2020年4月7日(火・現地時間)タイにて、『ONE Championship』のチャトリ・シットヨートン代表から出された試合出場オファーに、ブアカーオ・バンチャメーク(旧ポー.プラムック/タイ)が沈黙しているとの報道がされた。
チャトリ代表は以前から、ONEでブアカーオvsジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)の再戦を組みたいとメディアを通じて語っており、今回の報道は実際にONEからブアカーオにオファーを出したが、ブアカーオ側からの返事は来なかったというもの。
報道に対して「今、交渉をするのは適切ではない」と声明を出したブアカーオ この「ONEのオファーから逃げている」というニュアンスの報道に対し、8日にブアカーオは自身のFacebookにて声明を発表。それは「新型コロナウイルスが世界的に流行している今、交渉をするのは適切ではない。事態が収束するまで私たちは村(ブアカーオが作った村)で農作業を続け、家に留まります。この危機が過ぎ去った後で話をしましょう」という内容だった。
自分の村を作り、農作業をしながら選手も育てているブアカーオ(ブアカーオの公式Facebookより) これにはブアカーオのファンからも多くのコメントが寄せられ、「タイと世界が危機を克服するために、この期間は家に留まり、国の感染拡大を止めるため私たちは手を組むべきです。今はスポーツイベントの開催を考えている時ではない」とブアカーオに同意。
ブアカーオのマネージャーであるSasan Ghosairi氏は昨年11月に『ゴング格闘技』のインタビューで「まず、ONEから正式なオファーはもらっていません。逆にこちらから条件を出しましたが、現在のところまだ返答はありません」と答えており、ONEからのオファーはその後にあったものだと思われる。ブアカーオ側は条件を提示したとしており、このコロナウイルス感染拡大が収束すれば、ブアカーオのONE登場が現実のものとなるかもしれない。