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【イノベーション】8・23再始動、タイトルマッチ3試合に団体対抗戦3試合が決定

2020/07/01 11:07
【イノベーション】8・23再始動、タイトルマッチ3試合に団体対抗戦3試合が決定

WBCムエタイ日本スーパーフェザー級タイトルマッチを争う、王者・葵(左)vs挑戦者でNJKF王者の山浦

2020年8月23日(日)東京・新宿FACEにてJAPAN KICKBOXING INNOVATION主催『Join Forces-16』の開催が決定した。INNOVATIONは新型コロナウイルスの影響により、5・24新宿FACE大会、6・28岡山ジム主催興行、7・19山梨大会の3大会が中止になっており、2月の大森大会以来、約半年ぶりの大会開催となる。

 今大会では3つのタイトルマッチが行われる。WBCムエタイ日本スーパーフェザー級タイトルマッチでは、王者・葵拳士郎(マイウェイジム)がNJKFスーパーフェザー級王者・山浦俊一(新興ムエタイジム)を挑戦者に迎えての防衛戦。

 葵は5歳で空手を始め、大会優勝68回の経歴を持つ。キックボクシングでも蹴り技を得意とし、2017年6月にINNOVATIONスーパーフェザー級王座を獲得、2019年2月にWBCムエタイ王座に就いて二冠王となった。6月に鈴木宙樹とのREBELS 60kg級王座決定戦に敗れて三冠王の夢は達成できなかったが、12月にはスーパーアンジに判定勝ちして再起を飾っている。

 山浦は15歳でプロデビューするも16歳から21歳まで現役を離れ、22歳で復帰。2019年9月にNJKFスーパーフェザー級王座を奪取している。今年2月には羅向に判定勝ち。二冠王を目指しての挑戦となる。


 INNOVATIONライト級王座決定戦では、同級2位・大谷翔司(スクランブル渋谷=左)と同級5位・紀州のマルちゃん(武勇会)が対戦。

 大谷は陸上自衛隊出身。2016年にデビューし、2019年1月にはREBELS-MUAYTHAIライト級タイトルへの挑戦を経験(ドロー)。その後もコンスタントに試合を続け、6月のREBELSでは新日本キックボクシング協会の高橋亨汰とドロー、10月のREBELSでは元蹴拳スーパーフェザー級王者・津橋雅祥に判定勝ち、そして12月1日のムエタイオープンでは五冠王の翔・センチャイジムと引き分けた。今年2月のKNOCK OUTではベテランの一輝を得意の右でTKOに葬っている。

 紀州のマルちゃんは2019年7月15日、INNOVATION主催大会にてシュートボクシング団体対抗戦の中堅に登場し、SB日本ライト級2位・土佐丸を見事KOしたが、10月のJ-NETWORKではハルク大城に1RでKO負けしてプロ初黒星。2020年2月のINNOVATIONでは岩橋伸太郎をヒジで切り裂いてTKO勝ちを飾っている。6勝(5KO)1敗と決定力を持ち、「圧倒的なセンスだけで日々戦うマザコンふぁいたー」を自称。


 INNOVATIONフライ級王座決定戦は同級2位のRISING力(RISING己道会=左)と同級3位・花岡竜(橋本道場)が争う。

 力は2019年9月にタネ・ヨシホの兄タネ(ハートマーク)ヨシキを1RでKOし、西日本統一フライ級王者となった。2020年2月にはINNOVATIONで清水陽斗にも初回TKO勝ちで戦績を7戦無敗としている。右ストレートに破壊力を持つ。

 対する花岡はアマチュアで28冠王を達成し、2019年春に中学卒業後すぐにプロデビュー。4勝(2KO)無敗の戦績で関係者からの評価も高く“平成最後の怪物”と呼ばれている。


 団体対抗戦も3試合組まれた。スーパーファイトと銘打たれたINNOVATIONとNJKFの王者対決でINNOVATIONスーパーライト級王者・橋本悟(橋本道場=右)とNJKF同級王者・畠山隼人(E.S.G)が激突。

 橋本は“激闘大魔神”の異名を持つアグレッシブファイターで、右ストレートを武器に様々な団体で活躍。MuayThaiOpenスーパーライト級王座、INNOVATIONライト級王座の二冠を持つ。2月のKNOCK OUT無法島GP トーナメントでは1回戦でバズーカ巧樹に敗れ、今回が再起戦となる。

 畠山は2006年5月プロデビューで戦績は19勝(7KO)11敗2分。2018年6月にNJKF王座を獲得した。パンチを得意とする。昨年開催されたS1ジャパントーナメント65kg級では決勝戦で中野椋太に敗れて優勝を逃したが、今年2月の防衛戦では真吾YAMATOを薙ぎ払うような左右フック連打で2R2分46秒、TKOに下して防衛に成功した。当初、4月のREBELSで橋本の後輩・与座優貴との対戦が決まっていたが、新型コロナウイルスの影響で大会が中止となり、試合が流れている。


 INNOVATIONスーパーフェザー級1位・櫻井健(Hardworker=左)はNKBライト級3位・野村怜央(TEAM-KOK)を迎え撃つ。

 櫻井はINNOVATION中量級戦線でトップランカーに長らく君臨。ライト級では翔・センチャイジムに2018年と2019年に連続挑戦し健闘している。今年1月にはINNOVATIONスーパーフェザー級王者・久井淳平に挑戦したが、判定2-0で敗れて王座奪取はならなかった。蹴りが主体の選手。

 野村は2019年4月に大月晴明と対戦して判定まで粘るも敗れる。3連敗を喫して今年2月に聖と対戦したがドローとなっている。


 INNOVATIONスーパーバンタム級3位・元山祐希(武勇会=左)は、ジャパンキックボクシング協会バンタム級3位・幸太(ビクトリージム)との対戦を迎える。

 元山は2019年3月にINNOVATIONスーパーバンタム級王座決定戦を争った、パンチで前に出るアグレッシブなファイター。幸太は2017年11月に新日本キックボクシング協会日本フライ級王座に挑んでいる、こちらもパンチ主体のファイターだ。

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