「こういう時だからこそ協力し合って」と格闘技界の団結を望んだ武尊
2020年3月22日(日)さいたまスーパーアリーナで開催された『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』の一夜明け会見が、23日(月)都内にて行われた。
同大会のセミファイナルで、ペッダム・ペットギャットペット(タイ)に2R49秒、KO勝ちしたK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者の武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が出席。前夜の試合を振り返った。
「年に一度のビッグマッチでメインイベントをできなかったけれど、2年連続でムエタイのトップファイターと戦えていい経験になりました」と武尊。
昨日のリング上でのマイクで「やっぱり今こそ、こういう時だからこそ格闘技が、みんなにパワーを与えていけると思うので、団体とか関係なく格闘技で日本中、世界中をもっと元気にしていきたいし、パワーを与えていきたい。でもたくさんの人の応援があってこそのことだと思うので、これからも格闘技全体を応援してもらって、必ずデカい大会をやりますので、みなさん、その時はもうK-1とか他団体とか関係なく、みんなで応援してもらって、みんなで白熱してパワーもらって帰ってください」と発言したことについて聞かれると、次のように答えた。
試合後、涙のマイクアピールを行った武尊
「昨日リングで“格闘技最高”と言わせてもらいましたが、それは今まで言われてきた試合のこともあるし、日本だけでなく世界がこういう状況になっている中で格闘技は人にパワーを与えるスポーツだと思うので、それをK-1とか団体だけじゃなく競技として格闘技全体としてパワーを与えていけたらとの想いで言わせてもらいました。K-1の代表、K-1を背負って戦うのは変わらないんですけれど、その立場としてその試合を実現させることが僕のやって来たことの証明だと思います。僕がやるべきことはたくさんあると思うので、それを全力でやっていくだけ。それは今までと変わらずです。
(過去の)いざこざは気にしていなくて、お互い団体同士でいろいろな状況がありますし、会社が違うし、国が違うまでは行かないけれど、それぞれの文化やルールがあるので。でもそこじゃなく、今こういう状況だからこそ協力し合える時期なのかなと思うし、お互いリスペクトして。いざこざやいがみ合いはマイナスでしかない。こういう時だからこそ協力し合って、格闘技というジャンルで世界にパワーを発信できればと思います」
今回、新型コロナウイルスの影響などで実現できなかったISKAオリエンタルルール世界ライト級王者アダム・ブアフフ(モロッコ)とお互いのタイトルを懸けてのダブルタイトルマッチに関しては「ブアフフとの対戦のために何カ月もやってきたので、ISKAはずっと欲しいベルトでしたし、K-1チャンピオンの価値を高めるためにも獲っておきたいベルトでした。近々できるならやりたいです」と実現を希望。
次回の試合に関しては7月26日(日)に初の九州上陸となる福岡大会が決まっており、「日本全国の人にK-1の舞台を知ってもらいたい。それを試合で見せていきたいと思っています」と出場を望んだ。
また、対戦をアピールしているKrushスーパー・フェザー級王者レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS)については「強い選手だし、実力も示しました。そういう状況になればしっかり叩き潰したいと思います。K-1のベルト(の価値)を高めたい気持ちもあるので、それと折り合いがついていいタイミングがあればそれを証明したいと思います」と、タイミング次第で戦うと明言した。