2020年7月12日(日)にABEMAにて独占生中継される、RISE初のテレビマッチ(無観客試合)『Cygames presents RISE on ABEMA』で、元新日本キックボクシング協会ライト級王者・松本芳道(KICK-DIET吉野町)と対戦するWPMF世界スーパーライト級暫定王者・山口裕人(山口道場)が、7月5日(日)にオンライン合同取材を行った。
ミット打ちをライブ映像で披露し、ワンツー&フック、時折左ボディでミット持ちを苦しめ、最後はバックキックでダウンさせてしまうおまけ付き。
「あとは疲れを抜くだけです。体重もあとちょっとあるので落とすだけです」と、順調な仕上がりになっていると山口。自粛期間中も「ちゃんとした練習はできなかったけれど出来る範囲のことをやっていました」と言い、フラストレーションが溜まっているのではとの質問には「多分溜まってますね。フラストレーションの意味が分からないけれど」と笑った。
(写真)同門の鈴木真彦(右)、同じ関西勢の原口健飛(左)と合同オンライン公開練習 物騒な言葉が飛び交う両者の試合前映像がABEMAより公開されたが、「あれを見て気合い入ってるんかなと思いました。オモロイ試合ができるんちゃうかな。伝わってきましたね。ムカつくより楽しみになりました」と、さらに楽しみが増したという。
松本が「カウンターを取りやすい」と発言したことについては「僕は逆にカウンターを狙ってますけれどね。ガードが低いイメージありますけれど。まあ、それは僕もですけれど(笑)。どっちかが当たるんじゃないですか。カウンターでなくても普通のパンチでも。だから先に当たった方が倒れる。パンチ力には自信あります。それをなくしたら自分はいいところないので」と、どっちかが倒れる試合を予想する。
早々にこの試合が第1試合で行われることが発表され、主催者のオープニングで火をつけて欲しいとの意図が表れている。山口自身も「1試合目によう出されるので慣れています。盛り上げる自信あります」と、自分の仕事を理解している。
(写真)白鳥大珠(右)と2019年6月にRIZINで対戦し、敗れるもフルラウンド戦った ただし、2019年以降は1勝5敗と振るわない戦績となっていることには「へこみますよね。自信なくしているから勝たないといけない」とやはり本人も気にしているところ。「だんだんいい感じにはなってきているんですよ。そろそろみんなに倒すところを見せたい。(不調の原因は)自分が思うにはヒジありとヒジ無し両方のルールに出ていたこと。距離の捉え方もぐちゃぐちゃになっていたと思う。だからもうヒジありはやらんとこうと思って、3分3Rのルールでいい感じになってきています」と、二刀流はやめることで復活を狙う。
主催者から求められる倒すか倒されるかの試合をやらなければいけないことに「ジレンマはめちゃくちゃあります。やっぱ勝たせてください。普通に勝たせてって」と思うこともあるが、「でも倒しに行きたくなる。その方が自分もオモロイし、次も倒しに行きますよ(笑)。自分が倒されることを恐れていたから変な試合になっていたのもある。だから今回は行きます。突撃です」と、スタイルを変えるつもりはない。
松本もボクシングからキックボクシングに復帰して2連勝からの2連敗と、お互いに勝ち星が欲しい対決。「それが面白そう。崖っぷち感がいい感じです。勝ちに飢えている試合になります。楽しみです」と、追い詰められた者同士の対決だからこそ面白いとした。