女子総合格闘技のレジェンド・藤井惠の愛弟子である川西茉夕(総合格闘技道場BURST)は、2019年9月の新宿FACE大会にアマチュアルールで出場し、伸びのあるワンツーとテイクダウンで圧倒して判定勝ち。12月の大阪大会でもアマチュアルールで出場し、毛利道場のHIMEを相手に1Rわずか47秒でリアネイキドチョークによる一本勝ちを収めている。
2020年2月大会でリオンを相手に満を持してのプロデビュー戦が決まっていたがリオンの怪我で試合が流れ、5月6日の後楽園ホール大会で仕切り直しのデビュー戦を“スーパーJKファイター”さくら(フリー)と行うことが決まっていたが、新型コロナウイルスの影響で大会開催が中止に。またもプロデビューが延期となってしまった。
「2月も5月も試合がなくなったので、いつになったら出来るのかなとは思いましたが、そんなこと考えていても仕方ないのでこの期間は、格闘技のことより仕事と学校の勉強に集中していました。試合がないというより、BURSTに行けなかったことの方が辛かったです」と、格闘技から少し離れた生活を余儀なくされていたという川西。
「4月と5月は練習に行けなかったので、職場のグラウンドや道場で少しトレーニングをしていました。たまに職場のソフトボール部の練習にも参加させてもらって身体を動かしていました」と、所属ジムが休館のため身体がなまらないように運動はしていた。
現在は「6月になってから看護学校や練習に行きだして、少しずつですが日常に戻ってきたところです」と日常を取り戻しつつある。ちなみに自粛期間中は「この2年程、全く自炊していませんでしたが、たまに自炊をするようになりました。好きなものを作って食べるということでストレス発散できていました」と、料理で気を紛らわせていたようだ。
この期間に考えたことは何かと聞くと「自分に合ったファイトスタイルってなんだろう、とか少し考えていました。でも今は無知過ぎて細かいことまでは考えてないです」と、なかなか豪快な答えが返ってきた。ファンへのメッセージを求めると「まだプロルールで試合したことないですが、面白い試合だと思ってもらえるような試合に出来たらと思っています。楽しみにしていてください」と予告した。
師匠の藤井に川西の印象を聞いてみたところ「思い切りが良いのですが、結構自分の頭で整理しないと次に進めないタイプではあると思います。もう少し目で見た感覚で覚えていけるとさらに良いですが。格闘技も思い切りと頭の整理整頓、引き出しの使い分けが大切なのでそういった意味では格闘技に向いています」とのコメント。
川西のデビュー戦へ向けては「どの選手にも同じ事を言うのですが、自分が今出来る事、やりたい事に自信を持っていこう、くらいです。対戦相手は思い通りに動いてくれないので、1番大切なのは自分がやるべき事やりたい事をやり抜く事です」とアドバイスした。
そして「彼女は身体能力が高くバランスがとても良いです。打投極で戦っていく中で、それぞれの動きの回転呼吸で戦える事はアドバンテージに繋がるので元々それを持っているので凄いと思います。これからが楽しみです!」と期待を寄せた。