2020年3月22日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』に、NHKや民放各局を始めとする格闘技関係以外のマスコミが取材に訪れ、大会開始前に中村拓己K-1プロデューサーが急遽囲み取材を行った。
新型コロナウイルスの影響で様々なイベントが中止・延期になる中、さいたまスーパーアリーナという大会場で1万人規模のイベントを開催するということで注目を集め、前日には毎日新聞などで「県はこれまで主催者側に自粛を求めてきた」との報道がされた。
会場入り口に設置されたうがい用の水とコップ、消毒用アルコール 囲み取材で大会開催に至る経緯を聞かれた中村プロデューサーは「元々この3月22日に大会を開催することが決まっていて、それに向けて準備を進めてきました。その中でいろいろな状況はありましたが、さいたまスーパーアリーナとも協議をして最大限の予防策を講じて大会を開催することになり今日を迎えました」と話す。
続いてその最大限の予防策とは何かとの説明を求められ、会場入口にてマスクを配布、会場内数カ所に消毒液を設置、会場入口にてミネラルウォーターを無料配布、会場入り口にてサーモグラフィーを設置して入場時の体温確認、会場内での常時換気を実施、加湿器と次亜塩素酸水を使った空間除菌、飲食ブースでの飲食販売中止、会場内での密集を避けるための一部物販ブースを会場外に設置など、オフィシャルHPにて発表されている対策を細かに説明。
また、今回は席を削って1万人以下の観客(見込みで9千人弱)で行うことも明かした。入場時には来場者に住所・氏名・連絡先の記入も促し、万が一の場合に備える。
入場口では体温測定用のサーモグラフィーが設置され、マスクと水が配布された。マスク着用でなければ入場は不可 政府の自粛要請にも開催を踏み切ったのはなぜかとの質問には「大会を開催する方向で準備を続けてきましたし、さいたまスーパーアリーナとも話をして対策を講じるということで大会を開催する方向で準備を進めました」とし、開催することに迷いはなかったのかと聞かれると「大会を開催すると決めて準備を進めてきたので、万全に対策ができるということであれば開催しようとなりました」と答える。
通路では殺菌除菌効果のある次亜塩素酸水をミスト状にして噴霧通路には 他のスポーツイベントやコンサートなどが中止・延期となる中、それでも開催したのはなぜかとの問いには「発表している大会をちゃんとやるというのが我々の仕事だと思いますし、その上で会場さんとコミュニケーションをとって競技を重ねた上で対策ができるということで大会を開催しようという結論になりました」とし、県の要請には「基本的には会場さんを通してそれを聞いたので、それに対して話をして大会を開催します、と。直接のやり取りはしていません」と、直接のやり取りはなかったという。
批判の声もあるがとの質問には「いろいろなご意見があることはもちろん理解しております。我々としては会場さんと話してできるかぎり最大限の予防策を講じて大会を開催します」と回答。
すでにプレリミナリーファイトが始まっており、時間の関係で質問はここまでとの言葉の後、もし感染者が出た場合どういう対応をするのかとの質問が飛び「もちろん、まず感染者が出ないように準備して大会を開催します。もし出た場合には会場や関係各位と相談して迅速に対応させていただきたいと思っております。まずは今日の大会でしっかり予防した上で大会を開催して、出ないように最新の注意を払いたい」と説明。
「囲み取材はここまでとさせていただきます」との声を遮るように質問が浴びせかけられたが、約7分の囲み取材はここで終了した。