王者・久保(左)に挑むは6連勝中で日本人選手に負けたことがないピケオー
2020年3月22日(日)さいたまスーパーアリーナ『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』の前日計量&記者会見が、21日(土)都内にて13:00より行われた。計量は全選手が無事パスしている。
第7試合のK-1 WORLD GPウェルター級タイトルマッチで対戦する、王者・久保優太(K-1ジム五反田チームキングス)はリミットちょうどの67.5kg、挑戦者ジョーダン・ピケオー(オランダ)は67.2kgでそれぞれ計量をパス。
その後の会見ではまずピケオーが「自分は去年から準備ができているので早く試合がしたい」と、タイトルマッチが待ち遠しい様子。
久保は「まずこの場を借りて謝りたいんですよ。最近コメントでピケオー戦へ向けて、金髪に戻してってコメントがめちゃくちゃ多くて。でもこの試合に集中しすぎて美容室へ染めに行けなかったんですよ。この場を借りて謝りたいです、ごめんなさい。そんなことよりも、もうひとつ言いたいことがあって。昨日寝れなくてユーチューブを見ていたら僕の妻のサラちゃんが出ていて、今回の試合に負けたら離婚だって言ってるじゃないって思ってビックリして見ていました。この場になると試合は明日じゃないですか。めちゃくちゃ練習はしてきてこの場を迎えているので、さんざんやり尽くしました。だからそんなに意気込みはないです。明日は普通に勝ちます」と、ニヤニヤしながらとりとめのないコメント。
これを明らかにイライラした表情で隣で聞いていたピケオーは、感想を求められると「髪の色を金にするのか紫にするのかはお前の勝手だ。それをこんなところで言わずに試合のことを喋れ。自分はタイトルを獲るために準備してきたので勝つためにやる。明日の試合で勝つためにここにいる。奥さんと別れるのは確かに問題かもしれないが、今は試合のことだけに集中して試合のことだけ喋れ。自分はこのタイトルを獲りたくて去年からずっと準備してきた、なかなかタイトルマッチを組んでもらえずイライラしていたので、それを明日はリングの上でぶつけて、どちらがチャンピオンにふさわしいか証明したい」と、怒りの表情でマイクを乱暴に置いた。
すると久保はさらにニヤニヤしながら「楽しみ。凄い怒っていらっしゃいますね。でも試合は怒ったら負けだよって」と、全く意に介さなかった。これにはピケオーも苦笑。
フィニッシュするイメージはどういうものかと聞かれると、ピケオーは「自分のファイトスタイルはみなさんご存じの通り、常に前へ出てガンガンと攻めていくスタイル。久保選手がカウンター狙いで来るならそれはそれでいいが、俺は隙があればいつでもKOするつもりだ」と、ガンガン攻めていってKOを狙うとする。
対する久保は「ピケオー選手は、こんなはずでは…と思う試合展開になる。僕は僕で負けられない理由もある。プライベート以外で。格闘技で負けられないストーリーがあって、ここで負けていたら何もなくなっちゃうんですよ。ここで負けていられる場合じゃないので、普通にあっさり勝っちゃうんじゃないかな。倒すパターンは12パターンくらい考えているので、その中の展開でって感じです。僕のストーリーは勝ったらのお楽しみってことで」と、余裕の笑みを浮かべた。