キックボクシング
インタビュー

【REBELS】MISAKIの大野望「ぱんちゃん璃奈、女神、紅絹に勝ってREBELS、SB、RISEの三団体王者になる」

2020/06/18 05:06
2020年8月30日(日)東京・後楽園ホールにて開催される『REBELS.65』で、ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)とのREBELS-BLACK女子46kg級初代王座決定戦が正式決定したシュートボクシング女子ミニマム級1位のMISAKI(TEAM FOREST)。  2019年7月の『Girls S-cup』で「SB日本女子ミニマム級王座決定トーナメント」に出場し、決勝へ進出するも投げ技にトライしたタイミングで右足を筋断裂。2R1分21秒、セコンドからのタオル投入でTKO負けしてから治療とリハビリの日々を過ごし、ようやく決まったぱんちゃんとの再起戦。  しかし、今年2月に発表されながらも4月大会、延期となった5月大会も新型コロナウイルスの影響で中止。そして今回、やっと8月に実現の運びとなった。自身のSNSで「焦らされ焦らされ…試合がしたくてノイローゼになるところでした」と約1年ぶりの試合に喜びを爆発させたMISAKIに話を聞いた。 ちょっと期待してもらっていいかなっていうくらい、足腰は強くなった  自粛期間中は「対人練習が一切できない状態だったのでスパーリング、ミット打ち、首相撲とかは我慢して、サンドバッグと対面シャドーっていう飛沫が届かないくらい離れてお互いを見合いながらするシャドーをしていました。あとはフィジカルメニューですね。ジムにいる時間は1人1時間って会長が決めていたので、うちはプロ選手が少ないので密になることはなく、3人で1時間だけ練習していました」という。  ジムでの練習の代わりに取り入れたのがラントレだった。「めちゃくちゃ走っていました。ランニングメニューは今までトレッドミルでやっていたんですが、それではなく外で1kmランを10セットやっていました。これはけっこうキツかったです。陸上部時代の顧問の先生が教えてくれたんです」と、走りに走った。  MISAKIは元々、3分5Rフルに動き回れるほどのスタミナが武器。そのラントレでさらにスタミナが付いたのではと聞くと「ちょっと期待してもらっていいかなっていうくらい、足腰は強くなった気がします」と怪我をする前よりも強化されたようだ。  緊急事態宣言が解除され、ジムでの練習も日常を取り戻しつつある。「今はジムが休館から開館になり、スパーもミットも首相撲も出来ています。今は意識しているのはぱんちゃん選手なので、リーチの長い選手とできるだけスパーリングをするようにして、1kmランも継続してやろうと思って週に1度やっています」と、ぱんちゃん戦を想定した練習ができている。 「ずっと意識続けているので気持ち的にしんどいのもあるし、筋断裂で半年休んでいてやっと試合が決まったと思ったらコロナで延期になって。試合が1年もできていない状態なので飢えている感じです。ぱんちゃん選手との試合というよりも、試合がしたくてしんどかったです」と、2度も試合が延期になった苦しみを話すMISAKI。  新型コロナウイルスの影響でいつ試合ができるかも分からない状況だったが、「SNSで『このカードは消失させないで下さい』と言ったら、REBELSの山口代表が『7月か8月で』と提案してくれたし、SBが約束してくれていたのでこのカードはなくならないと思いました。だから、ずっと意識していたままでしたね。意識している選手は山ほどいて、RISEで紅絹選手がチャンピオンになったのでRISEにも出たいなと思っているし、寺山日葵選手ともまたいつ当たるか分からないし、女神選手ともやりたいし絶対にやると思うので。ただ、いま頭にあるのはぱんちゃん選手です」 [nextpage] ビックリするくらい強くなって帰って来ます  延期になった分、研究も進んでより戦いやすくなったのではと聞くと「でも向こうもかなり対策をこの間にしているんじゃないかなとドキドキしています。ただやっぱり、簡単な相手ではないと思うので、時間があってよかったなと思います」と、キャリア半分以下(MISAKI14勝6敗1分、ぱんちゃん7勝無敗)のぱんちゃんを警戒しているとした。 「ハッキリ言って、人気が凄いので会場の雰囲気とかもあるし、向こうのホームでもあるので倒さないといけないって圧もあります。SBルールなら勝てる確率はだいぶ上がりますがREBELSルールですし。あと、うちのジムの代表がぱんちゃんの容姿が好きらしく、そのせいもあるんですが『彼女は強いぞ』『あれは可愛いぞ』ってやたら褒めるんですよ! それを聞いているとヤバいかなって思ってしまって(笑)。可愛い選手とは過去に何回かやっているんですが、今までにないくらいの褒め方なので“えーっ!”と思っています」  では、MISAKI選手もぱんちゃんに負けじとグラビアはどうですかと聞くと「いやぁ、私のプロポーションでは…でも試合で勝ったらヤングジャンプに売り込みたいです。使ってくれるかは分からないけれど(笑)」と、ビジュアル方面でも対抗意識をのぞかせた。  話は本題に戻り、MISAKIには今年描いていた壮大なプランがあったという。 「私のプランとしては4月にぱんちゃん選手に勝ってREBELSのチャンピオンになり、6月辺りにRISEでタイトル戦につながる試合を1戦やらせてもらって、7月にはGirls S-cupで女神選手のタイトルに挑んで私がリベンジ。その後に紅絹選手とRISEのタイトルマッチをやらせてもらって、今年中に三冠王って夢があったんですけれど、全然コロナの影響で計画通りにいきません(笑)。私はシュートボクサーですからSBはもちろん、REBELS、RISEのベルトも獲れたら、夢が世界チャンピオンになることなので、世界に呼んでもらえるかなと思って。大きな団体のベルトを全部つかんでやろうと思って練習しています」  その中でも、昨年7月にTKOで敗れた現SB日本女子ミニマム級王者・女神に対しては特別な想いがある。 「やっぱり凄い悔しかったので。完全に倒されてとか効かされてとかボッコボコにされてなら悔いはないですが、ずっと引っかかっているんです。そこは外せないですね。会長がやるなと言ってもやるって言います。女神選手には絶対にリベンジしたいです」  最後に、リングに上がる姿を待っているファンへのメッセージを求めると「1年間リングに立てていない状態なので、忘れられちゃうんじゃないか、辞めたと思われてしまっているんじゃないかと怖かったんですけれど、今の私はめちゃめちゃ変わっている自信があります。練習量は全く落としてないですし、ビックリするくらい強くなって帰って来ます。みんなの期待を今年は絶対に裏切らないように頑張るので、今年もMISAKIの応援をぜひ。世界チャンピオンになるまで付いてきて欲しいなと思います」と、パワーアップして復帰する姿を楽しみにしていて欲しいと語った。
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