2020年3月30日(月)、RIZINバンタム級王者マネル・ケイプ(アンゴラ)が、世界最高峰の総合格闘技団体UFCと4試合の複数試合契約を締結したことを、ケイプが所属するジム・AKAタイランドが発表した。
これに反応したのが、2019年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN.20』にて、「RIZINバンタム級王座挑戦者決定戦」で石渡伸太郎(CAVE)を判定2-1で破った扇久保博正(パラエストラ松戸)だ。この試合に勝利してタイトル挑戦権を手にし、4月19日(日)神奈川・横浜アリーナ『RIZIN.22』でケイプに挑戦するはずだった。
石渡(右)との挑戦者決定戦。厳しい相手に勝って手にした王座挑戦権だった ケイプのUFC移籍が報じられた後、扇久保は自身のSNSに「うそーーーーーん笑」と泣き顔の顔文字と一緒に投稿。ファンからは「とても残念です」「この結果は予想しなかった」「これは悲しすぎる」と残念がる声が多数。扇久保のキャラクターから「おうぎくぼらしい」「これぞThe扇久保」とのコメントもあった。
しかし、その後には「まあ仕方ない。絶対いい試合をしてもっとrizinをufcより魅力的な団体にしてやる。寝技でお尻を叩きたかった…。ケイプ頑張れ。応援はしないけど。せっかく温めておいたたくさんの雑コラ画像を、すぐ世に放たなかった自分の爆発力のなさに嫌気がさします」と、早くも気持ちを切り替えたようだ。
昨日には「毎日濃厚接触して練習してる。僕らは不安で仕方ないです。試合あるかもしれないから追い込みと減量しなきゃならないし…どうなるんだろ」と、新型コロナウイルス感染の恐怖に怯えながらも練習していることを吐露していた。
その一方、昨年大晦日の『RIZIN.20』で行われた「Bellator×RIZIN対抗戦」で、元谷友貴を1R1分37秒、ギロチンチョークで破った12戦全勝のパトリック・ミックス(アメリカ)が「私がBellator MMAに非常に感謝している理由のひとつは、スコット・コーカー代表がRIZINで再び戦うことを許可したことだ」と、RIZINに再来襲すると自身のSNSに予告。
もし参戦が実現すればRIZINバンタム級四天王の一角である元谷を降している以上、それ以上の相手ということになる。ここで扇久保に白羽の矢が立つ可能性が高い。
また、昨年大晦日にケイプとタイトルを争って敗れ、ケイプへのリベンジを今年の目標に掲げていた朝倉海(トライフォース赤坂)の心境も気になるところだ。