MMA
インタビュー

【RIZIN】井上直樹と対戦するトレント・ガーダム「バイオレンスを見せたい」=2月22日(土)浜松

2020/02/21 10:02
2020年2月22日(土)に静岡・浜松アリーナにて開催される『RIZIN.21』に出場する全選手の個別インタビューが20日、浜松市内にて行われた。 第4試合では、バンタム級相当の61.0kg契約で、井上直樹(日本/Serra Longo Fight Team)とトレント・ガーダム(豪州/Tiger Muay Thai&MMA)が対戦する。 ガーダムは、2019年8月の名古屋大会でビクター・ヘンリーに後ろ三角絞めで敗れたものの、RIZIN初参戦でタイガームエタイジム仕込みの首相撲&ヒジ打ち、変則的なバックスピンキック、強い四つ組みからテイクダウンを奪うなど、DEEP王者に肉薄しており、独特の打撃を持つガーダムと、組み技の井上の対照的な戦いとなる。 RIZINでの雪辱を期すガーダムは井上について、「イノウエはフライ級に戻した方がいい。バンタムでは身体が弱すぎるし、俺の方がレスリング力が高い」とフィジカルで自身が優位であることを語り、「バイオレンス(暴力)を見せたい。ヒジを当ててイノウエを流血させてね。イノウエを倒して、RIZINのバンタム級で通用する事を証明してみせるよ」と、豪語した。 ──対戦相手の井上直樹選手の印象は? 「イノウエはとてもベーシックな選手で、簡易な空手スタイルで打撃は真っすぐに真ん中を打ち抜いてくるスタイルだ。打撃に関しては問題ない。柔術もいいものを持っているけど、俺はレスリングが強いし、フィジカルでは負けないと思っている。それを踏まえても俺が負けることはない。俺のスタイルは常にフィニッシュを狙っている。打撃でも一本でもフィニッシュを狙っていくよ」 ──どんな試合を見せたいですか。 「バイオレンスだ。ヒジを当てて相手を流血させたいです。俺は相手を流血させるのが好きなんだ。暴力的なところを見せたいね。すべてを出し切って自分がどんな選手か見せたいし、この試合を通してRIZINのバンタム級で通用する事を証明したい」 ──どんな試合展開になると予想していますか。 「自分がやりたいところで試合ができると思う。というのも俺の方がレスリング力が高いから。MMAではレスリングが高い選手が試合を支配する。どの局面でも自分が相手より上だと言うことを見せたい。選択しろと言われたらボクシングで相手をボコボコにしたいけど、MMAだから打撃でも寝技でも一本を取るところを見せたい」 ──RIZINでは今、バンタム級が盛り上がっている階級の一つですが、それに対する思いや考えがあれば教えて下さい。 「とにかく、バンタム級のいろんな選手がいるのでみんなとやりたい。日本にいるバンタム級の選手と俺は試合が噛み合うと思っている。日本にいる選手は皆フィニッシュを狙いにいくし、アメリカで試合をするより日本での戦いの方が噛み合うんだ。日本のバンタム級の選手の方が面白い試合をする。だから日本で継続的にキャリアを築いていきたい。日本の選手は皆フィニッシュ率が高いし、今回の相手も8つのフィニッシュで俺は9つ。今回の相手で10個目のフィニッシュを取りたい。このバンタム級は乱立状態で、誰もが誰かをだ倒せる状態なので、チャンスを貰えれば自分の強さを証明するよ」 ──井上選手がフライ級から上げてくることについてどう感じるか。また「フィジカルトレーニング動画を見て笑った」意味は? 「昔の俺と同じで貧弱だったから(苦笑)。筋トレの大変さは分かるよ。彼はフィジカルが弱い。同じ苦しみが分かって、かつての俺を見るようで笑ったんだよ。ただ、いまの自分はビクター戦の後にパーソナルトレーナーについてもらってフィジカルを強化してきたんだ。フィジカルには自信があるよ。 個人的にはイノウエはフライ級に戻した方がいいだろう。減量がキツいかもしれないけど、『CFFC 72』でとても小柄なショーン・サンテラにパワー負けしていたし、バンタムでは身体が弱すぎる。俺が打撃を当てたら打撃を狙ってくるだろうけど、俺をテイクダウンは出来ないだろうし、リーチも長くて首も長いから関節技も狙いやすいから好都合だ。ヤツが打撃を当ててくるかもしれないけど、俺はヘビー級ともスパーしている。どんな階級の選手のパンチももらっているから、イノウエのパンチは効かないよ」 ──日本についてはどう感じていますか。 「日本は好きだよ。前回は台風で1日、中国で足止めくらったけど(苦笑)、今回は無事に日本に来れて感謝しているよ。アジアの文化が好きだし、タイに住んでいるし、日本のことをもっと知りたい。昨日はセブンイレブンで日本食を食べて美味しかったし、ゴンザ? とラーメンが好きだ。あっ、ギョーザ! だ(笑)。それにPRIDEもK-1も見ていたし、今回の試合は自分の立ち位置を決めるとても重要な試合だと思っているよ」 【写真】前戦ではタイガームエタイ仕込みの首相撲でヘンリーをこかし、ボディロックテイクダウンも見せていたガーダム。 ──2019年は外国人選手のトフィック・ムサエフやマネル・ケイプが王者になったことが、モチベーションにもなりましたか。 「俺は有名になるために戦っているわけじゃないんだ。これ(格闘技)しか知らないんだ。この道に入るために学校も中退した。格闘技しか分からないからやっているし、格闘技が好きなんだ。格闘技のおかげでインドや韓国、中国にも旅をしたし、無一文でタイにも住んでいた時期もあった。結果、日本で試合が出来て、自分が生きる対戦相手もいる。そういう選手と試合をした結果、スーパースターになれたらいいけど、俺としては格闘技しか知らないからこれをやっていて、格闘技をやっているときに生きがいを感じるんだ。自分の経験と思い出のためにやっているから有名になりたいわけじゃないんだ。その結果、スーパースターでもヒールになっても構わない。ただ、俺は好かれるような性格だから(笑)、スーパースターになれるならそれはそれでいいと思うよ(笑)」 ──タイガームエタイで金原選手と練習をしたと思います。どのような印象を持っていますか。 「カネハラとヘンリーとの試合が決まりとても嬉しかったよ。カネハラがヘンリーに勝てるように協力したいと思った。俺はヘンリーに勝っていたと思うし、若くて(22歳)クレイジーだったから、そこで負けてしまったけど。 日本にはサブミッションが得意なクレベル・コイケやタイガームエタイのテツヤ・ヤマダもいるけど、カネハラも素晴らしいベストグラップラーだ。打撃も変則的で重みもある。タイミングがとりづらいんだ。全部、含めて多くのスパーリングができたし、お互いに高め合えたよ。友情を築いたよ。だから勝ってもらいたい。アドバイスするとしたら、ヘンリーはパワーに欠けた女みたいな打撃を打つぞ(笑)と。少なくとも打撃に関してはカネハラの方が遥かに強いパンチを打つ。カネハラはKIDをKOするくらいだしね」
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