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【UFC】クロン・グレイシー「生まれたときからずっと柔術に励んでいるけど、常にMMAを意識したものだった」、ガヌーがヴェラスケスを26秒KO=UFCフェニックス勝者コメント追加

2019/02/18 09:02
【UFC】クロン・グレイシー「生まれたときからずっと柔術に励んでいるけど、常にMMAを意識したものだった」、ガヌーがヴェラスケスを26秒KO=UFCフェニックス勝者コメント追加

(C)Josh Hedges/Zuffa LLC/UFC

UFC(Ultimate Fighting Championship)は日本時間2019年2月18日(月)に米国アリゾナ州フェニックスのトーキング・スティック・リゾート・アリーナを舞台に"UFCファイトナイト・フェニックス"(UFC on ESPN 1)を開催した。

メインイベントではヘビー級ランキング3位につけるフランシス・ガヌー(カメルーン 11勝3敗)と、元王者ケイン・ヴェラスケス(米国 14勝2敗)が対戦。これまで2度にわたってUFCヘビー級王座を戴冠し、王座在位日数は歴代1位の1,281日間を誇るヴェラスケスは2016年7月に行われた「UFC 200」でトラビス・ブラウンを打ち破って以降、長期欠場を余儀なくされ、今回が2年半ぶりのオクタゴン復帰戦に臨んだ。

試合は、ガヌーのワンツーにシングルレッグに入るヴェラスケスだが、ガヌーの左フック、さらに右のショートアッパーを浴び、さらに古傷を痛めたか声を挙げてダウン。続くガヌーのパウンドラッシュで、1R26秒、ヴェラスケスがKO負けとなった。ヴェラスケスは地元アリゾナでの復帰戦を勝利で飾ることはできず。ガヌーは2連勝。MMA13勝3敗とした。

また、日本のRIZINでも活躍したクロン・グレイシー(ブラジル)が待望のUFCデビュー。アレックス・カサレス(米国 14勝11敗1NC)と対戦した。クロンはUFC以前は、MMA戦績4戦4勝無敗、いずれも一本勝ちで白星を積み上げてきた。ヒクソン・グレイシーの次男であり、19歳でブラジリアン柔術黒帯を取得、さらにニックとネイトのディアス兄弟と打撃のトレーニングを積みオクタゴンデビューへ。

試合はカサレスの半身からのキック、パンチをかわしたクロンが脇をくぐって組み付き、スタンドバックからグラウンドへ。最後はリアネイキドチョークでカサレスがタップ。クロンはMMA5勝無敗、オール一本勝ちを更新した。

◆UFC ファイトナイト・フェニックス
現地時間2019年2月17日(日)、日本時間18日(月)
米国アリゾナ州フェニックス トーキング・スティック・リゾート・アリーナ

【日本時間】
アーリープレリム:7時30分  プレリム:9時 メインカード:11時

【メインイベント】

▼ヘビー級 5分5R
○フランシス・ガヌー(カメルーン)
[1R 0分26秒 KO] 

×ケイン・ヴェェラスケス(米国)

アリゾナ育ちのヴェラスケスは地元で2016年7月9日のトラヴィス・ブラウン戦以来の復帰戦(1R TKO勝ち)を迎えた。アリゾナ州立大時代には、NCAAディヴィジョン1でオールアメリカンに2度選出。CB・ダラウェイ、ライアン・ベイダーとチームメイトでもあった。

対するガヌーはカメルーンからフランス入り。パリの路上で生活しボクシングからMMAに転向。UFCでは驚異の6連勝から2連敗。2018年11月25日のカーティス・ブレイズ戦で45秒TKO勝利で復活を遂げている。

1R、向かい合うと身長差が際立つ、194cmと長身のガヌー。先にミドル、左ハイと蹴りから入るヴェラスケスだが、少しバタつく。前進し左から右を鉄槌のように打ち下ろすガヌー。頭を下げてシングルレッグに行くヴェラスケス。そこにガヌーは左フック。さらに右のショートアッパー。テイクダウンを狙うヴェラスケスの左足が内側に折れ、ヴェラスケスは声を挙げてダウン。無抵抗でパウンドを浴びるヴェラスケスにレフェリーが間に入った。ヴェラスケスは復帰戦を勝利で飾ることはできず。ガヌーは2連勝。MMA13勝3敗とした。

◆勝者フランシス・ガヌー「約束した通り、俺は復活した」

「まず、ファン、イベント、ESPNに感謝を伝えたい。今日の勝利は先日亡くなった叔母に捧げる。約束した通り、俺は復活した。前にも言っただろ、復活だと。これからも俺の活躍はお目にかけよう。楽しんでくれていることを願っているよ。あっという間だったから、何が起きたのか正直分かっていなかったくらい、本当にあっという間だった。気分はいい。今はとにかく、楽しんでリラックスして、試合を楽しもうと思っている。この試合を3年も待ったんだ。ケインのような人を相手に自分の力を示したかった。そのチャンスを得られたことをうれしく思う」

【セミメインイベント】

▼ライト級 5分3R
○ポール・フェルダー(米国)
[判定3-0(29-28,30-27×2)]
×ジェームズ・ビック(米国) 

1R、ともにオーソドックス構えから。ビックの右の打ち終わりに大きな右を振るフェルダー。さらに右バックフィストがテンプルをかすめる。テコンドー・空手経験のある長身のビックは左のサイドキックを放つ。それに右のローを当て、右オーバーハンドを狙うのはフェルダー。さらに金網に詰めてワンツー! 押し返すビックは左右のヒザ、さらにスイッチしての左ミドルで距離を取る。右で差して組み付くフェルダー。体を入れ替えるビックは右ヒジを狙う。かわすフェルダーは右で追うと再びバックフィストさらに右ストレート! バックステップでよろけるビック。金網に詰めるフェルダーはヒジを狙う。

2R、右ローを連打するフェルダーは右で飛び込むが、前蹴りに頭を下げたフェルダーに対し、ビックはギロチンを狙う。頭を外すフェルダー。四つから離れ際に右ヒジはビック。しかし、フェルダーは右ローを連打し、効かせる。ワンツーで詰めて右を当てるフェルダー。ビックもワンツースリーの右を当てて連打。さらにヒザ蹴りにフェルダーもバックヒジを合わせに行く。廻し蹴りはビック。さらに二段蹴りも。しかしフェルダーは右ローをヒット。ビックは一瞬前足を入れ替える。フェルダーが追ってホーン。

3R、フェルダーの右ローを足を引いて避けるビック。フェルダーは後ろ蹴りをボディに当てる。さらにビックの組みに離れ際にヒジを狙うフェルダー。さらにサウスポーに構え前足を右に変えたビックに今度はフェルダーが左ローを当てる。ビックの大きな右を避けるフェルダー。左フックを当てて右ローも蹴るフェルダー。追い込まれ勝負に出たビックは右で前へ。金網際で突き放すフェルダー。左跳びヒザで突っ込むビックに、カウンターのバックヒジを狙う。

残り20秒。詰めるビックにバックヒジを上から下に角度をつけて振り下ろすフェルダー。かわすビックが跳びヒザで押し返したところでホーン。試合は判定へ。ローを打ち続けて効かせたフェルダーが判定3-0勝利。試合後、フェルダーはジャスティン・ゲイジー戦を望んだ。

◆勝者ポール・フェルダー「動機を持って名前を挙げないといけない」

「ゲームプランはあまりたくさんのローキックを受けないことだったけど、実際は自分が向こうに蹴りを食らわせた。ボクシングを活かして相手の蹴りにもっと答えたかったけど、向こうが遅かった気がする。感触は良かったのに、ちょっと逃げられすぎた。感触は良かったし、判定で勝ったのは久々だな。向こうは自分の方がポイントで上回っていると思っていたみたいだから、彼が間違っていることを証明できてうれしいよ。ボコボコにされながらも、この階級で大きいヤツを相手にやりやったんだから。

 次はこの階級で一番タフなやつとやりたい。ゲイジーがバルボーザのような相手に勝ったなら、ヤツが望めばタイトル挑戦となるだろうから、俺の番とはいかないかもしれない。それは分かっている。テレビを見ていて学んだんだ。名前を挙げないといけないこと、動機を持ってそうすることを。だから、マイクを向けられたらすぐに、デカいライト級マッチが控えていたからそう言ったんだ。俺はタイトルを取るためにやっている。今回は2019年にそうするためのステップだ。2018年よりもいいスタートを切れた」

【メインカード】

▼女子ストロー級 5分3R
○シンシア・カルビーヨ(米国)
[判定3-0(29-28×2,30-27)]

×コートニー・ケイシー(米国)

テキサス大学オースティン校でディビジョンIのサッカー選手だったケイシー。2009年からMMAを始め、XFC、PXCを経てUFC4勝5敗。MMA8勝6敗。カルビーヨは2012年にアマチュアで戦い始め、プロ転向は2016年。「Global Knockout」からLFAを経てUFC4勝1敗。MMA7勝1敗。

ともにオーソドックス構え。ケイシーの右の蹴り足をつかんでこかすカルビーヨ。しかしすぐにケイシーは立つ。金網際でスタンドバックを狙うカルビーヨは、後ろ手からケイシーの右手首を掴むが、ケイシーが正対。ともに慎重ななか右のスーパーマンパンチを見せるカルビーヨ。さらに左右にケイシーも右を狙うが深追いはしない。カルビーヨは左右の連打へ。最後は打ち合いのなか右ハイまで繋ぐケイシー。最後で踏み込む姿勢を見せたが試合は判定へ。



判定は試合を動かそうとしたカルビーヨが3-0勝利。地元のケイシーはUFC戦績を五分に戻すことはできず。UFC戦績を5勝1敗としたカルビーヨは「ケイシーをフィニッシュすすのは難しかった」と語り、最後はスペイン語でルーツであるメキシコ系のファンに感謝の言葉を述べた。

◆勝者シンシア・カルビーヨ「この階級で一番タフなタティアナと戦いたい」

「今回の試合のゲームプランはとにかく攻撃的な防御をうまくやること、彼女がスキを見せればそこを突けるようにオープンでいることだった。彼女のテイクダウンには驚いたけど、スタンディングで私をノックアウトしたいと言っていたから、ちょっと試して、しっかりとディフェンスできるかどうかを確認したかった。私は戦うのが好き。この階級で一番タフな人と戦いたい。今はタティアナかなと思っている。彼女は負け無しだからね。誰にもできないことをする、そういうのって好きだわ。彼女との試合を望む人はいないし、戦いたいと言う人もいないけど、私は世界一になりたいから、誰とだって戦う。楽な試合なんて選ばない。最初からそこしか見ていないし、チャレンジを求めている。この試合が決まればそうなると思うわ。特に、タイトル挑戦者決定戦ともなれば、ね」

▼フェザー級 5分3R
○クロン・グレイシー(ブラジル)
[1R 2分06秒 リアネイキドチョーク]

×アレックス・カサレス(米国) 

クロンがUFCデビュー。セコンドにはシーザー・グレイシーの黒帯ネイト・ディアズ。カサレスのセコンドにはホイス・グレイシーの黒帯ジョンクラウチから柔術を学んだベンソン・ヘンダーソンがつく。クロンvsカサレス戦はUFCの5000試合目。1試合目を戦ったのはホイスで、そのセコンドにはクロンの父ヒクソンがついていた。UFCの歴史は、グレイシーから始まったことを確認できる光景だ。

1R、ともに左構え。カサレスが左ローから。クロンはワンツーを見せる。さらにカサレスの左の蹴りに左を狙う。カサレスは左サイドキックもかわすクロン。カサレスの右ジャブに合わせて、タイミングよく脇を潜り胴に組み付く。スタンドバックから右足をかけてバックに回り引き込むクロン!

すぐさま足で4の字ロック。あごを手で上げ、左腕をのどもとに差し込み、顎上から徐々に喉元に食い込ませリアネイキドチョーク! 後ろ手を外しにいくカサレスだが、しばらく耐えてタップした。これでクロンはMMA5戦5勝すべて一本勝ち。

試合後クロンは「(フィニッシュは)この基本を毎日やってきた。ネイト、ありがとう。またすぐ戻ってきたい」と淡々と語った。

◆勝者クロン・グレイシー「自分の名前に恥じぬように、プレッシャーの中でも冷静さを保つ時だと思った」

「僕の柔術は特殊、父親(ヒクソン)譲りだからね。生まれたときからずっと柔術の訓練に励んでいるけど、常にMMAを意識したものだったから、誰にとっても容赦なしだ。ポイントに基づく競技の柔術とは違い、僕は常に関節技を狙っている。トレーニングして、好きなことをやる、それが俺だ。トレーニングが好きだから、たぶん対決もそうかな。才能やハードワークを無駄にする理由なんてないからね。

小さい頃から一族を代表してきた。それが常にモチベーションだった。歳を取ればそういうモチベーションは必要なくなって、自分の一部になっていくんだ。面白かったのは、みんなが、『ホイス以来、グレイシーは勝っていない』って言ってきたこと。それでもっとプレッシャーを感じたけど、でも、自分の名前に恥じぬように、プレッシャーの中でも冷静さを保つ時なんだなと思った。家族のため、チームのため、ディアスチームのために戦った、それだけさ」

▼ウェルター級 5分3R
○ビセンテ・ルケ(ブラジル)
[3R 4分51秒 TKO]
×ブライアン・バーバリーナ(米国)

1R、オーソのルキ、サウスポーのバーバリーナ。ワンツーで前に出るルキ。そこに右のショートを当てるバーバリーナ。右ストレートを喉元に当てるルキ。さらにワンツー。バーバリーナは前手をつかみに行く。互いに右の打ち合いを当てたのはルキ! 金網背負うバーバリーナにワンツーから左の返しまで当てる。間合いを外すバーバリーナ。空手出身のルキはスイッチして歩いて右をヒット。バーバリーナは右ロー、サイドキック。首相撲も。

ルキの左ローに右フックをかぶせるバーバリーナ。さらに右フックから左ストレート! 後方にダウンしたルキだが、覆いかぶさってきたバーバリーナにすぐに後方に回りリアネイキドチョークへ! パームトゥパームから後ろ手に変えると、腰をずらして正対するバーバリーナ。その際でダースチョークはルキ。これも外したバーバリーナがヒジの強打の連打でホーン。

2R、右で前に出るバーバリーナ。ルキも左を返す。しかし圧力があるバーバリーナは、ガードを下げて中央に戻す。ずかずかと前に出てボディ、ヒジを打つバーバリーナ。ルキも左を返す。ワンツー連打からヒジまで繋ぐバーバリーナ。ルキも右ジャブのダブル。押し返すバーバリーナは右アッパー。ルキのストレートをスウェイでかわす。ルキは右ハイ、ロー! 右ボディ。バーバリーナはワンツーをヒット。しかしルキも左を返す! 倒れないバーバリーナにヒザを効かすと崩れるバーバリーナだが倒れず。

3R、タフファイトの3R。右ローから入るルキ。ガード固めて左ローも。バーバリーナはブロックの上に左ハイ。ルキもハイを返す。ルキの入り際に左を入れるバーバリーナ。さらに左! 右を返すルキにバーバリーナもワンツーを返す。ガード固めるルキに左右の連打をガードの間に入れるバーバリーナ。さらにヒジも。手数が落ちたルキ。スタミナ落とさず細かく打つバーバリーナ。返しのボディはルキ。さらに右ミドルハイ。ガードするバーバリーナは左構えから左ストレート。ルキの跳びヒザにジャブを合わせる。

苦しい時間帯。ともに右の相打ち。最後の30秒で手数をさらに増やすバーバリーナだが、ガード固めるルキも最後のラッシュで押し返し。最後の最後にスタミナを取っておいたルキは右アッパー、さらに首相撲からヒザ蹴りを右から左! 四つん這いに倒れたバーバリーナにパウンドをラッシュし、残り9秒でルキが試合を決めた。

3連続KO、ひとつの1本勝ちでUFC4連勝を決めたルケはトップ10入りをアピール。最終ラウンド残りわずかで敗れた“バンバン”バーバリーナにもマイクが渡され、「また戻ってくる」の言葉に場内は大きな拍手を送った。

◆勝者ビセンテ・ルケ「ニール・マグニーと戦いたい」

「かなり接戦の試合だったと思うし、第3ラウンドは自分が取れたかどうか分からなくて、本当はジャッジに判断を委ねたくなかった。タフな相手だったし、リアネイキドチョークもダースチョークも狙ったけど、どっちも抜けられてしまったから、ノックアウトするしかなくて、ヒザを入れまくって任務完了となった。今はニール・マグニーを視野に入れている。彼もタフなヤツだし、ランキング入りしているから、彼と戦いたい。自分はランカーと戦うのにふさわしいと思っているし、UFCではこれで8勝目、しかも全部ノックアウトかサブミッションで勝っている。いつもは試合の序盤で勝つんだけど、これで3ラウンドフルにいけるってことも証明できたから、誰が相手でも覚悟はできている」

▼フェザー級 5分3R
○アンドレ・フィリ(米国)
[判定3-0(29-28×3)]
×マイルズ・ジュリー(米国)

1R、ともにオーソドックス構えから。ジュリーの右に右を合わせるフィリ! さらに左ジャブ。左インローも。ジュリーは鼻血。フィリは右ローも。ジュリーは右ローを返すと左ジャブを突き合う。軽い左インローはジュリー。左右の速いローはフィリ。ジュリーも右ローも、フィリは右のオーバーハンドを放つ。しかし右のバックフィストはジュリー! フィリはサークリング。ともに有効打を見せた1R。

2R、ジャブの突き合いから右をインサイドから当てるフィリ。さらに右ハイへと繋げる。関節蹴りはジュリー。ジャブ突くフィリにパーリング、ずらしてジャブを返すジュリー。左ボディも刺す。フィリも出血。左ジャブを上下に突く。右が相打ち。左ショートアッパーはジュリー。さらに左構えになるジュリーは左ストレート。オーソに戻す。互いに近距離のパンチ勝負。ここで右バックフィストをヒットさせるジュリー! ガードしながらも後方にダウンするフィリにパウンド、ヒジを打つが、フイリもフルガードに戻す。

3R、近い距離に立つ両者。ジャブから右ローはジュリー。フィリはスイッチ繰り返しながらオーソに戻し右ストレート! ジュリーも左を返す。ジャブの刺し合いから手数多く右に繋げるフィリ。ジュリーは左の三日月蹴りをここで出す。鼻血はジュリー。細かいジャブはフィリ。ジュリーは右バックフィストも空振り。ワンツーで前に出るフィリはジャブをボディへ。右ローも当て、左を伸ばす。ジュリーは押し返し詰めると右ロングフック! ブロックするフィリは右ハイ。ジュリーも右ハイで前に出てホーン。判定へ。

判定は3Rにわたり休まずジャブを突いたフィリが3-0勝利。2Rに右バックフィストでダウンを奪ったジュリーだが後手に回り、7月のチャド・メンデス戦に続く連敗。フィリは8月のマイケル・ジョンソン戦のスプリット判定負けから再起戦で白星をつかんだ。

◆勝者アンドレ・フィリ「格闘技がただの仕事じゃなく、今は子供の頃からずっとやりたくてたまらなかったことなんだと思える」

「14歳からやっている。今は28歳だから、もうやっていない時よりもやっている時間の方が長くなった。ほぼ人生のすべてだね。個人的なことやキャリア、他にもいろいろあって、いつも情熱を持っていたわけじゃない。情熱がなくなっている時にジムに通い続けないといけないのはバツみたいに感じるし、トレーニングを仕事みたいに思っていた時もあるから、これがただの仕事じゃなく、子供の頃からずっとやりたくてたまらなかったことなんだと思える今は、とにかく気持ちが乗っている。

裏拳のせいで、第3ラウンドまでは1対1だろうなと思っていた。俺は全然大丈夫だったけど、ジャッジがどう見るかは分からない。自分が試合の90%を制していると思っていても、ジャッジがおかしな判断をする可能性はあるから、第3ラウンドが重要だったと思う。第1ラウンドでやっていたことに戻るだけだった。第2ラウンドはお互いに罵り合って血を吐きあって面白かったけど、そんなことをしても試合に勝てるわけじゃないから、しっかりまとめて、全力を尽くすだけだった」

【プレリム】

▼バンタム級 5分3R
○アルジャメイン・スターリング(米国)
[判定3-0(30-27×3)]
×ジミー・リベラ(米国)

2015年に水垣偉弥と対戦し、セラ・ロンゴのチームでは佐々木憂流迦らとも交流のあるアルジャメイン・スターリング。対するリベラは2018年は6月にマルロン・モラエスに1R TKO負け。9月にジョン・ドッドソンに判定勝ち。

1R、ともにオーソドックス構えから。両脇を差して押し込むスターリングだが、左で差し返して四つに持ち込むリベラは体を入れ替えるとスターリングが突き放す。左構えにスイッチするスターリングはシングルレッグへ。ケージまでドライブしハイクラッチでリフトするが、ここはリベラが倒れず。右で差すスターリングはリベラの足をフットスタンプする。ブレーク。左構えのままのスターリングは左ハイを2度狙うが、2度目をリベラに詰められ押し込まれる。右で差すリベラに左ヒザ、ボディにパンチを突くスターリング。リベラはそのままの体勢でホーン。

2R、ステップからの左の蹴りをつかまれ倒されるるスターリング。リベラは腕をつかみ下から仕掛けるスターリングの足をかつごうとするが、腰を逃がしたスターリングは立つ。サウスポーから再三左ハイを狙うスターリング。続いて右のバックフィスト! これを効かされたリベラは一瞬、マットにヒザを着いて後退。スターリングは金網に詰めワンツー、左ボディを当てる。マウスピースを吐き出すリベラにブーイング。

再開。低いダブルレッグのスターリングをがぶるリベラ。亀から足を手繰り立つリベラ。スターリングは左インロー。さらに左ハイ。互いに左ローが交錯する。リベラの右ストレートに左ジャブを合わせるスターリングはオーソに構える。

3R、ともにオーソに。右ローをつかまれかけたスターリングはサウスポーに構え左ロー。左ジャブで牽制するリベラも右ミドルを放つ。リベラの前足に低いシングルレッグはスターリング。片足を抜くリベラ。オーソから打ち下ろしの右ローはスターリング。さらに左ミドル。前蹴り2発。左ハイを狙うが、ここも倒されたスターリング。リベラは足をさばきサイドへ。亀からシングルレッグで立とうとするスターリング。リベラは右フックを叩いて離れる。左ボディストレート、左のサイドキック、かけ蹴りはスターリング! さらに左の蹴りでリズムよく攻める。リベラは圧力をかけるとシングルレッグへ。リベラがそれをがぶりギロチンをしかけたところでホーン。スターリングは両手を挙げ、判定へ。

判定は出入りの打撃で上回ったスターリングが3-0勝利。3連勝をマークしたスターリングはマルロン・モラエスへのリベンジをアピールした。

◆勝者アルジャメイン・スターリング「人生を変えるためにここにいる」

「グラップリングに関して、ほとんどの人はあのペースについていけない。ハイレベルのグラップリングや打撃は対応が難しいし、俺のようにその合間にトランジッションしてくればもっと難しい。出だしにグラップリングをプッシュして相手のペースを落として疲れさせることができたから、そこからはスナイパーのごとく、自分のショットをさらに正確に打っていけた。最初は誰だって危険さ。誰でもノックアウトするパワーを持っているからね。だから、ちょっとしたグラップリング愛でそれを奪う必要がある。そうすればいいことが待っている。

俺が本気で戦いたいと思っている相手(ドミニク・クルーズ)は今、試合に出られない。このスポーツのレジェンドで、彼と戦えれば光栄だ。もう2回も彼の名前を挙げているけど、ケガをしているから、今はやめておくよ。この階級でベストと言われる人と戦うためにいる。稼ぎたくてここにいる。人生を変えるためにここにいる。だから俺はこのスポーツをやっているんだ。世界チャンピオンになるためにやっている」

▼140ポンド契約 5分3R
○マニー・バミューデス(米国)
[1R 3分09秒 ダースチョーク]

×ベニート・ロペス(米国)

1R、スタンドバックからリフトしテイクダウンするのは体重超過のバミューデス。パウンドの際で立つロペスは左を差してケージに押し込む。互いにヒザを突くなか、右でオーバーフックし、頭を下げたロペスに左腕で首をがぶるバミューデスはギロチンで後方に回す。シングルレッグに来たロペスの右腕を両足で挟み、左腕でノーアームのハイエルボーのギロチンへ。最後はバイセップスでロックしダースチョークで極めた。

◆マニー・バミューデス「次はショーン・オマリーと戦いたい」

「俺のグラップリングはノックアウトのパンチや破壊的なキックと同じくらいに機能するのさ。適切なタイミングで適切な場所にアジャストすればいつだってうまくいく。みんなが俺のことを過小評価していて、柔術でいけば俺の対策はばっちりだろうとか思っているみたいだけど、そうじゃない。次はショーン・オマリーと戦いたい。有名なファイターだし、俺と同じくらい有望なヤツだ。向こうはかなり有名だけど、俺たちのスタイルは合っていると思うし、こっちが向こうを打ちのめすにはいいと思う。2人の無敗ファイターが対決するなんて最高の試合になる。やらない手はないだろ。2人ともハングリーだし、それを望んでいる。食うか食われるかだ。お互いに自分のスキルを示すために必死に頑張るし、ベテランよりもエネルギッシュなヤツらの方がいいだろ。次はオマリー、その後は考える」

▼女子フライ級 5分3R
○アンドレア・リー(米国)
[判定3-0(30-27×3)]
×アシュリー・エバンス・スミス(米国)

◆勝者アンドレア・リー「ケージから離れて戦えた」

「今日のパフォーマンスには本当に満足している。どんなパフォーマンスでも、常に何かしら間違いがあったり、いつもならもっと上手くやれるのにと思ったりすることがある。でも今日のパフォーマンスに関しては満足感があるし、本当に興奮しているわ。ゲームプランに沿っていけたし、スタンディングをキープしてほとんどの時間はケージから離れて戦えた。最高の気分よ」

▼ライト級 5分3R
○ニック・レンツ(米国)
[判定3-0(29-28×3)]
×スコット・ホルツマン(米国)

※ニック・レンツは予防検査のため病院に搬送されたためコメントなし

【アーリープレリム】

▼バンタム級 5分3R
○ルーク・サンダース(米国)
[2R 1分01秒 TKO]
×ヘナン・バラオン(ブラジル)


◆勝者ルーク・サンダース「どこを攻めればいいか分かった後はゲームプラン通りにいけた」

「滅多にないチャンスだ。相手(バラオン)はレジェンドだからね。レジェンドと試合ができるなんて、一時はパウンド・フォー・パウンドのキングだったこともあるし、一生に一度あるかないかだ。準備はばっちりだったし、望んでいた結果を残せた。ここに来るまでの長い道のりを必死に頑張ってきて本当に良かったと思うし、うれしい。今回のキャンプは本当に大変で、ここにたどり着けないんじゃないかと思うことが何度もあった。

最初のラウンドはもう少しプレッシャーをかけるつもりだったけど、相手はまだ元気だったし、蹴りの強い相手だったから、結構ハードだった。自分の拳が相手に当たって、イライラさせられたと思うけど、アジャストするのに少し時間がかかった。どこを攻めればいいか分かった後は試合に向けて立てていたゲームプランでいけた。形勢を逆転できたし、やるべきことはやって勝ったから、ボーナスを取れるといいな」

▼女子ストロー級 5分3R
○エミリー・ウィットマイア(米国)
[1R 1分01秒 リアネイキドチョーク]
×アレクサンドラ・アルブ(ロシア)

◆勝者エミリー・ウィットマイア「私がどれだけグラウンドでやれるのか、まだみんなは分かっていない」

「最高の気分。できるだけ早く決めたかったから。今回の試合はかなり緊張していた。最後のスパーリングセッションで足を痛めてしまったから、集中力を保って試合に臨み、しっかりとパフォーマンスできたことが大きい。ここまで10週間、本当に必死にトレーニングしてきたし、誰にも止めさせるつもりはなかったけれどね。レスリングとグラップリングはもっとやれると思っていた。グラウンドのバトルは負けたけど、私がどれだけグラウンドでやれるのか、まだみんなは分かっていないと思う。彼女にああいう穴があることは分かっていたし、そこを利用できるとも思っていた。彼女の前回の試合でそれがかなり目立っていたし、確か彼女はその試合も落としていると思ったから、しっかり試合に挑んで退けられると思っていた」

【中止】女子ストロー級 5分3R
ジェシカ・ペネ vs.
ジョディ・エスキベル
※ペネが大会直前に右足首を負傷し欠場。試合は中止に

イベントや選手の詳細情報は、UFC ファイトナイト・フェニックスにて。

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