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【K-1】武尊も思わず立ち上がる激闘派SATORU成合「僕のチャイスーはゴイスー。北九州魂を見せる」

2020/03/15 15:03
【K-1】武尊も思わず立ち上がる激闘派SATORU成合「僕のチャイスーはゴイスー。北九州魂を見せる」

K-1 JAPAN GROUPでの3勝はいずれもKO勝ちのSATORU成合 (C)K-1

2020年3月22日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』に出場する、SATORU成合(K-1ジム総本部チームペガサス)が都内所属ジムにて公開練習を行った。

 当初、SATORU成合は川原誠也(パンクラスイズム横浜)との対戦が決まっていたが、川原が練習中に負傷したため2月のKrushでKO勝ちした友尊(TEAM K/BLUE DOG GYM)と対戦することになった。

 SATORUはまだキャリア5戦ながらも、戦績は3勝(3KO)2敗でK-1 JAPAN GROUPでの3勝はいずれもKO勝ち。前回12月は元Krush王者の島野浩太朗に敗れはしたものの、場内熱狂の打ち合いを展開。テレビ解説を務めていた武尊が思わず立ち上がったまま解説を続けていたという。


 梶原龍児代表を相手に2分1Rのミット打ちを行ったSATORU。「仕上がりは順調に行ってますけど、疲れが溜まっています(苦笑)」と疲労もピークを迎えている中での公開練習となったが、1つ1つの動きを確認するように左右のパンチ、ミドル、ヒザ蹴りとバランス良く攻撃を繰り出していった。

「K'FESTAに向けて特別なことはやってないですけど、対戦相手が川原選手からサウスポーの友尊選手に変わっちゃって、急遽どうにか対策を練って練習してます」と対戦相手の研究にも抜かりはない。

 今回のスーパーファイト抜擢にもつながったであろう12月のKrushでの島野浩太朗との死闘。『K-1 AWARDS 2019』でベストバウトの候補にノミネートされ、まさに後楽園を揺らした激闘は、結果的にSATORUが敗れたもののグッドルーザーと呼ぶに相応しい“壊し合い”だった。だがSATORUは貴重な経験になったことは認めつつも、満足感よりトップに行くための課題をはっきり認識した試合だったと振り返る。

「やっぱりベルトを持っていた島野選手の壁はでかかったなと思います。あそこまで良い試合が出来たのは本当に自信につながりましたが、勝ってナンボなんで、理想の試合ではないですね。あそこで倒しきれなかった、ダウンを取った後に躊躇してしまったことは反省点で、どんどん学んで成長して行きたい。あそこで倒しきれる選手がどんどん上に行っているし、そこをしっかり見落とさずに倒しきれるように、今後はやっていこうかなと思ってます」


 SATORUは29歳で上京し、総本部所属としてデビューしたのは2018年11月のKHAOSだった。そこからK-1 JAPAN GROUPで4戦とプロキャリアは少ないが「地下格闘技みたいな、地元の喧嘩祭りな試合も入れるとアマチュアで20戦ぐらいはやってます。あと…修羅場は本当に色んな修羅場をくぐって来ました(笑)」とリング外?も含めて実戦経験は積んできた。

 その中でK-1のリングに上がるために上京し「体験入会で龍児さんに会って練習してみて『ここでやりたいな』って直感で思った。一目惚れみたいな感じですね」とK-1ジム総本部で運命的な出会いがあった。そこからわずか1年余りで、31歳のオールドルーキーは夢のK-1出場を現実にした。

 先にも触れた通り、川原誠也から友尊に対戦相手が変更になった中でのK-1デビュー戦。SATORUは「見た目の(厳つい)イメージと違う感じでテクニックもスピードもあるし、それで倒すパワーもある。決して気を抜けないし、強い選手ですけどそこはパワーで押し切ります」と友尊の実力を認めつつ、力づくでねじ伏せると宣言。

 友尊がSATORUの闘争心を高く評価し「チャイスー(闘う心、折れない心)のぶつかり合いになる」と気持ちのぶつけ合いをしたいと発言していたことに対しては「記事で見たんですけど、僕のチャイスーはゴイスーなんで(笑)。そこはゴイスーで倒します」と気迫と根性勝負なら負けないとニヤリ。「福岡の北九州って言ったら気合が入ってるってイメージが全国にあるみたいなので、地元の北九州魂をK'FESTAで見せたい」と地元のストリートで培った気合と根性は譲れないものがある。

 互いに30代で初のK-1スーパーファイト出場。今後のキャリアを考えても運命を左右しそうな決戦を前に「K-1にもずっと出たかったし、K'FESTAは本当に夢の舞台。K-1ファンからしたら『何だこのカード?』って思う人もけっこういると思うんですけど、そういう人達に逆に『このカードを見て良かった!』と思ってもらえるような試合、チャイスーもゴイスーな戦いを見せたいと思います」と意気込みを語ったSATORU。


 実は「正直K'FESTAに抜擢されると思ってなかったので、ちょうど次女が1月に生まれたばかりで帰省してたんです」と大一番を前に背負っていく新たな存在が誕生したことも明かした。

 今年は7月26日に地元・福岡でのK-1初開催も決定している。K-1ファイターとして故郷に凱旋するためにも絶対に負けられない一戦でもあり、SATORU自身も福岡大会へつなげるという想いは強い。

「(K-1福岡大会が決まって)自分に興味を持って情報を見てくれてる人達からは『福岡でやるんだね!』とか『試合出ると?』みたいな感じで聞かれてはいるんですけど、まだ自分が出られるかは分からない。しっかり出られるように今回勝つからって言って、福岡大会があるのは地元の人達もみんな喜んでますね。(アマチュアや地下格闘技に出ていた頃から1~2年で福岡でK-1に出るかもしれないというのは想像していた?)出たい出たいっていうのはずっと思ってたんですけど、もうちょいかかるかなって想像してました(笑)。(福岡大会出場が実現すれば)本当に福岡の会場を、僕の試合で一番盛り上げたいなと思いますね」

 最後には「K'FESTAに今回出られることになってすごく光栄ですし、K-1ファンの方で僕のことを知らない人も多いと思うんですけど、試合で魅せますので応援の程よろしくお願いします」とファンにメッセージを送った。

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