▼第4試合 スーパーファイト K-1ライト級 3分3R・延長1R
×大沢文也(日本/TANG TANG FIGHT CLUB)
[延長判定0-3]※9-10×3
○篠原悠人(日本/DURGA)
※本戦判定は0-0(29-29×2,30-30)
1R、ともにオーソドックス構え。大沢は左ロー、右ローから牽制。さらに遠間から左フックで飛び込む。さらに左から右にもつなぐ。互いに前手を伸ばすと、詰めていく篠原は大きな左が空を斬る。さらに右ストレート。後方に流れる大沢だがブロック。今度は2度、左ボディから詰める。
2R、ジャブにガード固める大沢に右・左のボディを突く篠原。詰める大沢は右オーバーハンド、左右のボディ連打。3R、ボディから入る大沢。篠原もボディを打ちに来ると大沢は顔面を狙う。篠原はワンツーから左ヒザ! 右ハイも。大沢は左フックも時間切れ。本戦判定は0-0(29-29×2,30-30)。
延長R、左ボディから右フック顔面と飛び込む大沢。近い距離で勝負しにいく。篠原は歩いてスイッチ。互いに近い距離になり左ハイは篠原。大沢は右の打ち下ろしも、篠原は打点の高い右ヒザを返す。延長判定は10-9×3の接戦で篠原が勝利。5連勝からの12月の林健太戦でのKO負けを払拭し、白星を掴んだ。
篠原「林選手に負けているので、しっかりリベンジとともにベルトを狙いたい」
「大沢選手はテクニックがあってやりにくいなと思っていたんですけど、距離も遠くて、フェイントとか駆け引きがあってやりにくくて。ドローかと思っていて、延長までいくかなと思っていて、やりにくかった。今までにいなかったタイプ。ベテランで駆け引きも甘くて。延長にいったことなかったので勉強になりました。反省が多かった。今回しっかりKOで勝ってライト級のベルトに挑戦したかったけど、今日の試合ではそんな大きな事言えないのでしっかり練習したい。でもライト級のベルトは狙っていきたい。林選手に負けているので、しっかりリベンジとともに。ベルトを狙いたいなと」
大沢「なんにもないです。すいませんっていう言葉しかでないです。つまんない試合して。会場のお客さんの話し声聞こえるぐらいつまんない試合で。お互い考えてること一緒なんだなって試合中に思っていた。お互いにリング上で会話をしていた。目標あったんですけど、試合に負けちゃって、しかもああいう内容だったので、なくなりました。先のことは考えられないです」
▼第3試合 スーパーファイト K-1ライト級 3分3R・延長1R
○ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)
[判定3-0]※30-29×3
×リュウ・ウェイ(中国/深争途格闘クラブ/CFP)
1R、ともにサウスポー構え。ジャブから圧力をかけるウェイに左右のミドルで押し返すゴンナパー。ワンツーから左ローを対角に打ち下ろす。たまらず回るウェイ。右足を上げて近づき右から左を打つ。さらに互いの右にゴンナパーのアゴが上がる。左ローを効かすゴンナパー。
2R、左右のウェイに踏み込んでの左ローを効かせるゴンナパー。ウェイはワンツー、右フックとまとめるがガードを固めて前に出るゴンナパーは左ロー。さらにワンツーから上から角度をつけた左フックを打ち下ろし、上を突いてガードを固めさせ、左ローを突く。ウェイのワンツーの打ち終わりにも左ロー。
3R、ウェイの鋭い右ジャブにゴンナパーはサウスポーから右ミドルも連打する。さらに右ロー、左ローも当てる。ウェイはワンンツーボディも足を効かされたか力強さに欠ける。ゴンナパーは右ロー、ミドル。そこにワンツー連打で押し返していくウェイだが、ゴンナパーは下がりながらミドル連打!
ウェイのパンチの手数とゴンナパーの蹴りのダメージは……判定は3-0でゴンナパーが勝利。5連勝から2018年12月の篠原悠人戦のKO負けを経て、今回、復活の狼煙を上げた。
ゴンナパー「次の目標はタイトルマッチ」
「今回の試合は勝つ事が目的だったのでそれが達成できて良かったです。しかし試合の内容に不満が残るので。それを改善できたらと思います。相手もしっかり練習や対策をしてきたんだなという気がしました。ただ、自分には勝てなかったんだなと思いました。(今後)次の目標は自分が今戦っている階級のベルトをかけたタイトルマッチです」
ウエイ「もう少し距離をとってやれば良かった」
「パフォーマンスは良かったと思います。ひとつ敗因があるとすれば、もう少し距離をとってやれば良かったかな。(印象)一言で言えば、ゴンナパー選手は堅牢な選手。パンチもスピードがあったし、キックも重いものがあった。今回拳を交える事ができて光栄でした。帰国後は、自分のパフォーマンスを全面的に鍛え直したいと思います。(今後)ぜひ、ゴンナパー選手と再戦してリベンジしたい。ライト級のチャンピオンベルトも狙っているので、日本にきてライト級戦線にもおどり出たいと思っています」
▼第2試合 スーパーファイト K-1ウェルター級 3分3R・延長1R
○近藤魁成(日本/大成会館)
[2R 2分23秒 KO]
×瑠久(日本/K-1 GYM横浜infinity)
1R、ともに落ち着いた立ち上がりの十代対決。両者オーソドックス構えからジャブから右ストレートで瑠久が飛び込む。さばいて右ローを当てる近藤。瑠久の右にカウンターの右ストレートで瑠久のアゴを上げさせる近藤。今度はボディと上下に散らす。
2R、ジャブ、左ミドルを突く近藤。蹴り返す瑠久。近藤の左ジャブが当たりはじめ、互いの左の相打ちも下がるのは瑠久。前に詰め近藤はワンツーから右ストレート! コーナーに詰めて左ボディも突き、ラッシュでダウンを奪うと。立ち上がった瑠久に、的確な、しかし激しいラッシュを上下に散らし、最後は右でダウンを奪い試合を決めた。
2018年3月の「K'FESTA.1」プレリミナリーファイトでプロデビューKO勝利を飾っていた近藤魁成が1年後、本戦で堂々、KO勝利。
近藤「高校生でいる間にK-1のベルトをとりたい」
「今までで一番いい勝ち方で、プロの戦いを見せられたかなと思います。(印象)この前やった時より強くなってたんですけど、構えた時に勝てるかなと感じた。今回は勝つ事を目標にしていたので、もっと先に目標があるので、勝たないとダメな試合でした。来年の3月で高校を卒業するんですけど、高校生の間にK-1のベルトをとりたいので、あと1年、できるだけ早くとりたいなと思います」
▼第1試合 スーパーファイト K-1フェザー級 3分3R・延長1R
○小澤海斗(日本/K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
[延長判定3-0]※10-8×3
×覇家斗(日本/K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)
※本戦判定は0-0ドロー(29-29×2,30-30)
1R、いきなり飛び込んでいった小澤。左構えから左ハイ・左跳びヒザを繰り出していく。オーソの覇家斗の打ち終わりにはワンツーの左で飛び込む。しかし蹴りには覇家斗が右ストレートを合わせにいく。
2R、覇家斗のパンチに左ハイを合わせる小澤! 覇家斗の圧に右の前蹴り、サイドキックで距離を取り、アウトボックス。しかしワンツーで詰める覇家斗は右ハイ! 小澤は遠い距離で蹴り主体に戦い、遠間からバックフィストも。さらに左ハイも。タフな覇家斗はワンツーから右ハイに繋ぐ。
3R、距離を近づけた小澤はワンツー、そこに細かくまとめてヒザ蹴りまで繋げる覇家斗! 再び距離を取りミドルを当てる小澤に覇家斗は右ストレート! ヒットさせた覇家斗は前へ。さらに右の跳びヒザ! 回りながらミドルを打つ小澤だが、その蹴りに右ストレートは覇家斗!
本戦判定は0-0ドロー(29-29×2,30-30)。試合は延長へ。
いきなり右で跳びこむ小澤! 覇家斗を下がらせる。しかしワンツーの左は小澤。さらに左奥足ローも。右テンカオで飛び込む覇家斗だが、続けて右のヒザ蹴りに小澤は右から左ストレート! 乾坤一擲のダウンを奪う。出入りで後ろ蹴りも見せる小澤は逃げ切り体制。
延長判定はダウンを奪った小澤が勝利。シルバーウルフジムに移籍し、2連敗から脱出の白星を掴んだ。
小澤「新しい環境になって3カ月。全然成果を上げてないので、これからも継続してやっていくだけ。(相手の)印象は一言で言えばはタフすぎる。フェザー級のベルトが本当にほしいので、これからもっと練習してとります。魔裟斗さん誕生日おめでとうございます。KOできなかったので言えなかったです」
覇家斗「あんだけ人生かけるとか強気なこと言っておいてこの結果。結果より自分のファイトスタイルを出せなかった事がが申し訳ない。(相手の印象)自分が仕掛けなかったというのもあるんですけど、殴り合いたいという気持ちはあって、そこが小澤選手の変わったところだと思います。小澤選手にはもっともっと頑張って欲しいと思います。今後はゆっくり考えてたいと思います」
<開会式>
▼プレリミナリーファイト第4試合 K-1スーパー・ライト級 3分3R
×FUMIYA(日本/ポゴナ・クラブジム)
[3R 1分47秒 KO]※左ボディ
○中野滉太(日本/POWER OF DREAM)
※前回からスーパーライト級に上げた中野が前日計量で契約体重65.0kgから700gオーバー、その後も規定時刻までにクリアすることができず。両選手以下の合意の上、試合を実施。①第1ラウンド、中野は減点1から試合開始。②FUMIYAは8オンス、中野は10オンス着用のグローブハンデとなる(※本来は双方とも8オンス)。③中野選手はファイトマネーから20%減額。
1R、ともにオーソドックス構え。右ローをダブルで当ててからワンツー、左アッパーまで繋ぐ中野。さらに跳びヒザも打ち、強い圧力をかける。奥足ローは金的に。FUMIYAインターバルで再開。左ミドル4連打から入るFUMIYA。中野も右前蹴り。
2R、ワンツーの右を振りロープまで詰めたFUMIYAはそのまま頭を下げた中野に右ヒザ。これがまともにローブローとなり、中野は呻き声をあげて倒れる。FUMIYAに「警告」後、試合再開。左ボディを突くFUMIYA。さらに前に出て左ローが金的に。倒れる中野。再開。左ミドルダブルはFUMIYA。中野はオーソから得意の左ボディ、左フックをクリーンヒットする。
3R、ともに左ミドルを打ち合い。前に出てきたFUMIYAは左を打つがそこに中野も左ジャブ! ダウンを奪ったのは中野。立つFUMIYAは左ボディ、ローと散らすとFUMIYAはサウスポー構えに。そこにさらに左ボディを当て、KO! 中野がローブローをたびたびもらう苦しい展開のなか、KO勝利した。中野は2018年11月Krushでの竹内悠希戦に続くKO勝利。
▼プレリミナリーファイト第3試合 K-1スーパー・フェザー級 3分3R
○友尊(日本/TEAM K)
[3R 0分41秒 KO]
×川口拓真(日本/K-1ジム総本部チームペガサス)
1R、川口の左ローに合わせてサウスポーからワンツーの左ストレートでダウン奪う友尊。続けて左インローから右フックでダウン追加。
2R、ダウンを挽回にいく川口は前へ、右ストレート、右ハイと攻勢に出るが、右の蹴り終わりがロープ外に出たところを友尊が右フックでダウン奪う。
3R、さらに前に出る川口の左の蹴りに右フック、さらに右に川口をかわしての右フックでダウンを奪った友尊がKO勝利! 友尊はkrush3連敗からの復活。
▼プレリミナリーファイト第2試合 K-1スーパー・バンタム級 3分3R
○森坂 陸(日本/エスジム)
[判定3-0]※29-28×2,30-28
×黒田勇斗(日本/隆拳塾)
2Rに森坂は左ジャブをトリプルで突いてから右のバックフィストでダウンを奪い、左ハイも効かせる。黒田も右ストレートを返すが判定は3-0で森坂。2連勝を飾った。
▼プレリミナリーファイト第1試合 -53kg契約 3分3R
○璃明武(日本/K-1ジム総本部チームペガサス)
[判定2-0]※29-28,29-29,30-29
×吏羅(日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
璃明武の2度のローブローに吏羅は悶絶。璃明武に「警告」が与えられるなか、スイッチしテコンドー仕込みのサイドキック、かけ蹴り、後ろ廻し蹴りは吏羅。さらに3Rに左フック効かせるが、璃明武も得意のヒザを突いてラッシュ。接戦の判定は璃明武が2-0で勝利した。璃明武はプロデビューから3連勝。
【大会リポート後半】