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コラム

【2007年4月の格闘技】ボビー・オロゴンの弟アンディが3戦目にして世界王者ブアカーオに挑んだ

2020/04/27 23:04
 1986年10月に創刊され、30年以上の歴史を誇る格闘技雑誌『ゴング格闘技』が、秘蔵写真と共に過去4月にあった歴史的な試合や様々な出来事を振り返る。56回目は2007年4月4日に神奈川・横浜アリーナにて開催された『K-1 WORLD MAX 2007~世界最終選抜~』より、ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ)vsアンディ・オロゴン(ナイジェリア)。  ブアカーオは2004年に『K-1 WORLD MAX』世界一決定トーナメントで初出場初優勝。2005年は決勝でアンディ・サワーに敗れて連覇は逃したものの、2006年はサワーにリベンジして2度目の優勝を飾った。同年9月にはシュートボクシングのエース・宍戸大樹を1R僅か15秒でKOするなど、その強さは手のつけられないものとなっていた。  7連勝して無敵モードとなっていたブアカーオにチャレンジしたのは、タレントとして日本で人気を得ていたボビー・オロゴンの弟であるアンディ・オロゴンだった。アンディは兄ボビーが2004年と2005年に行った総合格闘技への挑戦で格闘技に興味を持ち、約1年間の練習を経て2006年9月にK-1 WORLD MAXでプロデビュー。2007年2月には2戦目にして小比類巻貴之からダウンを奪って勝利し、類まれなる身体能力の高さと格闘技の才能を見せていた。  とはいえ、相手はブアカーオ。戦前、アンディは「1分間立っていたら勝ち」とジョーク交じりに話し、ブアカーオの相手に推薦したボビーからは「死んだら骨を拾ってやるし、生きていれば病院にも連れていってやる」とのメッセージを受け取ったという。  1R、ブアカーオは蹴りをロー、ハイ、ミドルと散らし、アンディががっちりと固めたガードの隙間を狙って得意の左フックを叩き込む。アンディの蹴り足をキャッチすると、マットに倒しながらヒザ蹴りを放つ。その一撃はヒットこそしなかったが、アンディに恐怖心を植え付けるには十分だった。それまでワンツーや蹴りを繰り出していたアンディは、その攻撃以降は完全に腰が引けてしまったのである。  2、3Rは逃げるアンディをブアカーオが追いかけ、ローで足を止めにかかる展開となった。3Rにはそのローがアンディの金的に当たってしまい、試合は一時中断。アンディはブアカーオのハイをスウェーでかわし、ワンツーからアッパーを狙いにいくもブアカーオの鉄壁のディフェンスを崩すことは出来ず。  試合終了間際にはブアカーオがパンチとローでアンディをめった打ちにし、アンディはガードを固めて耐え抜いた。1分どころか3分3R立ち続けて判定まで粘ったアンディだったが、判定3-0でブアカーオが当たり前のように勝利を収めた。  試合後、ブアカーオは「KOしたかったですね。でも、KOが出来なかったことをガッカリはしていないですよ。相手も選手として一生懸命にやっているんですから。これまで2戦しかしていないと聞いた時は僕もビックリしましたが、リングの上では一選手としてしか見ていないので、経験が少ないからと甘く見たりはしませんでした」と、全力でアンディ戦に臨んだとコメントした。
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