MMA
インタビュー

【RIZIN】朝倉未来が予告通りの2RでKO、試合中に考えていたことと対戦が決まった朴光哲について

2020/02/22 21:02
2020年2月22日(土)静岡・浜松アリーナで開催された『RIZIN.21』のメインイベントで、ダニエル・サラス(メキシコ)を2R2分34秒、KOした朝倉未来(トライフォース赤坂)が試合後インタビューに答えた。  第一声は「相手が思っていた以上に強かったですね」というものだった。 「噛ませ(犬)とか言われてたけれど、僕的には試合を見るかぎり結構強い選手だなと思っていて。油断はせずにしっかり準備はしてきたんですけれど、実際に戦ってみたら映像で見るよりも腕が長くて、届かないと思うパンチも当たってちょっと焦りました。でも結果的に倒せたのでよかったですね」と、想定外のこともあったという。  実際にリーチ差は5cmだったが「手が長いのもあるけれど、普通にボクシングテクニックもあったと思います。特にサウスポーの時のジャブが伸びてきました」と、サラスのボクシングテクニックを評価した。  試合前には、サウスポーではなくオーソドックスで戦うことを宣言していたが「右をけっこう練習してきたのでオーソドックスでやろうと思っていたんですけれど、思った以上にアゴを引いていて右のパンチだと頭に当たるなって。4月も出ないといけないのにこれで殴ったら折れるなと思って、左で殴りました。拳を痛めたくなかったのもありますし、倒せそうになかったからです。対面した感じで左の方がアゴを狙えるかなって」と、冷静な分析でサウスポーの方がいいと判断。  1Rに左のパンチで有効打を奪っても深追いしなかったのは「もっとテイクダウン狙いでくると思っていて、効いた時にテイクダウンに来ると思って追撃しなかったんですが、意外と打撃戦に持ってきましたね。相手が僕のテイクダウンディフェンスの高さを研究してきたんじゃないかなと思います」との理由から。  勝利を確信したのは「二段蹴りでボディが効いたところで、ハイキックが入るんだという確信がありました」と言い、その二段蹴りは「初めて使いました。その時のとっさの思い付きで。なんか入りそうだなと思って出してみた感じです」と、事前に用意していたものではなかった。  最後のパウンドでレフェリーが止めるよりも前に打つのをやめたことについては「もうノビていたので。レフェリーよりも俺の判断の方が速かっただけです」と、あくまでもクール。 「応援も多かったので勝ちよりも魅せる戦いをしないといけない、という気持ちの方が大きかったですね」と、魅せることを意識した戦い方で見事KO。実は試合前に2RでのKOを予告してその通りになっており、「狙ったんですよね。いや、ウソです(笑)。理想通りにいってよかったですね」と、狙っていたわけではないと笑った。  勝利の後には元修斗環太平洋ライト級王者&元ONE 世界ライト級王者の朴光哲(KRAZY BEE)からの対戦アピールを受け、その場で4.19横浜大会での対戦が決定した。 「全く知らなくて、矢地君のセコンドって印象で。おじさんが何で入ってきたのかなって思ったんですけれど、試合が終わった後に『あの人はONEのチャンピオンだった人だよ』と聞いて、まだ試合は見てませんがまあまあ強いのかなって思っています。試合を見て把握したいと思います」と、朴のことは知らなかったという朝倉。 「しっかり練習しとけよ、クソガキ!」との捨て台詞を吐かれたが、「まあ、あの人からすればガキですよね。いいんじゃないですか」と全く気にしていない様子だった。  また、ヘアスタイルについても質問が飛び、大晦日ではひとつ結びにしていて今回は編み込みにしていた理由を聞かれると「大晦日は控室に入るまで髪を結ぶことは考えていなくて、ただアップをした時に髪が凄い邪魔だなと思ってそこでとっさに考えて結びました。あの時は寝技の展開にならなかったから良かったんですけれど、寝技の展開になったら(結びが)解けると思って今回から編み込むことにしました」と説明。  試合が終わってやりたいことを聞かれると「酒を飲みたいかなと。でも4月もあるのであまり飲めないですけれど。今はちよっと格闘技を頑張ろうかなって感じですね」と、大好きな酒はほどほどにして格闘技に集中すると語った。
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