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【RISE】“女蹴”sasoriが寺山日葵を襲撃「RISEのリングに昭和をぶち込んだる」、紅絹は元ボクシング世界王者と激突

2020/06/26 10:06
【RISE】“女蹴”sasoriが寺山日葵を襲撃「RISEのリングに昭和をぶち込んだる」、紅絹は元ボクシング世界王者と激突

女囚さそりならぬ“女蹴”sasori(左)が4連勝中のRISE QUEEN寺山(右)の首を狙う

2020年7月19日(日)東京・後楽園ホール『RISE140』は観客(500人弱)を入れた形での開催が決定。全対戦カードも発表された。今大会では女子王者のRISE QUEEN2人がそろって参戦する。


 RISE QUEENミニフライ級王者・寺山日葵(TEAM TEPPEN)は、NJKFミネルヴァ・ライトフライ級王者sasori(テツジム)と王者対決。


(写真)得意の蹴りに加えてパンチにも磨きがかかってきた寺山

 寺山はジュニア時代から数々のアマチュア大会で好成績を残し、高校生になった15歳でプロデビュー。シュートボクシングで活躍中のMISKAIやMIOといった女子トップファイターたちとしのぎを削り、7戦目でMISAKIに初黒星を付けられたが、2018年11月のJ-GIRLSミニフライ級タイトルマッチでリベンジを果たしている。2019年9月に初代RISE QUEENミニフライ級(-49kg)王座に就き、J-GIRLSミニフライ級王座と合わせて2冠王に。今年2月にはスック・ワンキントーン女子ミニフライ級王者のKOKOZとの王者対決を制した。長い脚を利した蹴り技を得意とし、戦績は13勝(1KO)2敗1分の19歳。


(写真)アグレッシブファイトでSBの若き女王・女神に初黒星をつけたsasori

 sasoriはアグレッシブなファイトスタイルで13戦9勝(1KO)2敗2分と高い勝率を誇る現NJKF女子王者。2019年9月、小林愛三や寺山日葵ら国内トップクラスと拳を交えてきた喜多村美紀との同門対決を制し、ミネルヴァ王座に就いた。今年2月にはシュートボクシングに参戦し、5勝3KO無敗の快進撃を続けていた女神と対戦。サウスポーから繰り出す左ボディ&左フックを中心に、パンチを全く止めずに打ち合いへ行くスタイルで女神からダウンを奪い、延長戦で判定勝ち。関東にその名を轟かせた。

 寺山は自身のSNSにて「他団体の王者で強敵ですが返り討ちにします」と意気込んでいる。一方、sasoriが所属するテツジム・飛竜(ドラゴン)はそのブログにて「sasori姐さんがRISEのリングに昭和をぶち込んだる~! もちろん入場は恨み節(映画・女囚さそりシリーズの主題歌)」と、女神に続いて寺山も喰う気満々だ。寺山は手数の多いMISAKIやパンチ主体の紅絹を蹴りで封じ込んできたが、その両方を持つsasoriをどう攻略するか。


 RISE QUEENアトム級王者・紅絹(NEXT LEVEL渋谷)は、初参戦の山本ユノカ(Kick Box)を迎え撃つ。

 紅絹は2006年10月デビューのベテラン選手で、パンチを主体としたトリッキーなファイトスタイルで各団体にて活躍。2012年11月、J-GIRLSミニフライ級王者になったのを皮切りにタイトルマッチを多数経験。7月に那須川梨々との王座決定トーナメント決勝戦を制し、RISE QUEENアトム級(-46kg)王座に就いてベテラン健在を示した。今年2月には平岡琴との倒し倒されの激闘を制して初防衛に成功している。戦績は32勝(2KO)20敗6分。


(写真)2月の初防衛戦では平岡を相手に熱戦を展開して勝利した紅絹

 山本は2012年4月にプロボクシングでデビュー。名門ワタナベジムに所属して、2016年2月にバンコクにて7回TKO勝ちでOPBF女子東洋太平洋フライ級王座に就く。2016年8月にはWBA女子世界ライトミニマム級3位・西村聡美とWBA女子世界ライトミニマム級王座決定戦を行い、3R1分59秒、TKO勝ちで世界王座に就いた。同王座は初防衛に成功し、2017年10月にはIBF女子世界フライ級王者にも挑んだが判定負けで2階級制覇はならなかった。

 ボクシングはその試合を最後に9勝(6KO)2敗2分の好成績を残して引退。2019年11月にジャパンキックボクシング協会でキックボクシングに転向第一戦を行い、判定で白星デビューを飾っている。2020年4月5日の『DEEP☆KICK』で第2戦を行うことが決まっていたが、新型コロナウイルスの影響で大会が中止。今回、2戦目にしてRISE QUEENと対戦する機会を得た。

 紅絹はこの試合決定に「キック好きの方はあまりご存知ないかもしれませんが、元ボクシング世界王者です。昔たくさんスパーしてもらっていたけど、まさかキックボクシングで戦う事になるとは…。キックの先輩として、厳しく攻めまくろうと思います(パンチ怖いからロー効かせまくろかな)」と、自身のSNSにてキックボクシングの洗礼を浴びせると綴っている。


 また、同大会では中止になった4月大会でマッチアップされていたWPMF女子世界フライ級王者&初代ムエタイオープン女子同級王者・小林愛三(NEXT LEVEL渋谷)とJ-GIRLSスーパーフライ級王者YAYAウィラサクレック(WSRフェアテックス幕張)の王者対決も行われる。

 小林は2015年2月にプロデビューすると、2018年7月にシュートボクシングの試合でイリアーナ・ヴァレンティーノに敗れるまで13戦無敗を誇った。KNOCK OUTでは女子部のエースとして活躍し、2018年12月には伊藤紗弥との国内頂上対決を制す。2019年4月にはイリアーナとKNOCK OUTで再戦し、リベンジにも成功。しかし、7月のRISEで計量オーバーのため失格になるというミスを犯してしまった。11月の再起戦ではWPMF世界女子フライ級王者タナンチャノックに挑み、世界王座を奪取。

 YAYAはタイでプロデビューし、7勝1敗の戦績を残して帰国後は4戦負けなし。2019年10月に初代J-GIRLSスーパーフライ級王座決定戦を制し、王座に就いた。力強い右ローと右ストレートが得意で、手数も多い。小林にとってはみそぎの一戦。両者にとっては『GIRLS POWER』での主役を狙いにいく一戦となる。

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