2020年4月28日(火)、ムエタイ三冠王の雅駿介(本名・井上駿介)が自身のSNSにて総合格闘技へ転向することを発表した。
雅は梅野源治の後輩で、高校時代からキックボクシングを始め、2014年に学生キックでライト級王者に輝く。アマチュアではRISEの2014年KAMINARIMON全日本トーナメント65kg級で優勝。プロになってからはムエタイオープンライト級王者、スック・ワンキントーン認定ライト級王者、WMC日本ライト級王者の三冠王になっている。
2月11日の『KNOCK OUT』では元ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王者シラー・ワイズディー(タイ/Y’ZD GYM)に判定勝ち。4月16日には『SUK WAN KINGTHONG』で防衛戦を行うことが決まっていたが、新型コロナウイルスの影響で大会が中止となっていた。戦績は17勝(6KO)3敗。
(写真)ムエタイで日本王座のベルトを3本巻いた雅 雅は4月11日に自身のSNSにて「世間がくっそ大変なこの時期に、俺は人生に関わるめちゃくちゃデカイ決断をした。大勝負に出た。世の中暗いけど、俺は楽しみで仕方ない。ワクワクしてる。未来は明るい」と予告。
4月28日に「本日2020年4月28日をもちまして、3本の日本タイトルを返上し、キックボクシングから総合格闘技へ転向します。転向に伴い所属していたPHOENIXもマネジメント契約解消し退会する運びとなりました」と、所属ジムを辞めて総合格闘技へ転向することを公表した。
元々、15歳の時にキックボクシングと総合格闘技をどちらも教えている地元のジムで格闘技を始め、総合格闘技を始めるつもりで入会したという。しかし、キックボクシングを教わって気付いたらアマチュアの試合に出ていて…とキックボクシングにのめり込んでいったが、総合格闘技への情熱が心の片隅にあり、総合格闘技へチャレンジしたいとの気持ちが捨てきれなかった、と転向の理由を説明。2019年の1年間でキックボクシングを悔いなくやり切り、2020年になったら総合格闘技へチャレンジしようと決意を固めていた、とも。
雅は「PHOENIXに入って6年。プロデビューしてから5年。PHOENIXの看板を背負って5年間闘えたことを誇りに思います。最高の時間でした。今後は総合格闘技の世界で1番になるために、人生懸けて勝負します。絶対1番になる」と意気込みを綴っている。