2020年7月11日(土)東京・後楽園ホール『Krush.114』で、第7代Krushスーパー・ライト級王者・鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス)と対戦するFUMIYA(ポゴナ・クラブジム)のインタビューが主催者を通じて届いた。
FUMIYAは水泳でジュニアオリンピックに出場し、陸上でも関東大会出場を果たしたフィジカルエリート。2017年3月にKrushでプロデビューし、そのデビュー戦では2戦目の鈴木に2度ダウンを奪われるも、3Rに右ストレートで逆転KO勝ちを収めている。2018年5月から4連敗を喫したが、今年2月大会でKO勝ちして再起を飾っている。戦績は5勝(5KO)6敗。
試合をする時に1番大事なのは自信なんだなと感じた
――試合が決まり、大会が近づいてきましたが練習の具合はいかがですか?
「ポゴナ・クラブにはサウスポーの海斗がいるので、彼を鈴木(勇人)選手だと思って練習していて、すごく充実した練習ができています」
――その鈴木選手とは3年前、FUMIYA選手がデビュー戦、鈴木選手が2戦目という状況で対戦し、3R KOで勝利しています。
「あの時はガムシャラでとりあえず目の前の相手を倒すっていう気持ちで戦っていたので、試合中の記憶はほぼないんです。相手を倒すことしか考えていなくて、無我夢中で頑張ってました。デビューしてから4、5戦目ぐらいまではそんな感じでしたね」
――今はキャリアも重ねて、試合の記憶がないということはなくなりましたか?
「はい。ただ試合経験を積んだことで、試合中に色々なことを考えるようになって『この攻撃を出したら、相手はこう返してくるんじゃないか?』と思って、攻撃することを躊躇するようになったんです。試合に対しても不安な気持ちになったり。それが原因で4連敗しちゃって……。デビュー戦の頃の気持ちも大事だなと改めて感じました」
――マイナスな気持ちや不安があると、試合にも影響してしまうのですね。
「自信がないと攻撃を出せないし、前に出られない。試合をする時に1番大事なのは自信なんだなと感じました。一時期、自分が武器にしているフィジカルトレーニングに行けない時もあったんですけど、今はまたがっつりフィジカルをやって身体も大きくなってきたので、正直自信はあります」
――今の鈴木選手にはどんな印象を持っていますか?
「ミドルキックをバンバン蹴るスタイルで、デビューした時より今の方が全然強くなってると思います。あとは試合を作るのが上手い。ミドルを当ててリズムに乗って自分で試合を作っていく選手ですよね。だからミドルをもらうのが怖いなっていうのはありますけど……全然問題なく倒せるんじゃないかなと思っています」
――かなり自信があるようですね。
「今までそういうことはなかったんですけど、今回はKO勝ちで終わってみんなで楽しく笑って話している画が思い浮かぶし、どうやって勝つかのイメージもできてるから楽しみです。不安なんてないですね。2回目の対戦という感じではなく、初めて戦うような気持ちでバンバン行きたいです」
――同日にはKrushスーパー・ライト級のタイトルマッチも行われますが、やはり意識していますか?
「実は(佐々木)大蔵さんのおじいちゃんも知っているぐらい、大蔵さんとは家族ぐるみで仲がいいんです(笑)。中国遠征の時に大蔵さんと一緒になって、そこから仲良くさせてもらって、たまにテレビ電話をするぐらい仲がいいんですよね。だから正直戦いたくはないですけど…ベルトを獲るためだったら絶対に通らなきゃいけない道だし、仕方ないですよね。あと僕は(近藤)拳成くんとも試合をやっていて、拳成くんのパンチが見えなかったし、拳成くんもすごくいい子なのでどちらも応援しています」
――それでは改めて最後に試合の意気込みをお願いします。
「戻ってきたフィジカルモンスターの姿をお見せします。試合当日はメインより盛り上がると思うので応援よろしくお願いします」