元ヤン格闘家で、前田日明プロデュース『THE OUTSIDER』出身の山崎桃子(リバーサルジム 横浜グランドスラム)が、自信の荒れた青春時代を赤裸々に語った。
現在は『DEEP JEWELS』を主戦場にし、アマチュアから始めてプロに昇格、働きながら夜遅くまで練習して真面目に格闘技に取り組んでいる山崎だが、今回は格闘技中継の解説で知られる大沢ケンジ(術慧舟會HEARTS代表)の公式YouTubeチャンネルに招かれ『格闘家ヤンチャ武勇伝』として過去を振り返った。
「インタビューを読ませてもらったら凄く面白いからいろいろ話を聞かせてもらいたいと思って、急に連絡を取らせてもらって」と山崎を招いた理由を話す大沢。最も驚いたのは女子同士で“タイマン”をはっていたことだと山崎に聞く。
山崎は「最初は中学で抗争が起きていたんですよ。グループが3つあって。いがみ合って敵対しあってどっちが上か決めようとなって。格付けしようみたいな感じになったので授業中抜け出して、1人1人違う場所で3カ所で喧嘩。デビュー戦は負けちゃったんですけれど。体が大きかったので倒されてマウント取られて髪の毛引っ張られて殴られて」と、最初のタイマンでは負けたと告白。
2度目、3度目でも負けたが4度目で勝利。「気持ちよかったです」とその時の心境を話し、「場数を踏んだら勝てるようになるのかなと思って。1回勝ってから自分の勝ちパターンを覚えたんですよね」と、相手にアポイントメントをとって喧嘩をしに行くほどのめり込んでいったという。
(写真)初期はパンチ一辺倒だった山崎だが、最近はテイクダウンを駆使する ただし、「でも(喧嘩が)終わった後に仲良くなりました。そういうのに憧れていたんですね。男のヤンキー漫画に憧れていたのはあったかも」と、喧嘩をして仲良くなるという漫画のシチュエーションに憧れていた部分があったと振り返る。
壮絶な女同士のタイマンの様子を明かす山崎だが、大沢が気になったのは「制服のスカートのまま喧嘩するの?」ということ。山崎は「半ジャって言ってジャージを半分に切ったのをスカートの下に履いていた」と、対策はしていたとした。
そんな山崎だが18歳の時にした喧嘩を最後に、もう卒業したという。「自分たちの時代は喧嘩できなかったら潰されていました」と、そういう環境にいたことが理由だと話した。社会人として働き、プロ格闘家として今では練習に励んでいるからこそ、笑って話せる過去なのかもしれない。