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インタビュー

【DEEP】中井りん、コロナ禍の中で「人の命の大切さ、重さについて今まで以上に考えました」

2020/05/26 03:05
【DEEP】中井りん、コロナ禍の中で「人の命の大切さ、重さについて今まで以上に考えました」

試合ができる日に備えて四国で毎日練習を続けている中井りん

 2019年は6月と10月に2試合を行い、2016年7月から6連勝(しかも全て完全決着)をマークした中井りん(修斗道場四国)。今年は4月12日に、プロデビューの地である大阪で開催の『DEEP CAGE IMPACT 2020 in OSAKA』から始動するはずだったが、新型コロナウイルスの影響で大会開催が中止となってしまった。

 今は「特に変わりない日々です、練習しています。数日に1回、食料品をスーパーに買い物に行きます」と、四国の道場で変わらず練習を続けているという。


(写真)昨年6月、ゲオチャイ(タイ)にTKO勝ち

 元々、地理的な問題もあって練習パートナーがほとんどいないという環境だけに「この時期だから特別なことをしているというのは特にありません。練習環境は良くないですが、自分の置かれた環境で出来る練習を精一杯頑張るという事は以前から変わりありません」と、大きな影響はない。

 試合ができない日々が続いているが「今までも試合間隔が開くことはよくあったので、あまり気になりませんでした、前と一緒ですね、なかなか想うようには前に進んでないと想います」と、思い通りにいかないことも以前と変わらないとする。

 最近は、自身のブログにも綴っているが「コロナ以前から当たり前に考えていた事ですが、社会全体を考える時間が増えたとも想えます」と、格闘技のことだけでなく広い視野で物事を考える時間が増えたという。


(写真)昨年10月はKINGレイナの欠場を受けての緊急参戦にも関わらず、ダイヤモンドローズ(タイ)に腕十字で勝利

「格闘技も広い社会の一部ですから。私自身は格闘技に閉じこもり、毎日練習ばかりしていると他の世界の事が分からなくなりますが、これだけ毎日コロナウイルスで世界全体が困っていると、テレビやマスメディアでやっていますので、考えてしまいますね。世界人類全員が協力するべきだと思いますし、世界人類全員が自分に何が出来るかを考えるべきだとも思います。

 医学や科学の大切さや凄さ、自分、人間の自制心の大切さですかね。私はだらしないかも知れなくて恥ずかしいです。人の健康についての大切さや、人の命の大切さ、重さについて今まで以上に考えました。

 格闘技選手は当然格闘技界を守らないといけませんが、そのためにこそ広い世界、社会の中で自分のありかたを考えないといけないとも思います。もちろん経済も大事なんですけれども、選手は試合が決まれば勝つ事が優先になると思います。これも仕方ないし難しいですね。


 今いろいろな分野が段階を踏んで復旧再開して行っていますから、難しい時だなと思います。私ごときの練習ひとつにしても、選手ですから当然練習効果を上げたいし強くなりたい、試合で勝ちたいですが、社会やコロナウイルスの案件に対して無理の無い様にして行きたいですね」

 中井は最後に「私、中井りんはファンの皆様あってのものです、支えて下さるファンの方々に感謝しています。私が格闘技を続けられるのはファンの皆様のおかげです。私の勝利はファンの皆様のものです、ファンの皆様のおかげです、だから私は勝たないといけない。絶対に負ける訳にはいかない、ファンの皆様を悲しませない。出来る限り精一杯の努力をします。決意は固いです。

 これからまた大会が始まったら、DEEP JEWELSやDEEPを宜しくお願い致します。お客様は、無観客になるか、限定の人数になるか、以前の様に全員入れるか私には分かりませんが、是非観て頂きたいと想います。選手は奮起すると思います」とファンにメッセージを送った。

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