キックボクシング
レポート

【Krush】ゴンナパーが必殺ミドルキックで篠原悠人にリベンジ&3度目の防衛、堀井翼と金子大輝は反則決着に

2020/06/28 14:06
「Krush.113」2020年6月28日(日)東京・新宿FACE ▼メインイベント(第9試合)Krushライト級タイトルマッチ 3分3R延長1R〇ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/王者)判定3-0 ※30-28、30-28、30-29×篠原悠人(DURGA/第6代Krushスーパー・ライト級王者/挑戦者)※ゴンナパーが3度目の防衛に成功。 (写真)篠原の左フックに対し、蹴る時は右のガードを高く上げていたゴンナパー ゴンナパーはタイで100戦以上のキャリアを積み、2010年から日本を主戦場に。日本人キラーとして名を馳せ、2016年9月からK-1 JAPAN GROUPに参戦。2018年4月に佐々木大蔵を下して第5代王座に就き、同年9月には大沢文也の挑戦を退けて初防衛に成功。今年1月には横山巧に勝利して2度目の防衛に成功している。今回は篠原悠人(DURGA)の挑戦を受けての3度目の防衛戦。戦績は106勝(22KO)29敗3分。  篠原は高校生時代にK-1甲子園2015 -65kgで優勝し、2016年4月にK-1初参戦。2018年K-1ライト級世界最強決定トーナメントでは1回戦でゴンナパーをKOする大番狂わせを起こして3位になり、2018年8月にはKrushスーパー・ライト級王座に就いた。同王座は返上してライト級に本格転向し、3月には大沢文也を、8月には川崎真一朗をそれぞれ破っている。今回は2階級制覇を狙ってのタイトル挑戦となる。戦績は13勝(6KO)3敗。  1R、先手は篠原が右の三日月蹴り。その後も篠原は右三日月蹴りと左ボディでゴンナパーのボディを狙い撃ち。ゴンナパーは左ミドルを蹴り、その強烈なミドルを篠原が腕でブロックしているのが気になる。  2R、ロープを背にして回り込む篠原は前に出て来るゴンナパーへ右ストレート、左フック、右アッパー。右の三日月蹴りも変わらず蹴る。しかしゴンナパーは前へ出て左ミドルに加えて左ロー、右フックも振るう。左ミドルで篠原が身体ごともっていかれる場面も。  3R、篠原は徹底的にボディを左右のパンチと右三日月蹴りで攻めていくが、ゴンナパーの左ミドルを腕で受けて仰け反らされる。篠原はパンチのコンビネーションを繰り出すが、ゴンナパーの強い左ミドル&ローのインパクトにかき消されてしまう。  前に出て攻めの姿勢を見せたゴンナパーが、危なげなく3Rを戦って判定勝ち。リベンジを果たし、3度目の防衛に成功した。  ゴンナパーはマイクを持つと「今日は勝って防衛できて嬉しいです。身体が軽く感じました。長く練習してきた成果だと思います。この次はK-1のベルトに挑戦したいです。誰が一番か早く決めたいです。林選手、9月にチャンスがあれば戦いたいと思います」と、K-1ライト級王者・林健太への挑戦をアピール。  林もリングに上がり、「3月期待してもらったのにアゴの骨を折られて負けてしまった(朝久泰央戦)。林は世界チャンピオンなのに強くないと思われているので、9月の相手はゴンナパーで決まってください。ゴンナパーに勝てば全部取り返せるので9月にやりたい」と、自分もゴンナパーと戦いたいと宣言。  両者は2017年11月に対戦し、ゴンナパーが1R2分7秒でKO勝ちしている。今回のゴンナパーと同じく林が防衛戦&リベンジマッチということになる。正式発表が待たれるところだ。  試合後、篠原は「ミドルをもらってしまって思ってるように動けなかった。圧力は想定内でしたが、そこに合わせるのが単発すぎた。(三日月)考えていた。(右腕は)1Rからもらい続けたらヤバいと思っていました。ミドルを蹴ってくることは予想していたんですが、向こうも対策していてヒザをたたんで蹴ってきたのでそれをもらってしまった。僕が弱かっただけです。まだまだ弱いのでまた一から鍛えなおしたいと思います」と敗因を語った。 ▼セミファイナル(第7試合)Krushライト級 3分3R延長1R〇堀井 翼(K-1ジム五反田チームキングス)反則勝ち 1R 1分45秒×金子大輝(K-1ジム大宮チームレオン/Air KBZゴールデンベルトチャンピオンシップ 2017年67kg級王者)  堀井は1月大会で山崎秀晃にKO負けして以来の試合となり、所属が今回からK-1ジム五反田チームキングスに変更。またスーパー・ライト級からライト級に階級を下げての参戦となる。金子も同じく1月以来の出場となり、前戦は里見柚己にKO負け。  2019年3月の『Krush.99』でK-1 JAPAN GROUPに初参戦した堀井は、1Rにダウンを奪われながらも3度のダウンを奪い返して1R2分46秒でKO勝ち。その試合のインパクトもさることながら、もっと話題を集めたのは試合前の個性的すぎる“メンチ切り”だった。堀井が「フラッシュバック」と命名したこのメンチ切りは、相手に背中を向けてエビ反りになって相手を睨みつけるというもの。  しかし、6月の瑠久戦では喧嘩っ早さが仇となり、記者会見で乱闘騒ぎを起こして会見は中止に。試合では瑠久に判定で敗れ、10月にはKING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王者・不可思にTKO負け。現在3連敗中で通算戦績は5勝(4KO)3敗3分となっている。  金子はMMA(総合格闘技)からミャンマーの頭突きありの超過激格闘技ラウェイに転向。2017年12月にはミャンマー・ヤンゴンで開催されたAir KBZ(エアカンボーザ)チャンピオンシップに出場し、67kg級でこの大会の2017年王者となった。2019年6月、K-1への参戦を表明し、11月に初参戦して独特の動き・リズムを見せて林健太を戸惑わせたが、最後は右ストレートでKO負けを喫した。現在2連敗中でキックボクシングの通算戦績は1勝3敗。  1R、サウスポーの金子のローキックがいきなり堀井の急所に入ってしまう。再開後、パンチと蹴りを交換したところで、再び金子のローが急所を直撃。堀井には休憩が与えられる。再開後、堀井は鋭い右ミドル、金子は左右フック。前に出てどんどん手を出す金子に押され気味の堀井だが、またも金子のローが急所に入って悶絶してしまう。  休憩を与えられるも堀井は吐き気を訴え、股間を抑えての悶絶が続く。時間が経過したところで審議が行われ、堀井は試合続行不可能と判断されて試合はストップ。「1R中に3回同じローブローがありました。偶発性とはいいがたく反則裁定とさせていただきます」との説明があり、堀井の反則勝ちとなった。  公開練習や前日会見で、堀井がネタにしていた急所蹴りで反則決着になるという皮肉な結果となった。 [nextpage] ▼第6試合 Krush女子ミニマム級 3分3R延長1R〇高梨knuckle美穂(Y’ZD GYM/第2代Krush女子アトム級王者)判定3-0 ※30-27、30-27、30-26×真美(Team ImmortaL)  高梨は2018年9月に『KHAOS』でプロデビューし、強打を武器に4戦全勝(2KO)。2019年5月の第2代Krush女子アトム級王座決定戦でC-ZUKAをKOして王座に就き、同年10月にはパヤーフォン・アユタヤファイトジム(タイ)を延長戦の末に降して初防衛に成功している。Krush女子アトム級王座は返上し、今回から一階級上の女子ミニマム級に転向することが決まった。  真美はK-1 JAPAN GROUP初参戦となる、5勝(2KO)2敗の選手。NJKFの女子部門ミネルヴァとJ-GIRLSで活躍し、強い右のパンチを武器にガンガン前へ出てプレッシャーをかけるパンチ主体の女子ファイターだ。  1R、先手を取ったのは真美。しかし、一瞬様子を見た高梨が一気にショートパンチの連打で逆襲する。1分過ぎには4連打でダウンを奪った高梨。口元に笑みを浮かべながら右のパンチを中心に叩き込み、右ローも蹴って圧倒する。  2R、高梨はジャブを突き、前へ出る真美のパンチをかわしては3連打を打ち返す。さらに右ロー。余裕を感じさせる高梨に真美は前へ出てのアタックを続ける。  3R、真美は勝負を仕掛けてパンチを出しながら前へ出る。高梨は下がりながらもジャブ、ローを当てていき、足を止めての打ち合いも。真美は相打ち上等のスタイルで前に出続けるが、高梨は的確にパンチとローを当て続ける。勝敗は判定に持ち込まれ、高梨の圧勝となった。  マイクを持った高梨は「ミニマム級初っ端の試合でKOすると決めていたんですが、こんな試合になってしまいました。もっとレベルを上げて、こんなではまだまだですが、MIO選手、大阪大会でやらせていただきたいです。もっとレベルを上げてパワーアップした姿を見せられると思うのでよろしくお願いします」と、K-1参戦を表明しているMIOへリング上から宣戦布告。9月のK-1大阪大会での対戦をピールした。、  するとここで会場へ訪れていたMIOがリングに上がり、「高梨選手、おめでとうございます。初めて生で試合を見させてもらいました。パワーのあるファイターだと思いました。ミニマム級が新設されたことで、これから女子のK-1で一番盛り上がる、面白い階級にしたいと思うのでよろしくお願いします」と、対戦を受けるかどうかは明確にしなかったが、一緒に女子ミニマム級を盛り上げようと発言した。 ▼第5試合 Krushライト級 3分3R延長1R×SEIYA(MAD MAX GYM) TKO 3R 0分31秒 ※セコンドからのタオル投入〇弘輝(team ALL-WIN) Hiroki   SEIYAは2015年8月からKrushに参戦し、2016年8月からは5連勝を飾ったが、2019年12月の『K-1』で負傷欠場した選手の代役として篠原悠人と対戦するはずだったが、計量オーバーで試合は中止に。今回が禊マッチとなる。戦績は9勝(3KO)2敗。対する弘輝は今回が初参戦のサウスポーで戦績は5勝(4KO)1敗1分。  1R序盤はサウスポーの弘輝のスピードに戸惑ったように見えたSEIYAだったが、中盤を過ぎると右ミドルと右ローを多く使ってペースを取り戻す。弘輝は隙あらば飛びヒザ蹴りを放つ。  2RもSEIYAが右ローと右ミドルで試合を作っていくが、弘輝もパンチで反撃。転倒したSEIYAの頭部に蹴りを見舞い、弘輝には注意が与えられる。再開後、打ち合いに行く弘輝だがSEIYAは付き合わず、右ミドルと右ローを蹴っていく。  3R、いきなり打ち合いにいった弘輝がSEIYAにロープを背負わせ、左ミドルからの左ストレートでダウンを奪う。立ち上がったSEIYAへ一気に襲い掛かる弘輝が右フックで2度目のダウンを奪ったところで、SEIYAのコーナーからタオルが舞った。  弘輝はセミファイナルで対戦する堀井と金子の「勝者とやらせてください」とアピールした。 [nextpage] ▼第4試合 Krush女子フライ級 3分3R延長1R〇壽美(NEXT LEVEL渋谷)判定3-0 ※30-27×3×NA☆NA(エスジム)  壽美はKHAOSとKRUSHで3連勝をあげて2019年8月にヨセフィン・ノットソン(スウェーデン)と対戦したが、判定で敗れている。12月のK-1初代女子フライ級王座決定トーナメントのリザーブマッチでは、真優に判定勝ちして女王KANAの背中を追う存在。戦績は7勝(2KO)4敗。NA☆NAはK-1 JAPAN GROUP初参戦で、戦績1勝1敗1分。2019年6月にプロデビューし、これまでJ-NETWORKで試合経験を積んできた。果敢な打ち合いを挑むタイプ。  1R、サウスポーの壽美は左ストレートからミドルとローへつないていく。リーチの長さで優る壽美が先手をとり、NA☆NAが連打でそれを迎え撃つという展開に。  2R、距離を詰めて打ち合いに持ち込みたいNA☆NAだが、壽美はミドルと前蹴りで距離を取り、先にワンツーを繰り出すなどして距離を保つ。前に出て手数を出すNA☆NAよりも壽美の的確さが目立った。  3R、NA☆NAは前に出て打ち合いを挑むが、蹴りから先手を取るのは距離が長い壽美の方。果敢にアタックを仕掛けていくNA☆NAだが距離を支配された形となり、壽美がヒット数を奪って判定勝ちを収めた。 ▼第3試合 Krushスーパー・ライト級 3分3R延長1R〇斉藤雄太(K-1ジム五反田チームキングス)延長R 判定3-0 ※10-9×3×大泉 翔(SHOW TIME GYM)※本戦の判定は26-27(大泉)、27-27、27-27  1R、いきなり打ち合いを始める両者。斉藤はその中に右の蹴り、ヒザ蹴りも織り交ぜる。振り回しすぎ気味の大泉に、斉藤は打ち合いで右フックから左フックの返しでダウンを奪う。。続いて右フックに右フックのカウンターでダウンを追加。  2Rは打ち合いたい大泉に斉藤が右ミドル。大泉はその蹴りにパンチを合わせに行く。前に出る大泉のパンチが捉える場面が増えてきたが、大泉も被弾する。  3R、斉藤が首相撲から頭部へのヒザ蹴り。これで大泉の額がざっくりと切り裂かれて流血。斉藤にはイエローカードで再開。一気に打ち合いに行く大泉の左右フックでコーナーに詰まる斉藤はホールディングで2枚目のイエローカードで減点2。なおも打ちに行く大泉が左右フックとボディで圧倒して試合終了。  1Rに2度もダウンを奪われた大泉が盛り返した形となり、判定はドロー。延長戦へ突入する。  足を止めて打ち合う両者。斉藤は右ミドルを混ぜての打ち合い。大泉はその蹴りにフックを合わせようとする。斉藤の左フックがヒットし、パンチの打ち合いになると大振りになる大泉に斉藤のパンチがヒット。判定で斉藤が振り切った。 [nextpage] ▼第2試合 Krushライト級 3分3R延長1R〇龍華(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER/K-1甲子園2019 -65kg優勝、Money in the KHAOS ROYALライト級トーナメント優勝)判定3-0 ※30-27、30-27、30-28×塚本拓真(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)  1R、サウスポーの龍華は射程距離の長い左の蹴りをミドル、ロー、インローと蹴り分けていき、奥足ローがかなり効いた様子の塚本。龍華は顔面とボディへパンチも放っていき、塚本は前へ出てワンツーで応戦する。  2R、左の三日月蹴りを突き刺した龍華だが、塚本のローが急所に当たって試合は中断。再開後、左奥足ローにダメージを感じさせる塚本だが、前へ出てワンツーを当てに行く。  3R、龍華の左ローで何度もダウン寸前となりながらも、前へ出てパンチを打ち続ける塚本。龍華はその気迫に押されたように後退していくが、左ローで塚本のバランスを何度も崩す。塚本は最後まで立ち続ける根性を見せたが、龍華の判定勝ちとなった。 ▼第1試合 Krushライト級 3分3R延長1R×竹内悠希(K-1ジム五反田チームキングス)KO 1R 1分35秒 ※左ヒザ蹴り〇志村力輝(兼清流総本部)  1R序盤、志村が左のテンカオをグサリと突き刺すと竹内は背中を丸める。志村は一気にヒザ蹴りとパンチでラッシュを仕掛けてダウンを奪い、2度目もボディへの左ヒザで倒れる瞬間に顔面へ左ヒザ。最後も左のテンカオを連打で突き刺し、鮮やかなKO勝ちを飾った。 「練習がつらくて泣きそうな毎日を過ごしてきて、今日爆発できて嬉しかったです」と、志村は興奮気味にアピールした。 ▼プレリミナリーファイト第3試合 Krushバンタム級 3分3R〇倉田永輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)判定2-0 ※30-30、30-28、30-28×片岡祐嘉(K-1ジム五反田チームキングス)  1Rはお互いに強い右の狙い合い。倉田は右ミドルや左右ヒザを織り交ぜる。2Rもパンチに加えて左右ヒザのカウンター、右ロー&ミドルを的確に当てに行く倉田。しかし、前に出続ける片岡に後退を繰り返すため体力を奪われてきたか。3Rはバテ気味の倉田だったが、片岡の右フックをブロックしての左フックの返し、蹴りを放ち、最後は右での打ち合いも見せて試合終了。倉田が勝利を収めた。 ▼プレリミナリーファイト第2試合 Krushスーパー・フェザー級 3分3R×髙口賢史郎(K-1ジム蒲田チームキングス)判定0-3 ※28-30、29-30、27-30〇北村夏輝(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)  1Rはワンツーの連打で前に出る高口になかなかペースがつかめなかった北村だが、中盤を過ぎると思い切った左フックと右ストレートを叩きつける。2Rも左右フックを叩きつける北村に高口はしつこい連打で対抗。北村はミドルと前蹴りで変化をつけて打ち合いに持ち込む。3R、クリーンヒットを奪う北村に食らいついていく高口だったが、北村の顔面前蹴りが命中。判定3-0で北村が勝利した。 ▼プレリミナリーファイト第1試合 Krushgバンタム級 3分3R×玉川らいと(K-1ジム総本部チームペガサス) KO 3R1分40秒 ※右ローキック〇嶋 拓実(team ALL-WIN)  1Rからきびきびとした動きでスピードのある攻撃を交換した両者。嶋は右ローとボディへのパンチ&ヒザ蹴りをじわじわと効かせていく。3Rには嶋が徹底した右ローからの右ストレートをフォローしてダウンを奪い、玉川が右ローで2度目のダウンを喫するとレフェリーが試合をストップした。
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