーフライ級1位の政所仁との接戦を延長戦の末に制し、今回の挑戦となった。
田丸は自身のSNSにて「自分自身も楽しみです。まぁ、普通に勝ちますよ」と余裕のコメント、大崎は「ベルト獲りに行きます。孔稀も一緒に出るので大崎兄弟で盛り上げます」と王座を奪取すると意気込んでいる。
その弟・大崎孔稀(OISHI GYM)はスーパーフライ級(-53kg)3分3R延長1Rで同級6位・奥脇一哉(エイワスポーツジム)と対戦する。
孔稀は20勝5敗1無効試合の戦績を持ち、20勝の内14勝がKO勝ちという攻撃力の持ち主。パンチ、蹴り、ヒジ、ヒザいずれでもKOできる破壊力を持ち、タイ人と渡り合うテクニックも持っている。特にボディブローは強烈。9月10日にルンピニースタジアムでKO勝ちすると、10月の『KNOCK OUT×REBELS』では濱田巧に圧勝。しかし、RISEの2019年11月大会に参戦するも政所にダウンを奪われて敗れた。今回は約10カ月ぶりの再起戦に。
奥脇はジュニアキック出身で2016年1月にREBELS-MUAYTHAIフライ級王座に就いたが、その後は不調が続き勢いに乗れていない。前戦は6月の『BOM』で中村空にKO負けを喫しており、持ち前のアグレッシブさで再浮上を狙う。
孔稀もまた「久しぶりの試合楽しみです! 4月から延期してまた兄弟2人で出させて貰います。大崎兄弟やったります」と兄弟での活躍を誓っている。
<決定対戦カード>
▼RISEスーパーフライ級(-53kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長R
田丸 辰(TRY HARD GYM/王者)
大﨑一貴(OISHI GYM/初代WMC日本フライ級王者、LPNJフライ級王者/挑戦者・同級1位)
▼スーパーフライ級(-53kg)3分3R延長1R
奥脇一哉(エイワスポーツジム/同級6位、元REBELS-MUAYTHAIフライ級王者)
大﨑孔稀(OISHI GYM/WMC日本スーパーフライ級王者、J-NETWORKスーパーフライ級王者)