2020年3月22日(日)さいたまスーパーアリーナ『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』で、ISKA世界ウェルター級王者ダビド・メヒア(ポルトガル/スペイン)と対戦する第2代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が、2月29日(土)神奈川の所属ジムにて公開練習を行った。
ミットを持つ渡辺雅和代表が、両足ごと持っていかれそうになるほど強烈なローキックを始め、重いミドルキック、ボディブローをミット打ちで披露した野杁。
今回は春に海外遠征を予定していたがその遠征の調整が遅れ、試合の時期がずれてしまったため、急遽3月に参戦が決定した。
「コロナの影響で行けなくなってしまいました。かなり前から中国からオファーをもらっていてタイミングが合わなくて出れなかったんですが、今回出るつもりだったんです」
残念ながら延期となってしまったが「オファーをもらえればどの大会でも出たい。日本でも海外でも。海外で名前を売るためにも試合をしないといけない。オファーがあれば調整したいですね。海外には日本に来たことがない強豪がたくさんいると思うので。トップにならないとやっている意味がないので、やっているからには世界一と言われるものがあれば挑戦していきたい」と、海外遠征にも積極的に出ていきたいという。
今回対戦するメヒアに関しては「海外で名前の売れている選手だし、武林風のトーナメントで勝ち上がっている選手、そういう強豪と試合を組んでもらえるのは嬉しい。トリッキーな感じで、オーソドックスにもサウスポーにもスイッチできる、アグレッシブでガツガツ来るタイプ。攻略もできているし、KOできるんじゃないかなと思う」と、高評価しながらもKOに自信。
前回のハッサン・トイ戦ではKOを逃した。「トイも倒せると思って戦っていましたが、その中で上手さを感じました。圧力負けはしてないし、そんなに気にならなかったですね。70kgでやっている藤村選手とか上の階級の選手と練習をやっているのでフィジカル負けはしていない」
「イージーな相手を用意されるよりも、名の通ってる強豪選手を一人一人クリアしていく」ことが自分の役割だと、以前のインタビューで答えている野杁。そのことを改めて聞かれると「強豪と言われる選手を一人一人倒していくのが使命だと思っています。お客さんが何を求めているか、僕のファンが望むような試合が出来たらいい。世界のトップ、強豪とどんどんやっていきたいですね。僕はメディアに出る路線じゃなく、強さを目指してやってきたので」と言い、K-1のパウンド・フォー・パウンドと呼ばれるようになりたいかと聞かれると「まだまだですが、そうなりたいですね」とした。
今大会ではウェルター級タイトルマッチとして、王者・久保優太vs挑戦者ジョーダン・ピケオーの一戦があるが「チャンピオンの久保選手はいろいろあって試合ができませんでしたが、タイトルマッチをやるということで、ようやく(ウェルター級が)動き出した。タイトルを獲るために階級を上げたので、そのためにも久保選手とは何回もしているのでやりたい気持ちは正直ないですが、ピケオーにできれば挑戦してリベンジしてベルトを獲って、王者として世界の強豪とやっていきたい気持ちがある」と、ピケオーとの再戦がタイトルマッチになればいいと本音がちらり。
そして「そのためにはKOが最低条件。必ずKOしたいと思います」と、ここで強豪相手にKO勝ちして次期挑戦者に名乗りを上げたいと語った。