2020年7月11日(土)東京・後楽園ホール『Krush.114』で、Krushスーパー・ライト級王座の初防衛戦を行う王者・佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)のインタビューが、Krush公式サイトにて公開された。
佐々木は2008年にK-1甲子園でベスト8入り、同年5月にプロデビューし、2016年にKrushライト級王者となった。2018年4月の2度目の防衛戦で同王座を失い、スーパー・ライト級に転向すると同年11月のK-1スーパー・ライト級王座決定トーナメントでは準優勝。2019年6月大会では不可思をTKOで下している。2月大会で鈴木勇人を破り、ライト級に続いての2階級制覇に成功。
挑戦者・近藤拳成(大成会館)とのタイトルマッチは、当初5月9日(土)大阪・コミュニティプラザ平野で決まっていたが、新型コロナウイルスの影響で5月30日(土)東京・後楽園ホール大会へスライド。さらに6月28日(日)東京・後楽園ホールへ延期され、最終的に7月11日に決まるという3度の延期でようやく実現する。
今回も格闘技が好きだという想いをぶつけて試合をする
――2月のKrush後楽園大会で鈴木勇人選手に勝利してスーパー・ライト級王座を獲得し、2階級制覇を達成しました。ベルトを巻いて、どんな変化がありましたか?
「僕自身は何も変わらないですね。周りの見方は変わりましたが、僕はそれにぶれずにいます。格闘技が好きということを貫いて毎日を過ごしています」
――ベルトを巻いてうれしい気持ちがある一方、必要以上に余韻にひたることもなかったですか?
「そうですね。ただ試合後は一週間ほど休んで、家族といる時間を多くして、色んな方のところに挨拶に行ったんですね。その時にベルトの存在の大きさを感じて、改めて自分はチャンピオンになったんだなと思いました」
――そして今大会では近藤拳成選手の挑戦を受けることとなりました。近藤選手と対戦することは意識していましたか?
「近藤選手と戦うこと自体はそこまで意識していなかったですね。ただ僕のチームメイトが近藤選手と試合しているのを見ていたので、頭のどこかには近藤選手の存在はあったと思います」
――決して戦績に優れている選手ではないですが、試合を決める一発を持っている選手です。
「僕自身も決して戦績がいい方でないし、勝ったり負けたりを繰り返してきた選手です。そうやって今の自分があるので、戦績だけを見て『いけるんじゃないか』とは思わないです。ファイトスタイルについても実際にやってみないと分からないことが多い。大会までにどれだけ対策を練っても、いざ肌を合わせるまでは相手がどんな選手か分からないというのは今までも経験してきました。そこに関しては試合当日を楽しみにしたいと思います」
――記者会見では「どちらが上か下かは周りが決めること」というコメントもありました。
「僕はリングに上がれば対戦相手はみんな一緒だと思っていて、自分より上・下という考えはないです。今回も格闘技が好きだという想いをぶつけて試合をします」
――近藤選手が初のタイトル挑戦ということで、近藤選手のタイトル奪取を願うファンも多いと思います。
「会場がどんな雰囲気や熱になるのか。そこも楽しみですね」
――スーパー・ライト級王者として、どんなチャンピオンを目指そうと思っていますか?
「やっぱりチャンピオンベルトを持っていると、周りの見られ方がすごいなと思います。ベルトを持って歩いていると、そう感じることがたくさんあります。だからと言って僕自身が変わることはないですが、このベルトに負けないようにスーパー・ライト級を引っ張っていける存在になりたいです」
――スーパー・ライト級は激戦区で長期政権を築くのが難しい階級ですが、そこも変えていきたいですか?
「はい。ベルトもコロコロ色んなところに行くのも嫌だと思うので、僕がずっと守り続けてあげたいと思います」