2020年4月5日(日)テクスピア大阪で開催される『DEEP☆KICK 43』の対戦カードが発表された。
今大会では、いま注目を集める女子戦を含んだ日韓対抗戦が3試合組まれている。
2月11日の『RISE GIRLS POWER 2』で、ムエタイ世界王者・伊藤紗弥(尚武会)に生涯初のダウン&KO負けを味わわせたミネルヴァ認定ピン級王者Ayaka (NJKF健心塾)が大阪に凱旋。現コリアンビースト・アトム級王者イム・ヘヒャン (城南カーンジム/韓国)と対戦する。
“天才ムエタイ少女”の異名をとった伊藤紗弥(右)に生涯初のKO負けを味わわせたAyaka
Ayakaは18歳の高校3年生(試合時には卒業)。アマチュアではTOP☆RUN Girls-50kg第3代王座に就くなど、持ち前のアグレッシブさを武器に数々の勝利。2017年12月のアマチュアSBでは、那須川天心の妹・那須川梨々と対戦し、惜しくも判定0-2で敗れたものの、その強さを見せつけた。2018年4月にプロデビューし、今年11月にはぱんちゃん璃奈を苦しめた祥子を破り、ミネルヴァ王座に就いた。伊藤戦ではテクニックに翻弄されたものの、3Rに右ストレートでダウンさせての逆転KO勝利。一気に知名度を上げた。
対するイム・ヘヒャンは韓国では“極道の妻”という異名を持ち、これまで喧嘩上等のファイトスタイルで相手をなぎ倒してきたという。勢いに乗るAyakaが凱旋試合で連勝を飾るか、それともヘヒャンが女子キック界に旋風を巻き起こすか。
『DEEP☆KICK 42』でタイ人に勝利した一樹 (teamNAOKI)は、韓国からDEEP☆KICKに定期参戦しているイ・スンヒョン(X-PEARTGYM/韓国)を迎え撃つ。一樹は軽量級では屈指のハードパンチャー、対するイ・スンヒョンもボクシング出身でパンチを得意とし、ムエタイもこなすマルチな選手。
この試合は-53kg王者・滉大 (及川道場)への挑戦権をかけたトーナメントの準決勝の位置付けとなっている。
日韓戦最後は、花田麻衣(GRANDCORE)が、韓国QUEENTOURNAMENT CHAMPIONSHIP準優勝のキム・スヨン (X-PEARTGYM/韓国)と対戦する。
花田は1月13日のNJKF大阪大会で鍵山奈穂 (NJKF岩崎道場)から判定勝利。対するキム・スヨンは『RISE GirlsPower2』でスーパーガール・アンナ (タイ)と対戦して判定負けを喫したが、そのタフな戦いぶりに関係者から高評価を得ている。
現在空位となっているDEEP☆KICK-63kg王座決定トーナメント1回戦の2試合も決定。このトーナメントは4月5日に1回戦を行い、その勝者同士が6月21日(日)に同会場で行われる『DEEP☆KICK 44』で決勝となる王座決定戦を争う。
2月24日には、堺市で行われたアマチュアキックボクシング大会『NEXT☆LEVEL』の会場において、トーナメントに出場する4選手が集まり公開抽選会が行われた。
抽選による決定カードはDEEP☆KICK-63kgランキング3位・山畑雄摩(NJKF心将塾)がMAキックボクシング連盟スーパーライト級1位・竹市一樹(MA二刃会)と激突。山畑は、昨年11月のDEEP☆KICK 41でTEPPEN GYMの庄司啓馬をミドルキックと膝蹴りで完勝してこのトーナメントに名乗りを上げた。対する竹市は、2月23日のCHAKURIKI 5でウェルター級の試合に出場してパンチで攻め続けるもドローとなり、今回は適正体重での復帰戦となる。蹴りの山畑とパンチの竹市がぶつかり合う。
もう1つの1回戦はDEEP☆KICK-60kg級3位・海月(D.O.T)とDEEP☆KICK-65kg級4位・藤阪弘樹(M-FACTOY)が激突する。海月は豪快なパンチと気持ちを前に出しての打ち合いを得意とする激闘タイプ。藤阪は一流企業のサラリーマンを退社してキックボクシングに懸けているベテランファイタ-。激闘型でパンチ主体の海月をベテランのテクニックで勝負する藤阪がどう対処していくのか。
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