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【RIZIN】榊原CEOが、UFC移籍のケイプのRIZINレンタル参戦を「交渉の余地はある」、朝倉海「やりたい」

2020/04/30 00:04
【RIZIN】榊原CEOが、UFC移籍のケイプのRIZINレンタル参戦を「交渉の余地はある」、朝倉海「やりたい」

(C)RIZIN FF

 2020年4月29日19時より、RIZINの公式YouTubeチャンネルにて、『榊原社長に呼び出されました』が生配信された。

 朝倉海(トライフォース赤坂)が登場した第2回目の今回は、RIZINアンバサダーのくるみが進行役となり、榊原信行CEOが海に様々な質問をぶつけていくというもの。同番組を通じてファンは活動自粛を余儀なくされている選手にYoutubeのSuperStickers機能を使い、支援も行うことが出来る。

 放送でもソーシャルディスタンスを守って離れて座る3人。朝倉海は開口一番、「榊原さんに呼ばれると、何かいい思い出ないんですけど、僕。試合直前に呼ばれたりとかして試合決まったりとか(笑)」と先制のジャブで牽制した。

 榊原CEOも「ひどいなあ」と苦笑しながらも「堀口の試合が無くなって頭真っ白になったりとか。ほんとうにマネル・ケイプ(戦)のときは無理言ってごめんねという……。絶対、海が勝つと思ってたんだけどね」と弁明。

 すると海も「いや、ほんとうに僕が申し訳ないという感じですけどね。負けちゃって」と頭を垂れると、榊原CEOは、「マネル・ケイプ、(UFCに)行っちゃったしな。勝ち逃げじゃん完全に。あのときに海が勝っていれば、マネルは(RIZINに)今もいたと思うよ。海が勝っていたら(UFCに)行けてないと思う。海が負けてあげたことでマネルはUFCに行けちゃった」と、ケイプのUFC移籍について語り出した。

「UFCは5月9日(現地時間・日本時間10日)に、米国フロリダで大会をやると息巻いている(※5月9日から23日までフロリダで4大会を無観客開催。ダナ・ホワイトUFC代表は、6月からファイトアイランドのビーチにオクタゴンを設置して大会を行うことをメディアに語っている)けど、実際、UFCってほぼ毎週やらなきゃいけない。この間で飛んだ試合数って、1年間でRIZINがやる試合数より多い。マネルは試合が回ってこないんじゃないかなと。だから、ひょっとするとひょっとするかもしれない。来年にしか順番が回ってこないんだったら、今年の夏に出来ればいいと思っている(RIZINの)メガイベントに、もう一回出てきたらどうだと交渉しようと思っている」

 UFCと契約を交わしたマネル・ケイプとまさかのRIZIN貸し出しの交渉をしたいと話す榊原CEOに、海も驚きの表情で「えっ、ありですか? もう契約しちゃってるんですよね」と確認。

「UFCともそこまで昔のように揉めてないから、フレンドリーに出来る。選手だって『UFCと契約出来た』となっても『今年1年、試合は回ってきません』となったら、1試合だけこっちも(ケイプには)チャンピオンクローズの試合があったんだ。その1試合をぜひやらせてほしいということをUFCにもお願いしようと思っている」と榊原CEOは、契約社会の米国に置いても、「フレンドリーに出来る」と説明した。

「じゃあ、交渉の余地はあるんですね」と重ねて聞く海に、「そこは全然ある。UFCでの1試合をこちらで買わせてもらってやるというのも。こういう有事には、契約関係でもフレシキブルさをお互いに持たないと」と、世界がコロナ禍のなかで、PRIDEの権利を持つUFCとのパイプで話し合うことが可能だと話した。

 あらためて海は「僕が勝たなきゃいけなかったですよね」と悔しさを見せながらも、「でも僕が勝っていたら、僕がUFCに行ってたかもしれないですよね」と爆弾発言。しかし、榊原CEOは、「可能性はあるね。逆に海のところに(UFCから)オファーが届いていてもおかしくないよな」と驚くことなく語った。

 海の「マネル・ケイプとやりたかった。今年の目標として、マネル・ケイプへのリヴェンジとベルトを獲ることを決めていたんで。そしたらUFCに行っちゃったりして出来ないなって……。交渉の余地があればやりたい」の言葉に、榊原CEOは、「もちろんその交渉はします」と断言し、続けて「RIZINで活躍して海もUFCへ行くと。行ってほしくないけど(笑)。ケイプが良くて海はダメとは言えないから。人生は一度切り、ファイターとしての寿命、一番のガーッとイケてるときって瞬間だと思うんだ。そこでチャンスがあるんなら、海が行くと言ったら、泣きながら止めませんよ(笑)。もう応援しますよ」と、海がピークを迎えて世界進出を望んだときには、送り出す用意があることを語った。

 その榊原CEOの言葉に海は、「僕もファイターとしての目標が世界チャンピオンになることだから、やっぱり(UFCに)挑戦したいという気持ちはあるんですけど、でもまだRIZINでやり残したことがいっぱいあるので、今すぐ行きたいって気持ちはないです」と、RIZINで頂点を極めた上で、UFC挑戦の夢も抱き続けているとした。

 榊原CEOは、「マネルがバンタム(※ケイプはフライ級での参戦を予定)でどこまで活躍できるかが、UFCの実力測定になる。あいつがチャンピオンにまでなるなら大したことないなって。時間軸を1年とか1年半で考えれば(ケイプがRIZINに)戻ってくる可能性もある。まだファイターとして、この5年以内のスパンで向き合うチャンスはあるし、向き合わなくちゃいけない選手」と海に発破をかけると、海も「そうですね。僕はUFCの選手とRIZINの選手にそんなに差があると思ってないです」と、前向きに答えた。

 果たして、RIZINの舞台で、UFCからレンタルしたマネル・ケイプと朝倉海の3度目の対戦は実現するか。

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