身体は小さいが旺盛な闘争心を感じさせたアワターン
2020年3月22日(日)さいたまスーパーアリーナ『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』で、「K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」に出場するアワターン・トー.モースィー(タイ)が、20日(金)都内にて公開練習を行った。
トーナメントに出場が決まっていたニコラス・ラーセン(デンマーク)が新型コロナウイルスの影響等で来日不可能となり、同大会の欠場が決定。変わってアワターンが緊急参戦することになった。
アワターンはムエタイの中量級トップファイターでWPMF世界スーパー・ウェルター級王座、WPMF世界ミドル級王座、TOP KING世界 -70kg王座と三つのタイトルを獲得。強靭な肉体を誇り、全身で相手に突っ込むような突貫ファイトを信条としている。トーナメント1回戦ではラーセンと対戦が決まっていた和島大海(月心会チーム侍)と対戦。
公開練習では左ミドルキックとワンツーに加え、左ボディブローと右ローキックもミットに叩き込んだアワターン。武骨な印象とは裏腹に攻撃を散らす器用さもありそうだ。
「コンディションは非常にいいんですが、今朝は寒かったです。日本は寒いですね」と、緊急参戦にも関わらずコンディションはいいという。急なオファーにも「素直に嬉しかったので迷いはなかったです。K-1でずっと戦ってみたいと思っていました」とモチベーションは高い。
「自分は前へ出て蹴りやパンチを多用する選手だと思っています。ヒジ打ちなしのルールは初めてですが、全力を尽くそうと思っています。蹴りには自信があります」と、K-1ルールは初めてながら自分はパンチ&蹴りの選手だという。そして何より「気持ちの強さは誰にも負けない」と“チャイスー”(戦う気持ち、折れない心)が一番の武器。
トーナメントについては「できるだけKOして進んでいかないといけないと思っています。体力面は大丈夫だと思います」とKOで勝ち進むとする。その自信の根拠は何かと聞かれると「昨年、TOP KINGのトーナメントで1日2回KOして優勝しました」と、ムエタイの国際戦イベントである『TOP KING』のトーナメントで連続KOして優勝したことを明かした。
1回戦で対戦する和島については「まだ相手の情報は調べていません。これから調べます」とタイ人らしい答えをしたアワターンだが、「全力で戦います」と全力ファイトを見せると約束した。