女子MMAの「Invicta FC」が7月2日(日本時間3日)、ホームである米国カンザス州カンザスシティのメモリアルホールにて、大会を再開することを公式ウェブサイトにて発表した。
新型コロナウィルス感染拡大後、初のライブイベントとなる「Invicta FC 40」は、カンザス州アスレチックコミッション監修の下で行われ、参加者全員に大会前にコロナウィルスの検査を実施。無観客で報道メディアも入れずクローズド・ドアの中で開催、UFC Fight Passで生中継される。
3月6日の「Phoenix Series 3」以来、約4カ月振りの活動再開となる同団体のメインは、ストロー級でエミリー・ドゥコッティ(米国)とジュリアナ・リマ(ブラジル)が対戦する。
2019年11月に村田夏南子(日本)に判定負けし、世界ストロー級王座戴冠を逃したドゥコッティは9カ月振り再起戦。過去には適正階級より一つ上のフライ級でBellator女子世界王者イリマレイ・マクファーレンとのタイトルマッチも経験している。
対するリマはUFCで3勝4敗後、Invicta FCにカムバック。2019年5月の前戦では「Phoenix Series 1」でダニエル・テイラーを破るも、同日の2回戦で現UFCのブリアナ・ヴァンビューレンに敗れている。
ともに組み技を得意とするが、リーチ・コンパスも長いリマは遠目の距離からの打撃、さらに組んでのヒザ蹴りなど打撃でも勝負が可能だ。
一方のドゥコッティは、オーソドックス構えから左右の出入りは速く、強いローキックも誇る。Bellator時代には試合後半でマクファーレンにダブルレッグを決めるなど、フルラウンドを戦い抜く粘り強い戦いを持ち味としている。
また、セミではRENAと日米で戦い1勝1敗のリンジー・ヴァンザント(米国)が、RIZINで浅倉カンナにスプリット判定で敗れているアリーシャ・ザペテラ(米国)と対戦するアトム級戦も組まれた。
寝技師ながらローキックでキックボクサーのシノ・ヴァンフーズを撃破しているヴァンザントに対し、ザペテラは2016年リオ五輪の代表候補となったレスラー。ダブルレッグから際の打撃も得意とし、近距離で強さを発揮する。下からの関節技も得意とするヴァンザントだが、トップが強いザペテラには注意が必要だ。
日米で足並みを合わせたかのように、日本でも女子格闘技のDEEP JEWELSが7月23日(木・祝)の新宿FACE大会開催を発表。約500人収容の新宿FACEで、「東京都のロードマップに従い、最大でも200席まで」の収容とし、2020年2月大会以来、約5カ月ぶりの大会に臨む。
東京都は現在発動している「東京アラート」を、感染状況が悪化しなければ6月11日にも解除を決める方針で、アラート解除後は休業要請の緩和についても速やかに「ステップ3」への移行を検討するとしている。ステップ3では、1000人までのイベント開催が可能となる。
各国で状況は異なるが、コロナとともにある経済活動、格闘技大会の開催に注目だ。
◆Invicta FC 40Strawweight: Emily Ducote vs. Juliana LimaAtomweight: Alesha Zappitella vs. Lindsey VanZandtFlyweight: DeAnna Bennett vs. Victoria LeonardoFeatherweight: Chelsea Chandler vs. Liv ParkerFlyweight: Claire Guthrie vs. Laura AndersonStrawweight: Genia Goodin vs. Shelby Koren