2020年2月22日(土)静岡・浜松アリーナにて『RIZIN.21』が開催され、第9試合のセミファイナルで、ビクター・ヘンリー(米国)に、2R 4分45秒 TKO負けした金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)が引退を表明した。
RIZINに初参戦した金原は1Rにヘンリーのバックを奪いパウンドするなどベテランの実力を披露したが、「レンジを詰めることが作戦だった」というヘンリーの右ストレートのダブルにダウン。片足タックルで立ち上がりに行ったが、足をつかんだままパウンド連打を受け、レフェリーストップのTKO負けとなった。
試合後のインタビュールームで金原は、「思った通り強かったなという感じです。この試合で最後にしようと思っていたので、引退しようかなと思います。引退します」と現役引退を表明した。
元SRCフェザー級王者の金原はMMA27勝14敗5分。
2009年12月31日の「Dynamite!! ~勇気のチカラ2009~」では山本“KID”徳郁に判定勝ちするなど活躍した金原は、2016年1月の「UFC 195」で強豪マイケル・マクドナルド(米国)とも対戦し、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞する激闘を展開。肩固めを凌がれた金原がリアネイキドチョークで一本負けも、マクドナルドのケージ掴みが問題視された試合でもあった。UFCをリリース後、2016年12月のDEEPでチャーリー・アランツに1R TKO勝利。
その後、立ち技のKNOCKOUTにも参戦し、2017年7月に中尾満を5R TKOに下すと、同年12月には不可思と5R判定まで持ち込んだ(0-3で不可思が勝利)。2018年4月にはDEEPでジョムホット・チュワタナを1R 肩固めで仕留めており、今回が1年10カ月ぶりのMMA復帰戦だった。
全試合後、会見で大会を総括した榊原信行CEOは、金原の引退表明について、「もったいないなという気がしますね。前回の試合から時間が空いていたし、本人も期するものがあってそう言ったのでしょうから意思を尊重しながらも、少し置いて話をしてみたい」と語った。
以下、金原の試合後の一問一答。
──試合後の率直な感想をお聞かせください。
「終わったな、という感じです」
──対戦を終えて、相手の印象は違いましたか。
「思った通り強かったなという感じです」
──久々の試合でしたが、そこに関してはいかがでしたか?
「わからないですね。試合がどうこうというより、実力がこれだけだったということです」
──試合を終えたばかりですが、今後の展望を教えて下さい。
「自分はこの試合で最後にしようと思っていたので、引退しようかなと思います。引退します」