2020年3月22日(日)さいたまスーパーアリーナ『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』で、お互いの持つタイトルを懸けたダブルタイトルマッチで対戦するK-1スーパー・フェザー級王者・武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)とISKAオリエンタルルール世界ライト級王者アダム・ブアフフ(モロッコ)。そのブアフフが事前来日、公開練習を行った。
ブアフフはISKAヨーロッパ代表からの推薦選手で、身長171cm、15勝(9KO)無敗の戦績を持つ28歳。オーソドックス。ISKA王座以外にもWKU世界スーパー・フェザー級王座、TAKEDOWN FCスーパー・フェザー級王座の三冠を保持する。テコンドーやアマチュアボクシングの大会でも活躍し、フルスイングのパンチと変則的な蹴り技を得意としているという。
公開練習のミット打ちでは、ミットを持った尾崎圭司が仰け反るほどのミドルキック、そしてテコンドー仕込みの後ろ蹴りを披露。
「今回、このような大きなチャンスをいただきありがたい。K-1は世界で一番大きな大会だと思っている。小さい頃から魔裟斗やブアカーオら有名な選手の試合を見て、K-1に参戦するのが夢だった。その夢が今回かなって嬉しいよ。準備は万全。僕は他の選手とは違う選手だと思っている。テクニックがどうとかではなく、とにかく後ろに下がらず前へ出てアタックを続けるスタイルだ。今までの武尊の挑戦者とは全く違う試合になる。準備はできているので試合を楽しみにしている」と、自分は今までの相手とは違うと言い放つブアフフ。
さらに「今回のダブルタイトル戦は自分の人生の中でも一番大きくで重要な試合。世界が注目する大きな試合なので命を懸けて全身全霊で臨むつもりだ」と並々ならぬ決意を語る。
そのスタイルについて聞くと「父がコーチをやっていて小さい頃か指導されてキックボクシングをやって来た。テコンドーは4歳で始めてジュニアの大会にも出た。それが僕の動きが速い理由にもなっている。小さい頃から年上とばかり試合をやってきて来て、とにかくどんどん前へ進んで相手を疲れさせる。自分を爆発させて突っ込んで疲れさせ、スピードもあるので攻め続けて相手を消耗させるのが僕のファイティングスタイルなんだ」と説明した。
「小さい頃からアマでは100戦以上の経験をしていて、Bクラス、Aクラス、プロフェッショナルクラス段階を経てきた。プロでは19戦19勝だが、試合経験が多い。気持ちの部分では相手を怖いと思ったことも全くないし、負けることを考えたこともない。常に勝つことを考えて気迫で試合に臨んでいるので負けないと思っている」
武尊については「武尊はボクシングも上手いし強い選手だと分かる。ハードなトレーニングを積んでいることもね。凄く爆発力があって心身ともに強く集中力もある。おそらく僕のキャリアの中でも一番強い相手になるだろう。でも、僕はこのチャンスを逃さない。リングに魂を残すくらいの気迫を持って戦う。今まで武尊が相手にしてきたような相手とは違うと思ってもらった方がいいね」と強気な姿勢を崩さない。
ファイターとしての将来の目標は「僕はモロッコから始めて、舞台を世界に広めてきた。ボクサーとしての目標はチャンピオンになること。舞台はモロッコからヨーロッパになっていて、もっと世界タイトルを得るために他の国でもっと強い相手とやって歴史を変えていきたい。ハードな試合になればなるほど、美しい勝利になるので世界で活躍していきたい」と、世界中で活躍するキックボクサーになりたいという。
ダブルタイトルマッチについては「歴史を変えたい。今回の王者になれるのは歴史を変えることだと思っている。そのためにどんな犠牲を払ってでも勝つ。今回の試合に懸けている」と、歴史に名を残すのは自分だと主張。
そして「今回の試合は武尊も強いのでアツいハードな試合になると思う。やるからには全身全霊を懸けてKOで終わらせたい。ハードで命を懸けて臨む試合なので、どんな結果になろうともアツい試合で勝って終わりたいと思う。日本のファンの皆さんと一体感を感じることが出来る、面白い試合ができるのでお楽しみに」と、激闘を演じてKOで終わらせると豪語した。