MMA
インタビュー

【DEEP JEWELS】“KRAZY BEE第4の美女戦士”竹田有里は『はじめの一歩』千堂武士になれるか

2020/07/06 02:07
 山本美憂、あい、リオンに続く、“KRAZY BEE第4の女戦士”竹田有里が、2020年7月23日(木・祝)の『skyticket Presents DEEP JEWELS 29』新宿FACE大会で、セミプロルール(SPルール=3分2Rでパウンドは無し、グローブはアマチュア用を使用)に出場する。  2月の『DEEP JEWELSアマチュア』大会で、MMA初試合に臨み、「全日本ジュニアRF武道空手道選手権」中学生女子の部優勝などの実績を持つ竹林愛留(総斗會三村道場)に判定で敗れたが、テイクダウンを奪うなどスプリットの接戦に持ち込んでいる。 「アスリート格闘美女」揃いのKRAZY BEEのなかで、竹田は異色の存在だ。  漫画やアニメの大ファンで『はじめの一歩』の豪腕インファイターの千堂武士に憧れてボクシングを始め、ジムに来ている総合格闘技(MMA)の選手の試合を見たことで『総合、楽しそうだな』と興味を持ち、KRAZY BEEに通い始めた。  相撲の経験もあるという竹田は「寝技にも興味があって、(打撃と)どちらも出来るならやってみたいなと思って、その流れから総合を始めました」という。  KRAZY BEEを選んだのは「強い選手が多いので、本格的に格闘技をやるならここだと。成長出来ると思った」から。  当初、両親は「女の子が殴り合いをするのはどうか」と反対していたが、「これまで物事に対して中途半端に生きてきたのですが、格闘技に感しては、辞めない、諦めずに練習を続けていたら、認めてくれるようになりました」という。  2月のアマチュア大会では、テイクダウンを奪うも空手家の竹林愛留の右ミドルを受ける展開に。「初試合という事もあり緊張であまり覚えてませんが、ちゃんと力を込めて打つことをしたことが無かったので、すごくガチガチで……。動画を見て3割くらいしか出せてないなと思いました」と悔しそうに振り返る。  それでも、試合には山本美憂と高橋遼伍が駆けつけ、セコンドについてくれた。 「美憂さんはもともと憧れの選手で、実際にお会いしても優しくて面倒見が良くて……前回のアマチュアの試合でも予定があるなか、高橋遼伍選手と一緒に合間を見つけてサポートしてくれました。それに、控え室でもギリギリまでリラックスする言葉をかけてくださいました」と、KRAZY BEEのチームのサポートが力になっているという。  さらに、KRAZY BEE女子部では、レスリング出身のあいからは、「ストイックな練習の姿勢にいつも感銘を受けます。私もあい先生の姿勢を見習って練習をしていこうと思っています」と刺激を受けていることを語り、柔術家のリオンからは「私の課題でもある寝技が強いので参考にさせてもらってます」と、充実した環境を語る。  7月23日の『DEEP JEWELS 29』に向け、新型コロナによる外出自粛期間中は、「人がいない時間を使って、公園の隅でマスクをしながら練習したり、部屋で自重トレーニングをしていた」という。  次戦の対戦相手の村上彩は黒帯柔術家。全日本柔術選手権2018茶帯ルースター級優勝&柔術アジア選手権2018茶帯ライトフェザー級優勝の実績を持つ。2月大会では、Moochanの打撃ラッシュをもらいながらも、ヒザ裏を掴んでのテイクダウンから腕十字、バックを奪うなど寝技で攻勢となりスプリット判定で勝利している。  同日の同じ大会に出場し、動画も確認した竹田は、「意外とテイクダウンは大したことなさそうなので、特に問題はないです」と、等身大でとらえている。  村上はコスプレイヤーとしても活動しているが、竹田も「以前は流行やっていたアニメなど色々なジャンルのをコスプレをやりました。好きなアニメの幅が広いのでどれを中心にということはないですが」といい、「最近はまた『HUNTER×HUNTER』と『とらドラ!』見返している」という。  好きなキャラクターは、『はじめの一歩』の千堂武士。幕之内一歩に匹敵するほどの豪腕を誇る、攻撃に特化した野性的なインファイターで、元プロボクサーの赤井英和がモデルといわれている。正義漢の千堂を竹田は「ああいう熱いタイプが好きです。自分も打撃を褒められることが多いので」とシンパシーを感じているという。  また、自身でデジタルモンスターシリーズの『テリアモン』や桜木花道を可愛く描くなど、イラストの腕前もなかなかのもの。  しかし、いまは次戦に向けて集中しており、馬肉を食べ、練習でつけた広背筋を活かした打撃での勝利を誓う。 「前回の試合を見返して課題も見つけられたので、今回は勝てる自信があります。アマチュアですが、プロの方の前に会場を温められる盛り上げられる試合にします」  格闘家としての目標は、いつか先輩の山本美憂やあいのように、RIZINに出ること。そのためにも「いまはプロになって、ひとつずつ勝ち進んでいきます」と語る。“美女ファイター”と呼ばれる竹田は、オープニングファイトのなかで存在感を示すことができるか。
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