2020年7月12日(日)にABEMAにて独占生中継される、RISE初のテレビマッチ(無観客試合)『Cygames presents RISE on ABEMA』で、RISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)と対戦するシュートボクシング日本フェザー級1位・笠原友希(シーザージム)が、7月7日(火)にオンライン合同取材を行った。
2分間のシャドーと2分間のミット打ちをライブ映像で披露し、サウスポースタイルからのワンツー、左ミドル、飛びヒザ蹴り、バックハンドブロー、顔面前蹴りなど多彩な技を繰り出した。ミットを持つダム・トレーナーはオーソドックスに構えていたが、これはサウスポーに対する動きを見られたくないわけではなく「日によってどっちもやっています」とたまたまだったとのこと。
「最初の時よりは徐々にレベルアップしていると感じています。どんどん動きがよくなっています。順調ですね。今週試合なので調整に入っているのですが 気を抜かず最後までしっかり仕上げて試合でいいパフォーマンスを出せるように頑張りたいと思います」と上り調子だという笠原。
挑戦者募集に応募しての対戦決定だが、実際に決まった時は「ビックリしました。自分が選ばれたことに関して。コロナの自粛期間を終えて無観客で試合が出来るとなって、その中で自分が急に選ばれたのでビックリしたのとやるぞって気持ちになりました。挑戦者募集は、見てからすぐに自分が行こうかという気持ちになり、そこから相談や話し合いがあってから応募しました」と驚きがあったという。
「今(那須川と対戦する機会が)来たのは予想外でした。今来るか、と思いましたね。名を上げていったら挑戦したいと思っていたので」と、思っていたよりも早く対戦の機会が巡ってきた。「最初は緊張して寝れなかったり、寝ながらも緊張していたりしましたが日に日に慣れてきました」とリラックスした笑顔を見せる。
「たくさん周りの方から激励をいただいて、頑張れよって言葉をいただきました。SNSでも応援メッセージをたくさんいただけたので嬉しかったです。友だちからも凄い反響が多かったですね。すげえ、めちゃビックリした、ウソかと思った、とか」
試合に関しては「年齢的にも実績的にも那須川選手に劣る部分は大きいですが、試合になったら必死に食らいついていくまで。こんな若い選手がいるぞってところをみんなに見せたいです。挑戦する形なのでその挑戦する気持ちを試合中に見て欲しいと思います。モチベーションはもちろん上がりますね。結果として強い相手と戦いたいので。那須川選手は自分の憧れの選手で動画で勉強させてもらっていた人ですが、今は対戦相手に変わったのでぶっ倒す気持ちに変わりました」
シーザー武志会長を始めとして「いろいろなアドバイスを練習中に教えていただいていますし、それを出せるように練習してきたつもりです」と言い、ジムの先輩でもあるRENAからも「練習中にアドバイスをたくさんいただきました。いつも言われるのが、試合は楽しんで全力を出して、との言葉です」と激励を受けている。初代S-cup世界王者・吉鷹弘からも「アドバイスはいただいています。試合中に全部使うことなので言えません。身長が高い分、それを活かしてって感じです」と、総力戦の様相を呈している。
自分が那須川よりも優っているのは「リーチと身長」。それを活かして戦いたいと言い、「ひとつのパターンになるとやられてしまうのでいろいろな技を出して当てていきたいです。カウンターをもらわないようにリーチを活かしながら戦いたいです」と、確実に優っている部分と多彩な技で勝負するつもりのようだ。
那須川については「技術が高くてカウンターを取ったり、ハイキックやバックキックで倒したりとか多くの技術を持っていて、試合でも出しているので凄い選手だなと思っています」と評し、「格闘技はいろいろなところで下克上が起き、有名な選手に勝っている選手も多いので、そういうところは自分も頑張らないとって気持ちになります」と“下克上”を口にした。
「試合の時までに、下克上を起こす自信を100%にして挑んでいきたいと思います」と笠原は誓った。