(C)ONE Championship
ONE Championshipと契約している総合格闘技のレジェンド、ヴィトー・ベウフォートが、伝説のボクシング世界王者マイク・タイソンとタッグチームを組んでのプロレス参戦に興味を示した。
ベウフォートは5月23日(土)に米フロリダ州ジャクソンビルにて無観客試合形式で開催されたオール・エリート・レスリング(All Elite Wrestling、以下:AEW)の大会「Double or Nothing(ダブル・オア・ナッシング)」に招待枠で会場入り。マイク・タイソンとリングサイド席で試合を生観戦した。
目前での迫力あるプロレスに大きな刺激を受けたベウフォートは「AWEは、マイク(・タイソン)と私のタッグチームが、彼らの王者チームと対戦するカードを組むべきだよ。オーナーのトニー(・カーン)は私の親友だ。この話は最高なアイディアだと思う。ぜひ前向きな話がしたい」と、タイソンとの最強タッグチームでのAWE参戦と、ビッグプランを呼びかけた。
チームパートナーの指名を受けたタイソンは過去、世界最大のプロレス団体WWEに出場経験があり、2012年には殿堂入りも果たしている。また、最近はチャリティーのためにボクシングのエキシビションマッチに参加することを宣言。自身のトレーニング動画を投稿し、53歳とは思えない動きを披露している。
そんなタイソンの再始動を受け、BKFC(ベア・ナックル・ファイティング・チャンピオンシップ)が2千万ドル(約21億5000万円)の巨額オファーを提示。対戦相手候補の一人として、ヴァンダレイ・シウバの名前が挙がるなど、2005年のケビン・マクブライド戦の6R TKO負けを最後に現役から退いている“アイアン”マイク・タイソンのリング復帰に、多くのファンが期待を寄せているのが現状だ。ちなみにシウバとベウフォートは、1998年10月の「UFC Brazil: Ultimate Brazil」で対戦。ベウフォートがシウバを1R 0分44秒、TKOに下している。
タイソンの復帰についてベウフォートは、「復帰は自分自身の為の決断のはず。特に彼の年齢でリングに戻るには、かなりの勇気が必要だ。その勇気に敬意を表し幸運を願う。昔と今は身体が変わるので、賢く効果的なトレーニングが必要になる。きっと、素晴らしく新しい発見が彼を待っているはずだ」とエールを送った。
一方、2019年にONEと契約したベウフォートは現在43歳。注目のONEデビュー戦は2020年の後半が予想され、対戦相手候補として、“黒豹”の異名を持つ打撃パワー系アスリート、アライン・ンガラニ(4勝5敗)の名前が挙がっている。ンガラニはキックボクシングでも25勝8敗1分3NCの実績を誇るため、ベウフォートにとっても危険な相手だ。
また、タイソンとベウフォートはこのAEW大会後、ともにトレーニングする機会があり、準備運動でストレッチをする様子が動画で公開されている。