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インタビュー

【K-1】芦澤竜誠「バレラじゃ相手にならない。俺にあのパンチは当たらない」vs ホルヘ・バレラ「お前は自分が王様だと勘違いしてるんじゃないか? 俺がその勘違いから目を覚まさせてやる」=3月10日(日)「K'FESTA.2」さいたま

2019/02/27 00:02
3月10日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K'FESTA.2~」の[日本vs世界・7対7/K-1フェザー級]で、芦澤竜誠とホルヘ・バレラが対戦する。 芦澤は長い手足を武器に、2018年11月の卜部弘嵩戦では先に右のバックフィストでダウンを奪いながらも、弘嵩の圧力の前にスタミナを切らし、右で2度のダウンを奪い返されKO負けを喫した。 今回のバレラ戦に向け、体力不足を克服するために沖縄合宿も敢行したことが伝えられている芦澤は、「この階級のトップ選手はチャンピオンの村越選手も含めて、どんぐりの背比べ」と言い切る。さらに「K-1をぶっ壊すこと」を2019年の野望に掲げ、その野望のなかには、K-1の中心人物の一人となっている皇治との対戦実現も含まれているという。 対するバレラは、2018年6月のK-1第2代フェザー級王座決定トーナメントで小澤海斗を1R KO。モーションの少ないワンツー、打ち合いでは回転が速く思い切りのいい左右で小澤を打ち破った。 続く準決勝では小澤戦から狙われていたボディを村越優汰に突かれ、判定負け。しかし、先にダウンを奪ったのはバレラで、このときは大きな左を振って相手をのけぞらせておいての鋭い右の踏み込みだった。 「もう同じミスはしない」というバレラは弱点であるボディを狙う相手にも対策を立ててくるだろう。「アシザワがオザワより実力が上だと思わないし、俺との試合でラッキーは起きない」と芦澤の実力にも疑問符をつけている。 互いのストロングポイント・ウィークポイントが明確な両者。一致するのは近距離になれば打ち合いも辞さないどころか打ち合い上等なところか。先に拳を当てるのは芦澤かバレラか。芦澤竜誠「タイプ的に考えて一番やり易い。唯一不気味なのは、ずっと前からバレラが俺とやりたいと言って練習していること」 ――2018年は芦澤選手にとって激動の一年でしたね。 「1試合・1試合に人生をかけて戦ったから、それが結果につながったと思います。最初(3月)は佐野天馬との試合で、俺が『負けたら引退する』と言い始めたのは、あの時からなんですよ。別に練習を変えたわけじゃないんですけど、試合に持っていく気持ちを変えたら、それが結果につながっていきましたね」 ──これだけ注目されるようになった現状をどう捉えていますか? 「別に元々有名になりたいわけじゃないし、ファンも増やそうと思ってやってないんで。ただファンがついてきてる以上、私生活とか考えなきゃいけないなと思ってますね。みんな、悪い芦澤竜誠を真似しないように!(笑)」 ──K-1に出たことで大会場で試合をしたり、多くのファンの声援を浴びる機会も増えたと思います。 「やっぱり沢山のお客さんから声援を浴びるのは、何をやっている時より、人生の中で一番気持ち良いですね。格闘家はあの歓声を浴びちゃったら、後のことは何もつまんない。あの歓声を浴びたいから生きてるようなもんです」 ――そして今回は「K'FESTA.2」への出場が決まりました。芦澤選手も「K'FESTA.2」のリングに立ちたいという想いはありましたか? 「別に出たいって気持ちはなかったっすね。だって俺は新宿FACEでも試合したいと思ってるぐらいだから。まあ俺は会場がでかくなろうが小さかろうが、やることは一緒だし、俺は絶対に試合で魅せますよ」 ――対戦相手のホルヘ・バレラにはどんな印象を持っていますか? 「最初は別に出なくていいかなって思っていたら(バレラが)SNSで俺に喧嘩を売ってきたんですよ。だったらコイツとやってもいいかなって。バレラは小澤も倒してるし、実力がないわけじゃないんで。この階級のトップ選手はチャンピオンの村越選手も含めて、どんぐりの背比べ。(バレラと村越の試合も)どっちか勝ったか分かんない試合だったし、俺がここでバレラを普通に倒せば、村越なんて目じゃねえってなるでしょうね」 ――記者会見では「バレラじゃ相手にならない」というコメントもありました。 「本当に俺とバレラじゃ相手にならないと思いますよ。タイプ的に考えて一番やり易い。唯一不気味なのは、ずっと前からバレラは俺とやりたいと言って練習していることですかね。まあアイツが何か対策したところで、俺は別に何も対策しないし、普通に倒します」 ――今回の試合も含めて、2019年の野望はどんなことを考えていますか? 「2019年の野望は『K-1をぶっ壊す』こと。俺が完全にK-1のスターを喰って、K-1や武尊が出来ないこと=俺にしか出来ないことをやっていきますよ。俺はK-1を引っ張ってく気も全くないんで」 ――それでは最後にファンのみなさんに向けてメッセージをお願いします。 「『K'FESTA.2』では、どうせまた俺の試合が一番盛り上がるし、注目されるんで。誰が本当に面白い選手で、誰が本当の漢なのか見てもらえたら、それだけでいいんで。とりあえず俺だけ見てればいいっす!」 ◆芦澤竜誠、上から目線でバレラを余裕のKO宣言!「俺がお前とやってやるだけありがたいと思え、コノヤロー!今の俺の実力でいけばほっといてもKOになる」  2月26日(火)東京・新宿区のK-1ジム総本部にて、3月10日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K'FESTA.2~」の「【株式会社 武州鳶 Presents】日本vs世界・7対7/K-1フェザー級/3分3R・延長1R]でホルヘ・バレラと対戦する芦澤竜誠が公開練習を行った。  2018年11月の卜部弘嵩戦では逆転KO負けを喫したものの、トラッシュトークとリング上での激闘で大いに注目を集めた芦澤。この日は郷州征宜と共に普段の総本部でのプロ練習を公開練習として披露し、梶原龍児代表を相手にミット打ちを終えると、最後は気迫のこもったサンドバッグの追い込みで公開練習を締めた。 「コンディションは絶好調ですね。なんでかって言うと、前の卜部戦の反省は体力だけで、それを克服するために沖縄に行って合宿したんですよ。それがあって今があるんで、いつでも試合できる感じで最高です。あとは体重だけっすね」と沖縄合宿も経て、絶好調だという芦澤。沖縄では1週間ほどトレーニングキャンプを張り「タイ人のトレーナーにミットを持ってもらった感じなんですけど、気分転換もそうだし、毎日同じトレーナーにミット持ってもらうのは重要だなって分かりました」。  さらに「サンドバッグだったら、自分で(強度を)コントロールできちゃうけど、ミットではコントロールできない。そういうのは俺の今後の課題だと思いましたね。今までもタイ人にミット持ってもらったことはあったんですけど、今回のトレーナーが特に手が合いましたね」とよほど沖縄での練習が水に合ったようで、今後も「定期的に沖縄には行きたい」と語るほどだ。  対戦相手のバレラについては「パンチが強いぐらいですかね。完全なパンチャーですけど、パンチはもらわない。まあ見れば分かります。試合を見てバレラが弱くなったって思うかもしれないですけどそうじゃないんで。俺に当たらないだけです」と明言。日本での試合でバレラはボディを攻められることが多かったが「そんなにボディを狙う気はないですね。流れの中でボディを打つかもしれないけど、バレラがボディが弱点だからって、ボディを攻めて試合を組み立てようなんて真似はしない。いつも通り俺の戦い方で完全に沈めます」と芦澤流の戦い方でKOすると宣言してみせる。  さらにSNSで日本語を使って挑発を繰り返しているバレラに対し「アレ何なんですかね? とりあえず俺に噛みついて、俺と試合出来て良かったなって。何かベラベラしゃべってるけど、お前が俺に対戦を申し込んできたんだからなって話しですからね。別にやんなくても良かったのに、やってやってんだからありがたいと思えコノヤロー!」と痛烈な言葉を浴びせた。  会見やSHIBUYA109でのイベントで「K-1をぶっ壊す!」と何度も発言していた芦澤。「ファンや選手が望む試合を組んでほしいという意図での発言か?」とその真意を問われると「そうですね。ファンは別にどうでも良いんですけど、間違いなく俺がやりたいことはファンもみんな盛り上がるし、今後の格闘技界も絶対変わると思うんで。俺は別に嫌われようが好かれようが、自分の好きなことをやる。全員敵に回ろうが、別に俺の思ってることをできれば、それで満足です」と語る。  過去に皇治との対戦に興味を示していた芦澤は「卜部選手に負けちゃったからしょうがないけど、今年すぐに出来るんじゃないですかね。出来るんじゃないかというか、皇治選手が『ファンが盛り上がる試合をする』って言っていて、じゃあ武尊選手とやった時以上に盛り上げるんだったら、K-1で誰とやるんだよって話です」と芦澤vs皇治戦こそ今のK-1で“旬”なカードだと主張。 「お前は『眼中にない』とか言うんじゃなくて、よく考えて、『ファンが大事』とか言ってんだったらそうしろよと。俺はファンが大事だとか思ってないんで。お前はそう言った以上は、吐いた唾飲み込むなよなって話です。自分はハイリスク・ハイリターンな戦いをやっていくし、皇治選手とやる時は、また人生かけてやるかもしれない」と続けた。 「バレラ戦は間違いなくKO。KOしか狙ってない。というか、今の俺の実力でいけばほっといてもKOになるって感じですね」と改めてバレラにKO決着を通告した芦澤は「K-1が俺の実力に見合って、俺の望んでくれる試合を組んでくれなかったら、もうK-1に居る意味はないですよね。だから俺が嫌気づく前に、俺とやりたいヤツはやっといた方がいいよ」と芦澤らしい言葉で他の選手たちに宣戦布告。  最後はファンに向けて「俺は誰とやりたいとかギャーギャー言うけど、まあ今回の試合で芦澤竜誠だったら(ファンが望むカードを)やっても良いなって思わせる試合をするんで。だからまあとりあえず黙って見といてもらいたいですね。見た後にギャーギャー言えよって話です(笑)」と挑発的なメッセージを送った。 ――――――――――――――― ◆ホルヘ・バレラ「まずはアシザワを倒すこと、そしてベルトを狙いたい。いつかK-1のリングで尊敬しているウラベと戦いたい」 ――2度目のK-1参戦が決まって、どんな心境ですか? 「素直に嬉しい。前回、俺は自分の力を出しきれていなかったし、そういう意味でも今回のチャンスはとても重要だ」 ――昨年6月の第2代フェザー級王座決定トーナメントを振り返って、バレラ選手にとってはどんなトーナメントでしたか? 「K-1のような大舞台での試合が初めてだったこともあり、自分自身とても緊張していた。本来の自分が出せていれば優勝できていたと思う。あの経験で自分も色々と学ぶことが出来たし、次はとても落ち着いた気持ちで戦える。もう同じミスはしない」 ――バレラ選手は所属チームのSNSで芦澤選手の対戦をアピールしていましたが、芦澤選手と戦いたかった理由はなんですか? 「アシザワはオザワに勝ち、ウラベ(卜部弘嵩)との試合ではウラベを苦しめた。アシザワは良い形で今のポジションを確立したと思う。俺も同じように次のステップに進まないといけないと思ったからだ」 ――対戦相手として芦澤にはどんな印象を持っていますか? 「彼は自分のことをわきまえていない。ああいうヤツは試合で負けないと自分の身の丈が分からないんだと思う。例えばアシザワがオザワに勝ったのもラッキーだ。アシザワがオザワより実力が上だと思わないし、俺との試合でラッキーは起きない。そもそもアシザワは自分が王様か何かと勘違いしてるんじゃないか? 俺がその勘違いから目を覚まさせてやる」 ――芦澤選手は対戦相手に対して言いたいことをいう選手ですが、それについてはいかがですか? 「そういうことは嫌いじゃないね。こっちもやる気が出てくる。まあ俺を怒らせることはアシザワにとって良いことではないと思うけどな」 ――バレラ選手から芦澤選手に対して、何か言いたいこと・メッセージはありますか? 「いつも派手な格好をしているが、その服装はなんとかならないのか。お前の頭の中は一年中ハロウィンか?」 ――…………。どんな試合をファンに見せたいですか? 「ファンの皆には、Team Jesus Cabelloの選手はパワー・気持ちの強い選手が揃っているということを知らしめたい。我々チームはK-1で活躍していけるように日々練習を積んでいるから、試合を楽しみにしていてくれ」 ――最後はどんなフィニッシュで勝ちたいと思っていますか? 「どんなフィニッシュを考えているかは教えられないが、これだけは言える。アシザワには3分3R=9分間も与えるつもりはない。もっと早い時間でケリをつけてやる」 ――「K'FESTA.2」はK-1の年間最大のビッグマッチですが、その大会に出ることをどう思いますか? 「自分自身にとっても、母国スペインにとっても光栄なことだと思う。将来自分の子供たちに語り継げるようにこれで終わりにするつもりはない」 ――今後のK-1での目標を聞かせてください。 「まずはアシザワを倒すこと、そしてベルトを狙いたい。あとは尊敬しているウラベと戦いたい。ウラベはK-1に貢献をしてきた偉大なファイターの1人で俺も一目置いている。いつかK-1のリングでウラベと戦うことが出来たら本当に光栄だ」 ――日本のファンに向けてメッセージをお願いします。 「前回のトーナメント出場の時、日本のファンの熱い気持ちがとても印象に残った。そのファンの熱い気持ちに応えられる様な熱い試合を届けたい」
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