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2月18日(月)、神奈川・K-1ジム北斗会館にて、3月10日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K'FESTA.2~」の[スーパーファイト/K-1スーパー・フェザー級/3分3R・延長1R]で郷州征宜と対戦する小宮山工介が公開練習を行った。
2018年3月「K'FESTA.1」の第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント以来、約1年振りの復帰戦となる小宮山。2分1Rの公開練習ではドラムミットを使ったミット打ちで得意の前蹴りやヒザ蹴りを披露し「今はコンディションもかなり良いです」と仕上がりは順調のようだ。
前回の「K'FESTA.1」を振り返り「あの日は僕が一番最初にトーナメントでKOを出して、決勝の花道も歩かせていただいて、自分が最後まで出られる形で締め括ることができましたね」と感慨深げに前回大会を振り返る小宮山。
決勝の武尊戦は小宮山にとってプロキャリア初のKO負けとなったが「決勝も1・2Rはフットワークを使って、ペースは変えずに戦えたんですけど、3Rになったら足がけっこう腫れ上がってきて。リズムを変えてパンチでいったら、ああいう形になってしまいましたね」と3Rに足のダメージが限界に達していたことを明かした。
トーナメント後、小宮山はジムの指導での専念し「『K'FESTA.2』のオファーをいただいた時も正直あまり試合をすることは考えていなかった」とのこと。しかし一度「K'FESTA.1」で対戦が決まっていた郷州征宜との対戦オファー、そして昨年末の武尊vs皇治を見たことが闘争本能に火をつけた。(※「K'FESTA.1」では当初、小宮山vs郷州のスーパーファイトが予定されていたが、急遽、王座決定トーナメントが開催され、小宮山と郷州の対戦は実現しなかった)
「『K'FESTA.2』のオファーをいただいた時も正直あまり試合をすることは考えていませんでした。でも1年前の『K'FESTA.1』で対戦が決まっていた郷州選手との試合オファーをいただいた時に、忘れ物を取りにいくという気持ちになりました。またそのオファーをいただいた時に、ちょうど武尊選手と皇治選手の試合を見て、自分の中で燃え上がる気持ちが沸きました」。
対戦相手の郷州について「今はチャンピオンじゃないかもしれないですけど、素晴らしいチャンピオンだと思いますね。本当にヒーローといった感じです」と改めて尊敬の念を示した小宮山は「郷州選手は生まれつき難聴で大変な思いもしてきたと思います、僕も違った形で色々な経験をして、辛い時もありましたし、お互いの経験がK-1のリングでぶつかると思います。1回試合したこともあって(2014年に対戦して小宮山が判定勝ち)、その後お互いにどういうふうに成長できてるか楽しみです」と再戦を心待ちにしている。
小宮山はスポーツ庁のプロモーション動画に出演するなど、K-1内外で自身の格闘技のルーツでもある空手を発信していく活動も積極的にこなしている。
「2020年に開催される東京オリンピックでは空手が競技種目にも入っている。自分も日本で行われるオリンピックを前に、空手を世界に発信していけたらと思ってます。K-1代表、日本代表として世界に発信していきたい」と空手家としての想いを語る小宮山は空手の型でのオリンピック出場にも興味。「型をやるにあたって基本を見直すことが出来る。やっぱり空手の基本は型につながるし、『K'FESTA.2』では空手の技の美しさも見せたいですね」と空手技での勝利を誓った。
最後に小宮山は「僕にとっては一年ぶりの試合で、郷州選手、頑張りましょう。そして皆さん応援よろしくお願いします」と対戦する郷州にも爽やかにエール。小宮山が宣言通りに空手技で郷州から勝ちを収めることができるか?