2020年4月12日(日)エディオンアリーナ大阪・第一競技場で開催される『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2020 1st Round』に出場が決まった、RISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)。
最近、自身のSNSにて開発中の“必殺技”動画を公開しているが、試合で出す前に公開してしまう理由はなぜなのか。3月8日(日)東京・浅草花劇場で開催されたMA日本キックボクシング連盟『村上祭 Vol.4』に、トレーナーでもあるJOE TEPPEN GYMの応援に訪れていた那須川に話を聞いた。
動画を公開している理由は「あれは自分のためでもありますし、コロナウイルスの影響で外出できなかったり、行きたいところに行けない人たちのためにも、僕が必殺技を出すことによっていろいろな人が見てくれて何か元気を与えられるかなと思って。楽しんでくれたらいいかなと思って公開しています」と、日本を元気にさせる意味もあると答えた。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、様々なエンタメが中止・休止となっている。格闘技の大会も例外ではなく、プロ・アマを問わず多くの大会が中止・延期となり、那須川が所属するRISEも3月20日の後楽園ホール大会の延期を発表した。
すでに2つの開発中の必殺技動画を公開した那須川だが、現在いくつ技はあるのかと聞くと「もう何百通りあります。常に勉強しているので」と驚きの答え。何にヒントを得て技を編み出すのかと聞くと「感覚です。これが入るだろうなとか、こういうのやってみたいなとか。発想、思いつきが一番ですね。それに対応できる身体を作っているので。フィジカルもだいぶついているので楽しみにしてください」と、頭の中で描いた動きができるような身体を作っていると答えた。
コーナーを蹴って勢いをつけて相手を蹴る三角飛び蹴り フィジカルトレーニングと言えば、那須川はその場でジャンプして空中で4回歩く動画も公開している。「今は空中で4歩までなら歩けるので、四段蹴りまで行けます。でも、まだまだですね。舞空術(ドラゴンボールに登場する浮遊・飛行する技)が最終的な目標です。どうにかできるんじゃないかって思っています」と、真顔で言う那須川。実は18歳くらいの頃から、たびたびインタビューで「いつか空も飛べるんじゃないか」と発言している。
開発中の技を公開してしまうと相手も警戒するのでは、と聞くと「大丈夫です。あくまでも開発中なので。もっと変化します」と自信の表情。
大晦日の江幡塁戦では2回転して蹴る「アクセルキック」を披露した 対戦相手はまだ発表されていないが、4月12日には2019年大晦日以来の試合が決まっている。「あと約1カ月ですね。今年初の試合ですし、ちゃんと爆発させる準備をしています。そういう試合が出来ると思いますし、今は皆さん“天心ロス”の状態だと思うので、もう少し待っていてください。その分、いい試合をお見せします」と、“天心ロス”を一気に快勝させる試合をすると宣言。
「こんなに試合期間が空いてしまったので、自分の想いもそうだし、みんなの想いも爆発させていいものを作ります。期待していてください。早く試合がしたくてうずうずしています」と、次回の試合を楽しみにして待っていて欲しいと語った。