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コラム

【2004年5月の格闘技】グラウベ・フェイトーザが若き日のアリスター・オーフレイムを初回KO

2020/06/01 04:06
 1986年10月に創刊され、30年以上の歴史を誇る格闘技雑誌『ゴング格闘技』が、秘蔵写真と共に過去5月にあった歴史的な試合や様々な出来事を振り返る。43回目は2004年5月30日、東京・日本武道館で開催された『一撃』より、グラウベ・フェイトーザ(ブラジル)vsアリスター・オーフレイム(オランダ)。  極真会館所属の選手たちがK-1の選手たちを迎え撃つ形で開催された『一撃』。そのセミファイナルにて、グラウベとアリスターが対戦した。当初、グラウベには別の対戦相手が決定していたが、大会直前にアリスターに変更となった形だ。  後に史上初のK-1(立ち技)とDREAM(総合格闘技)両制覇を達成し、UFCでも活躍することになるアリスターだが、この当時はまだ線も細く試合内容にもムラがあるなど成長途中の選手だった。2003年8月の『PRIDE GRANDPRIX 2003 開幕戦』では、チャック・リデルを相手に優勢になりながらも早々にスタミナ切れを起こして逆転KO負けを喫していた。  迎え撃つグラウベはブラジリアン・ハイキックと呼ばれる縦に振り下ろす蹴りとヒザ蹴りを得意とし、極真会館の第7回(1999年)・第8回(2003年)全世界選手権大会で4位の戦績を収めている。K-1には1998年7月から参戦し、最初からマイク・ベルナルドやアンディ・フグを相手に苦戦が続いたが、2003年2月のパヴェル・マイヤー戦では見事なKO勝ちでK-1ルールに“開眼”した。  試合は1R開始早々、グラウベがロープに詰めてのパンチ連打でスタンディングダウンを奪い、さらに右ストレートから左右のコンビネーション。最後は右アッパーでアリスターに10カウントを聞かせた。  アリスターはその後も勝ったり負けたりを繰り返したが、その苦労の経験もあって2010年にはK-1 WORLD GPで優勝、DREAMヘビー級暫定王座を獲得し、“最強”の座へ上り詰めている。
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