2020年6月28日(日)東京・新宿FACE『Krush.113』で、NA☆NA(エスジム)と女子フライ級3分3R延長1Rで対戦する壽美(NEXT LEVEL渋谷)のインタビューが、Krush公式サイトにて公開された。
壽美はKHAOSとKRUSHで3連勝をあげて2019年8月にヨセフィン・ノットソン(スウェーデン)と対戦したが、判定で敗れている。12月のK-1初代女子フライ級王座決定トーナメントのリザーブマッチでは、真優に判定勝ちして女王KANAの背中を追う存在。戦績は7勝(2KO)4敗。NA☆NAはK-1 JAPAN GROUP初参戦で、戦績1勝1敗1分。2019年6月にプロデビューし、これまでJ-NETWORKで試合経験を積んできた。果敢な打ち合いを挑むタイプ。(写真)自粛中は課題である瞬発力を付ける練習、体作りをしていたという壽美。肉体的にも変化は見られるか(写真は2019年8月の計量のもの) 昨年12月のK-1名古屋大会から約半年ぶりの試合になる壽美は「一時期ジムがお休みの時もあったんですけど、自分なりに考えて練習はしていました。自分vs自分というか、誰も見ていないところで練習するので手を抜こうと思えば抜けちゃうのですが、それでも絶対に手を抜かないで追い込む練習もやっていました。この期間でしっかり基礎を身に付けようと思って一つ一つの技を改めて練習したり、ジムで『動きが遅い』と言われるので瞬発力をつける練習をしたり、自分に必要なもの・この期間だからできることをやっていた感じです」と、自粛期間中も妥協せず練習に取り組んでいたという。
その成果は「ジムの練習が再開して『速さが変わったね』や『体が変わった』とトレーナーの方たちに言ってもらえました。あと、私はいつも結構バクバク食べちゃうんですけど(苦笑)、自粛中も体作りに力を入れていたので『前よりもちょっと筋肉のカットが出たね』という反応もありました。手を抜かず追い込んで、精神的にも鍛えられたかなと思います」と、確実に出ているようだ。 前戦の真優戦については「あの試合はすごく悔しかったです。ガムシャラにやり過ぎて、やってきたことも出せなかったし、メチャクチャな試合になってしまいました(苦笑)。本当に悔しかったので、次の試合がいつになってもいいよう、すぐに練習を再開して“あの時の自分じゃないよ”というのを見せたいと思って練習していました。自粛期間も頑張れたのは、その悔しさが自分の中で抜けていなかったからだと思います。次の試合は“変わった”ところを本当に見てもらいたいです」と、変化を見せたいとする。
同大会ではK-1史上初の女子トーナメントが行われ、KANAが制して初代K-1 WORLD GP女子フライ級王者となった。
「自分より全然レベルが高くてほんとにもっと頑張らなきゃって思い知らされましたし、すごい刺激を受けました。アマチュアの時からずっと応援してくれている、格闘技はやっていない友だちも見に来てくれたんですけど、その子たちが見ても『壽美はトーナメントに出てる選手たちとはまだ比べ物にならないね』ってズバッと言われちゃって(苦笑)。親にも『まだまだだね』って言われて、ほんとそうだなって思ったし、早く追いつき追い越せるよう頑張ろうって、すごく力をもらいました」と、周囲の声にはもちろん自分自身もさらに頑張ろうとの想いが強くなった。
今回対戦するNA☆NAには「気持ちが強くてアグレッシブな印象ですが、私自身も力強く上手く戦い、何もさせず圧倒的に勝ちます」と圧倒宣言。「しっかり対策を練って練習していますし、ここは必ず勝って次に進みます」
また、KANAがKrush女子フライ級のベルトを返上したことを聞かれると「私は常にKANA選手のことを意識して練習していて、対戦相手が決まってない期間はずっとKANA選手をイメージして練習してるんです。それだけKANA選手を目標にして意識してやっているし、もし試合が決まった時はしっかり戦えるよう準備しているつもりです。KANA選手が巻いていたKrushのベルトが空位になったということで、しっかりそのベルトを私が巻いて、段階を踏んでKANA選手に挑みたいと思っています」と、第5代Krush女子フライ級王座に就き、いつか打倒KANAを果たすことが目標だと答えた。
最後に壽美は「12月の試合の印象を消すぐらい、違う選手なんじゃないかと思ってもらえるくらい、成長した姿をリングで見せて勝ちます」と意気込んだ。