2020年8月9日(日)横浜・ぴあアリーナMMで開催される『RIZIN.22』でホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル/ボンサイ柔術)と対戦する矢地祐介(KRAZY BEE)が、ブルース・リーが創始した武術ジークンドーで勝負すると予告した。
矢地は自身のYouTubeチャンネル『ヤッチくんチャンネル』にて、“ジークンドーマスター”の石井東吾氏と「一緒に(サトシの)試合を見て試合前に徹底解剖」との企画動画を公開。冒頭で「作戦も全部公開する? しちゃうんだ。度胸あるな、俺ら」と笑う矢地。
矢地は「パンチはリーチが長いから伸びてきそう。蹴りも意外と蹴って来る。思ったより距離が長い。見た感じは上手ではないけれど、多分堅いパンチを打ちそうなので痛い、効くパンチを持っていそうだからそこは警戒すべきところかも。今まで(対戦相手として)意識は全くしていなかった。MMAの寝技に関してはそこまで…違うのかなと思いましたね。アジャストできていないのかなって。寝技にいきたくはないけれど、ビビりすぎなくてもいいのかなって思ったっすね」と伸びる打撃を警戒するが、サトシのメインである寝技に関しては恐れるほどではないと分析する。
石井氏は「(サトシの試合は)だいぶ見ています。(ジークンドーで使えるテクニックは)もうかなり思い浮かんでいますね。実際にトレーニングもかなりやっているので」と、矢地にサトシ戦で使えるジークンドーの技をすでに伝授しているとした。
(写真)ワンインチパンチで脱力を身に付けつつある矢地 矢地は「最初、距離感を慎重に確かめながらやる感じで…」とその一端を話すが、「東吾先生がさ、こんなにびっしり戦い方だったり戦術も書いてもらって。実はしっかり戦術立ててるので、どんな戦術で戦うんだろうと想像してもらいながら、どんなジークンドーのエッセンスを入れてくるだろうとか考えながら見てもらえると、また違う見方ができると思うのでリアルタイムで見てもらいたいです」と、石井氏が書き溜めた戦術やトレーニングの内容が書かれたレポートを見せる(モザイクがかかっているため読めない)。
石井氏は「相手の印象は、ハッキリ言って付け入る隙はたくさんあります。相手のウィークポイントをよく読んで戦術をしっかり立てて、勝利までの布石をたくさん散りばめて。残りもう日があまりないですけれどやれることをしっかりやって」と、矢地に勝機はたくさんあるとし、矢地も「楽しみにしといてくださいって感じですよ」と自信の笑顔を見せる。
そんな矢地に石井氏も「凄いジークンドーのスタイルがマッチし始めてきている」と矢地の進化を語り、矢地自身も「俺の戦い方に合ってた感じがする。足りないところだったので」と、ジークンドーのスタイルがしっくりきているようだった。
ジークンドーの技がどのようにMMAで生きるのか。ファンからも大きな注目を集めている。