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インタビュー

【DEEP JEWELS】防衛戦中止の前澤智「だらけてしまった自分が情けなくなり」自主トレに励む毎日

2020/05/28 02:05
【DEEP JEWELS】防衛戦中止の前澤智「だらけてしまった自分が情けなくなり」自主トレに励む毎日

自宅でストレッチに時間をかけられるようになったという前澤。有意義に過ごす

 2020年5月6日(水・祝)東京・後楽園ホールで開催の『DEEP JEWELS 29』にて、DEEP JEWELSアトム級王座2度目の防衛戦が決まっていた王者・前澤智(リバーサルジム 立川 ALPHA)。しかし、大会は新型コロナウイルスの影響で中止となってしまった。

 2019年10月の初防衛戦を最後に試合から遠ざかっている王者・前澤に近況を聞くと、「ありがたいことにジムのオンライントレーニングをさせてもらえるので、ヨガや筋トレなど、画面を通してジムの会員さんとはコミュニケーションを絶やさないように過ごしてます。プライベートの外出は極力自粛して家で過ごしてます。家事とか(笑)」とのこと。


【写真】自宅では家事も。ちょっと怖い(笑)。

 練習環境については「家とジムで1人筋トレ、1人ラントレ、(同門の)KAIさんとスパーしてました。(パートナーを絞る)代表に外ランに連れていってもらった時もあります。家の近くにこんな過酷な坂があるのかと、びっくりするくらい走りました。明らかに接触練習は減ってしまいましたが、動くようにしています」と、走ることを中心にトレーニングを続けている。

 時間が出来たこの時期には「ケガの治療、ストレッチに時間をかけられるようになりました。練習が続くと凝り固まっても、動くからいいやと思って練習してましたが、これがパフォーマンスの低下やケガに繋がる場合もあると思いつつもなかなか時間がとれなかったので。あとグッズを作りました。利益を生活費にあてつつ、いつかお世話になった地域、場所へ寄付も考えています」と時間の有効活用もしている。

 試合が中止になってしまい、先行きも見えない状況が続いているが「努力を続けないといけないのに、試合が無くなったと聞いて、だらけてしまったり普段やってたことをやらなかったりと、自分が情けなくなりました。試合が無いと、殺伐と居られなくて、平和ボケしてしまって、自分が納得する自分じゃいられないんだなぁと思いました」と、一時はだらけてしまったことも告白する。


 そんな中、考えたことは地元・青森の家族のことだったという。

「いつ死んでも後悔が無いよう生きてるつもりでいたけれど、目をつぶって明日の朝起きられないと思ったら怖くなって、八戸の家族に会いたくなりました。学生時代から新社会人時代は、家族といる時間よりもずっとずっと、仕事と格闘技の時間を選んできました。いつも、自分のことよりも私の幸せを一番に考えてくれた家族と過ごす時間が欲しいです。早く会うためにも引き続きコロナ対策を徹底して、まずは、自分を守りたいと思います」

 そして最後に「早く皆さんに会いたいです。離れていても、支えてくださる皆さんのことを近くに感じています。大好きです」と、ファンへメッセージを送った。

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