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2月28日(木)神奈川・K-1ジム相模大野KRESTにて、3月10日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K'FESTA.2~」の[K-1 WORLD GPライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で挑戦者・林健太と対戦する王者・卜部功也が公開練習を行った。
昨年の「K'FESTA.1」でウェイ・ルイを左ストレートでKOして二階級制覇を達成し、6月のK-1さいたま大会でもブラックドラゴンを相手にパーフェクトな戦いぶりでKO勝利を収めた功也。出場予定だった12月のライト級世界最強決定トーナメントは怪我で無念の欠場となり、「K'FESTA.2」ではそのトーナメントを制した同門の後輩・林を挑戦者に迎えての初防衛戦となる。
2週間かけてタイとシンガポールでトレーニング
KRESTに野杁正明って存在が入って凄くフレッシュになった
公開練習で功也はパンチとミドル中心のミット打ちを披露し「8週間ぐらい前に2週間かけてタイとシンガポールでトレーニングをやってきました。帰ってきてからのトレーニングもすぐに追い込みに入ったんで、長い期間追い込んでいます」。
意外にも功也にとって今回が初めての海外修行で「ここ(KREST)でしかトレーニングをしたことがなかったので、ちょっと疑問に思っていたこともあったんです。それで海外に行って自分が考えてたものと照らし合わせてみたら納得がいったというか、自分が考えが間違っていないと思うこともありました。おかげでちょっと自分の考えが柔軟になったところはあるし、そういう意味では一つの拠点じゃなくて、いくつかまわって色んなモデルを見たのも良かったですね」と今までの自分の格闘技論が間違っていなかったことを再認識したという。
功也が海外修行から戻ってきたタイミングで親交もあった野杁正明がKRESTに移籍。「過去に2、3回スパーリングをしたことはあったんですけど、やっぱりKRESTに野杁正明って存在は凄いデカイですよ。本当にいつも刺激をもらってます。慣れは良い時もあれば悪い時もあるんですけど、野杁正明って存在が入ってきたことで凄くフレッシュになった。練習の姿勢や考え方も、今はどんどん質問してますね」とKREST全体に良い波及効果をもたらしているようだ。
チャレンジャーの林は同門ながら、仕事の都合でKRESTのプロ練習に参加できない状況となり、1年前からFLY SKY GYMを拠点に練習するようになった。功也は先日のトーナメントの林の戦いぶりを「前はパンチだけというか、そこは得意な部分で変わらないと思うんですけど、プラスで蹴りのテクニックとか、あとは距離感ですね。ちょっと遠くなったかなって感じもします」と分析。
今まで一緒に練習してきた健太のことはほとんど忘れて
林健太という一人の対戦相手と戦うイメージしかない
「前は基礎的なことが出来てなかった感じがしたんですけど、ボクシングやフィジカル、あとはムエタイのテクニックを覚えて、基礎的なものが急激に伸びたって感じはありますね。昔は漠然と戦っているってイメージしかなかったんですけど、でも今はちゃんと攻撃も散らすようになって、すげえレベルアップしてるなって感じますね」と高く評価。
「以前とは全然違うと思います。今まで一緒に練習してきた健太のことはほとんど忘れているというか、林健太という一人の対戦相手として戦うイメージでしかないですね。今は感情の部分は出さずに、対林健太に入り込んでます」とあくまで林を一人の対戦相手として捉えている。
当日は兄・弘嵩もタイトルマッチを戦うが、お互いに勝てば兄弟同時K-1王者となることについて「一つの区切りとして大きいかなと思いますね。多分これがラストチャンスかなと自分の中では感じてます。兄弟揃ってなんて滅多にないんで、僕たちにとって重要な一日になるかなというのはありますね」。
最後に防衛後のプランを聞かれると「とりあえずゴンナパー選手とはやりたいですね。やっぱり負けたままじゃ終われないというか。そんなにしつこい感じじゃないんですけど、とりあえず戦いたいです。あの頃の自分を僕はもう超えてると思うんで、それを証明したいというか、自分の中で納得したいんです」と過去に敗れたゴンナパーへのリベンジを宣言。
続けて「今年3月14日で(プロデビューして)10年になるんで、ちょっと勢いのある若手とやりたいです。若い選手とやってみたいですね。篠原選手でも良いですし」と自身のプロキャリアも10年を迎え、K-1の新星となるような若い選手の挑戦を歓迎した。
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挑戦者・林健太、家族愛&兄弟愛でK-1ライト級のベルトを獲る!「今までやったら盛り上げることやKOで魅せることしか考えてなかった。でも今回だけはホンマに勝ちに徹します」
2月21日(木)神奈川・綾瀬のFLY SKY GYMにて、3月10日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K'FESTA.2~」の[K-1 WORLD GPライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で王者・卜部功也と対戦する挑戦者・林健太が公開練習を行った。
昨年12月のK-1ライト級世界最強決定トーナメントを制し、挑戦者として王者・功也に挑む林。公開練習では芸を仕込むのが恒例になってきたが、今回は最近習得に励んでいるというシステマの呼吸法で、FLYSKYGYMのトップファイター、キヨソンセンのタイキックに耐えるというネタ(?)を披露。
強烈なミドルをケツに見舞われ明らかに悶絶していた林だが、インタビューでは「追い込みと同時に毎日このトレーニングをしています。あの呼吸法だと全く痛みを感じないんです。さっきも1ミリも痛くなかったです」と語った。
家族を養うために昼間は現場仕事をし、それ以外の時間で練習を続けている林。所属するK-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTでは昼間にプロ練習があるため、仕事の都合でフルにKRESTのプロ練習に参加できない状況だった。そこで林は1年前からFLY SKY GYMでの練習を開始。今回の試合から所属をK-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/FSG(FLY SKY GYM)に変更し、この日の公開練習もFLY SKY GYMにて行われた。
「FLY SKY GYMで練習させてもらうようになったのはちょうど1年ぐらい前になりますね。去年6月のBigbangからはFLY SKY GYMの人たちにセコンドにもついてもらっていて、全力で自分のことを見てもらえています。自分のディフェンス力は10で表すと2ぐらいしかなくてショボすぎたんですけど(苦笑)、ディフェンスに関しては知らない情報を教えてもらって理解することが多いですね。ここでトレーニングする度に自分が強くなっていると実感してます」
(ライト級世界最強決定トーナメントで優勝して)自分のパンチは当たれば倒れるんやなって再確認できました。攻撃をもらったり、ダウンをもらったりして悪いところも見えたんで、良い部分を伸ばしつつ、今は主にディフェンスを鍛えています」
週2回、大橋ジムでもスパーリング
井上尚弥のフィジカルトレーナー高村淳也氏や
井上の父・真吾さんの指導も受けている
「トーナメントでは他の選手と比べても、僕の方が一回り身体が大きくて、高村さんのトレーニングの成果は大きいと思います。そのつながりで井上真吾トレーナーにも練習見てもらうようになったんですけど、今も週2回ぐらい大橋ジムでスパーさせてもらったり、パンチやディフェンスの方も見てもらっています」
また林はボクシング世界王者・井上尚弥のフィジカルトレーナーでもある高村淳也氏や井上の父・真吾さんの指導も受け「トーナメントでは他の選手と比べても、僕の方が一回り身体が大きくて、高村さんのトレーニングの成果は大きいと思います。そのつながりで井上真吾トレーナーにも練習見てもらうようになったんですけど、今も週2回ぐらい大橋ジムでスパーさせてもらったり、パンチやディフェンスの方も見てもらっています」と様々な技術を吸収している。
仕事とのかけもちで限られた練習時間ではあるものの「前回のトーナメントで優勝して、感動してくださった方が多くて、サポートもしてもらえるようになった。今は少し仕事も休んで、今までよりも多くトレーニングできるようになった」という林。「仕事が終わって練習に行く時に『今日は仕事で疲れたから練習休もうかな』と思うときもあるんですけど、家族が言い訳になってしまうと思って『アカン、行かないとダメや』って感じで、やっぱり頑張ろうと思うようになってきた」と家族の存在が林のメンタル面を支えている。
対戦相手の功也については「みんなは功也くんはテクニックが凄い印象があると思うんですけど、僕はけっこうパワーもあると思っている」と林。「功也くんの攻撃をもらったら駄目やなって思っているし、僕もオフェンスだけじゃなく、ディフェンスも良いレベルまで持っていって、やっと功也くんと戦えるかなと思ってます」とディフェンス力の向上が重要になると続けた。
試合前のインタビューでは林の“家族愛”と、兄・弘嵩と同時K-1チャンピオンを目指す功也の“兄弟愛”がクローズアップされている。これについて林は「功也くんは兄弟愛で、僕は家族愛ですけど、僕の兄弟(※林は3兄弟で3人ともプロ格闘家)も全力で自分の練習に付き合ってくれるし、自分のことを想ってくれている。僕もけっこう兄弟愛強いんで、この試合は兄弟愛vs家族愛&兄弟愛ですね。だから僕の方が功也より愛は強い」と熱弁。
「正直今までやったら盛り上げることやKOで魅せることしか考えてなかったんですけど、今回に関してはホンマに勝ちに徹します。別にKOじゃなかったとしても、俺は今回はホンマに勝ちたいと思ってますね」と勝利への執念を垣間見せた。インタビュー後には改めて気迫のこもったミット打ちを見せて公開練習を終えた林。家族・兄弟愛でK-1のベルトを手に入れることができるか?