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【K-1】写真展が開幕、武尊の左フックは“パンチを予見する男”福田直樹氏も「一度も思い通りに撮れていない」その理由は

2020/03/06 20:03
【K-1】写真展が開幕、武尊の左フックは“パンチを予見する男”福田直樹氏も「一度も思い通りに撮れていない」その理由は

K-1の写真展を開催、オープニングに出席した武尊と福田カメラマン

2020年3月6日(金)東京・中目黒のMDPGALLERYにて『K'FESTA.3 開催記念 K-1 WORLD GP JAPAN オフィシャル写真展』が始まった。

 この写真展は3月22日(日)さいたまスーパーアリーナ『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』の開催を記念して行われるもの。世界的なボクシングカメラマンとしても活躍するK-1公式カメラマン福田直樹氏が撮影した試合写真を中心に、K-1ファイターが自ら撮影した自撮り写真やプライベートショット写真も展示販売。

 さらに『K'FESTA.3』の第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメントで争われるスーパー・ウェルター級のチャンピオンベルト、試合用グローブ、選手等身大パネルの展示も決定。写真以外にもファンが楽しめる展示物が用意されている。


 また、MDP GALLERY地下の中目黒SPACE Mでは、期間限定でK-1オフィシャルグッズが購入できるカフェショップもオープン。


 初日にはオープニングレセプションとして、福田氏とK-1スーパー・フェザー級王者・武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が出席した。

 福田氏は「K-1のオフィシャルカメラマンを始めて3年になりますが、その間にいろいろな大会を撮らせていただきました。その積み重ねで撮ったものを並べていただいて嬉しいですし、光栄です」と挨拶。


 ボクシングとK-1の違いを聞かれると「K-1は3分3Rなので凝縮されていて、パンチだけではないので何が出るか分からない戦いで常にスリルがあります。各選手の個性があってドラマが毎回あるので撮り甲斐があります」と答えた。

「いつも僕は試合後に写真をくださいと言うんです」という武尊は「この瞬間をよく撮れるなって写真を毎回いただきます。映像では残っていない、角度だったりパンチや動きを残せてもらえるのは嬉しい。汗が飛んでいる感じとかは映像では見れないので、芸術として残せてもらえるのは嬉しく思います」と、映像とはまた違う写真の魅力を語る。


 展示されている写真の中でお気に入りのカットはと聞かれると「戦っているシーンも好きですが、勝った後に叫んでいる写真が好きです。試合中は動いているから顔が振動で変になってしまう。写真としてはいいんですが、それが嫌なので(笑)。だから勝った時に雄叫びを上げている写真が好きですね。その時の感情も思い出せるので」とした。

“パンチを予見する男”とのニックネームを持つ福田氏は、武尊の試合は予見しやすいかとの質問に「撮りにくいと思います」と答えた。その理由は「集中打を一気に打つので。僕は左フックが印象的なんですが、左フックは角度がバッチリ合わないと撮れない。運も左右するので。何度も武尊選手を撮っていますが、一度も思い通りに撮れていません。この角度がカッコいいんじゃないかとカッコよさを求めてしまうので、その角度や表情を探していると一瞬の判断力が落ちるんです。そういう意味でも難しい。また、蹴りをインサイドから入れるのが上手いので、相手のグローブで当たっているところが隠れてしまうので撮りにくい」と説明した。


 それを聞いた武尊は「格闘家としては嬉しいですね。相手にばれないように攻撃するのが理想なので」と、“パンチを予見する男”も予見しにくい攻撃との評価に喜ぶが、「でも次の試合ではKOで倒そうと思うのでKOの瞬間をお願いします。左で倒したいです」と左フックの名シーンを撮影して欲しいと要望。福田氏は「ヨーキッサダー戦も手前で撮れなかったんです。いい角度で運よく来ればと思っています」と返答する。

 福田氏は武尊の左フックが撮りにくい理由として「連打を畳みかけるのが速い。ああいう場合、普通は強弱を付けるけれど武尊選手は一発一発全力で打つので、どれを撮っていいか迷うんです。撮る方も強弱があれば狙っていけるんですが、全部が速いので苦労します」と明かした。

 最後に『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』でのISKAオリエンタルルール世界ライト級王者アダム・ブアフフ(モロッコ)とのダブルタイトルマッチについて聞かれた武尊は、「試合動画を見てブアフフは一発があるのは分かっていたんですが、練習動画を見ていて左ミドル、左ハイを思い切り打っていたのであれは危ないなとマークしています。ブアフフはガンガン打ち合いに来る選手なので、激しい打ち合いの中で倒せたらいいなと思います。やってみないと分かりませんが、KOにこだわってK-1のベルトを守る、ISKAのベルトを獲るって重大任務があるので勝たないといけない」と、警戒を強めながらも激しい打ち合いでKOしたいと言い放った。

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