K-1 WORLD GP初代ライト級王者ウェイ・ルイが武林風に復帰
中国の人気格闘技イベント『武林風』がいよいよ5月からリスタートすることが発表された。
武林風は今年1月17日の大会を最後に政府のコロナウイルス感染防止条例に従いイベントの中止措置を取ってきたが、5月より①無観客試合②スタジオ収録形式③中国人選手同士の対戦、といった一定の条件下に限り試合再開が認められることとなった。
中国の格闘技ファンにとっても約3カ月の「格闘技ロス」が続いており、ファンのためにもリスタート第一弾は武林風スタッフと選手総力を挙げてのサプライズイベントが用意されている。
(写真)日本でレオナ・ペタス、伊藤健人と対戦しているジャオ・チョンヤン
まず、『WLF2020中国スーパーチャンピオン決定リーグ戦』では、Aチーム63kg級(4選手)・Bチーム66kg級(4選手)の合計8選手が4カ月に渡ってリーグ戦を行う。このリーグ戦は『WLF67kg級ワールドカップ』と同じく、試合ごとの勝率やKO数などのポイントにより両チームの最優秀選手2名が選出されるシステム。8月の決勝戦では最優秀2選手が雌雄を決し、階級を越えたスーパーチャンピオンの座を争う。
(写真)日本で卜部功也を初回KOに仕留めて一躍その名を轟かせたジュー・シュアイ(左から3人目)
この8名の出場選手中5名は、KrushやK-1にも出場経験があり、日本人にも馴染みの深い武林風のトップファイター、同時に8名の選手ほとんどがチャンピオンクラスというエキサイティングな企画だ。
(写真)日本で鈴木勇人と対戦しているジン・イン
特に元K-1ライト級王者ウェイ・ルイの武林風復帰後の初戦が、この過酷なリーグ戦となることからも運営側の本気度が伺える。
(写真)日本で野杁正明、中野滉太と対戦しているワン・ポンフェイ
また、日程を同じくして60kg、63kg、65kg、70kgの4階級総勢32選手による『WLF2020中国スーパールーキーチャンピオン決定リーグ戦』も開催される。
(写真)2019年WLF67kg級ワールドカップ王者ジャー・アオチー
“新人王”と銘打っているものの、出場選手はKrushほか世界のリングで活躍する強豪ファイターが勢揃いしており出し惜しみは一切ない。武林風はこの状況をチャンスと捉え、両大会を「各階級で中国で一番強いのは誰か?」を決める権威のあるリーグ戦にしたいと意気込みを見せている。
(写真)リュウ・シャンミン
『中国スーパーチャンピオン決定リーグ戦』A・B両チームの第1回戦の対戦カードは4月29日21時(日本時間)からの記者会見で発表され、さらに武林風プロデューサーユー・レイ氏自らの抽選にて『中国ルーキーチャンピオン決定リーグ戦』の組合わせも同日決定する。
この過酷なリーグ戦を制して中国最強の称号を手にする選手は誰になるのか、中国国内では早くも期待が高まっている。
《イベント概要》
名称:WLF2020中国スーパーチャンピオン決定リーグ戦
日時:2020年5月15日(金)第1回戦
場所:中国河南省鄭州市
会場:河南テレビ特設スタジオ
日程:5月15日、6月5日、7月3日、7月31日、アルティメット決勝戦8月29日
システム:
Aチーム・Bチームの各リーグ戦を制した勝者2名が8月の総決勝戦で対決し、階級を越えたスーパーチャンピオンを決定
出場予定選手:
◎Aチーム63kg級
ジャオ・チョンヤン(2019年エンフュージョン60kg級世界王者)
ジュー・シュアイ(2016年WLF60kg級新人王)
ファン・フェイダー(2016年WLF63kg級新人王/2017年WCF世界カンフー王135ポンド王者)
ジン・イン(2015年WLF60kg級新人王)
◎Bチーム66kg級
ジャー・アオチー(2019年WLF67kg級ワールドカップ王者)
ウェイ・ルイ(2014WLF63kg級インターコンチネンタル王者/元K-1ライト級王者)
ワン・ポンフェイ(2019年WLF65kg級王者)
リュウ・シャンミン(中露建交70周年記念大会王者)
名称:WLF2020中国スーパールーキーチャンピオン決定リーグ戦
日時:2020年5月15日(金)第1回戦
場所:中国河南省鄭州市
会場:河南テレビ特設スタジオ
階級:60kg、63kg、65kg、70kg各階級8名の総勢32選手でリーグ戦を行い4階級の新人王を決定
日程:5月15日、6月5日、7月3日、準決勝戦7月31日、総決勝戦8月29日
出場予定選手:
60kg級
リー・ユェンクン、シュエ・シェンジェン他6名
63kg級
ワン・ジーウエイ、ジャン・ジェンフェン他6名
65kg級
パン・ジャーユン、ジャオ・チュアンリン他6名
70kg級
ジーシャン、ソン・シャオチュー他6名
情報提供:CFP 岩熊宏幸