初のタイトルマッチがようやく実現する拳成(左から2人目)。弟の魁成(右から2人目)もKrushでベルトを狙っている
2020年7月11日(土)東京・後楽園ホール『Krush.114』で、Krushスーパー・ライト級王座に挑戦する近藤拳成(大成会館)のインタビューが、Krush公式サイトにて公開された。
近藤はK-1甲子園2015 -65kg準優勝、2016同優勝の実績を持ち、2016年4月にプロデビューした20歳。2019年8月のK-1大阪大会で大和哲也に挑んだが判定3-0で敗れた。11月のKrush大阪大会で再起戦に臨み、左フックでKO勝ちを収めている。
王者・佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)とのタイトルマッチは、当初5月9日(土)大阪・コミュニティプラザ平野で決まっていたが、新型コロナウイルスの影響で5月30日(土)東京・後楽園ホール大会へスライド。さらに6月28日(日)東京・後楽園ホールへ延期され、最終的に7月11日に決まるという3度の延期でようやく実現する。
弟と2人でベルトを獲って、僕たちの年にしたい
――今回タイトルマッチのオファーを受けた時の心境はいかがでしたか?
「びっくりしました。びっくりはしたんですけどすぐにOKして、そこからは気持ちを作って練習しています」
――このタイミングでタイトルに挑戦することは意外でしたか?
「はい。全く想像してなかったです。もしやるとしても前回の試合が終わって2~3戦挟んで、しかもそこをちゃんと勝って…と思っていたので、まさかここで挑戦するとは思っていませんでした」
――改めてベルトに挑戦する心境はいかがでしょうか?
「今までとは練習の気合いの入り方が全然違っていて、試合が正式に決まってからずっと追い込みを続けています。先ほどはタイトル挑戦が決まって驚いたと言いましたが、ここは絶対にベルトを獲りたいです」
――お兄さんの大成さん・弟の魁成選手も含めて周りの反響はいかがでしたか?
「色んな人たちから『やっとチャンスがきたな!』と言ってもらえました」
――昨年、拳成選手は大和哲也選手との対戦があったり、魁成選手も木村"フィリップ"ミノル選手やジョーダン・ピケオーとの対戦がありました。キャリアが上の選手たちと戦う機会も多かったと思いますが、そこで何か感じるものはありましたか?
「弟があれだけトップ選手に挑戦して爪痕を残していたので、兄としても選手としても弟には負けたくないです。今年は2人で頑張って、2人でベルトを獲って、僕たちの年にしたいです」
――今回の試合に向けて、どんなことを意識して練習していますか?
「前回の試合でパンチの感覚が良くなってきたので、そこを意識して取り組んでいます。またパンチだけじゃなくて蹴りも使えるようになりたいので武器を増やすことも考えて練習しています」
――対戦相手として佐々木選手についてはどんな印象を持っていますか?
「フィジカルが強くてテクニックもあってスタミナもある。本当に強い選手だと思います」
――その一方で対戦カード発表会見では「弱点を見つけた」というコメントもありました。
「具体的には言えないですが…佐々木選手にも弱点はあります。そこを突くための練習をしているので、楽しみにしていてください」
――佐々木選手は実力が安定していて負けるイメージが少ない選手です。どう戦おうと思っていますか?
「すごく強い選手なので、それを超えるにはそれだけの努力をしなければいけないし、何か一つを強化するのではなくて、本当にすべてを頑張らないと超えられないと思います。テクニック、フィジカル、メンタル…すべてのレベルを上げて挑みたいと思います」
――強い相手に勝ってベルトを巻くことに意味を感じていますか?
「はい。この試合で変わりたいです」
――タイトルマッチということで今まで以上に試合を見る人も多いと思います。どんな試合を見せたいですか?
「僕はデビュー戦で勝ったあとに連敗して、その負け方も1Rで負けたり、終了3秒前に逆転KO負けしたり…あまり上手くいっているプロ生活ではないと思います。悲しませてきた人もたくさんいるので、ベルトを獲ってその人たちを喜ばせたいと思います」