2020年2月16日(日)東京竹芝のニューピアホールにて「プロフェッショナル修斗公式戦」が開催される。
メインでは、フェザー級環太平洋7位の22歳・青井人(BLOWS)が、2019年に3連勝し波に乗る長野在住シューター・37歳の久保村ヨシTERU(飛翔塾コンドル)と対戦する。
2015年6月のプロデビュー戦から1分を挟み6連勝した青井は、2017年10月に高橋遼伍に判定2-0負けで左足腓骨骨折もあり長期欠場後、2019年1月の再起戦で仲山貴志に1R リアネイキドチョークで一本負け、同年7月には内藤太尊にも2R KO負けを喫し、現在3連敗中だが、そのポテンシャルと格闘センスは抜群のものを持っているのは周知の事実。しかし、アグレッシブさが仇となり、ポジションとスタミナを失った試合もあり、今回はしっかりと勝利することが一番の命題だろう。
4連勝中の久保村に対し、青井は試合で「やりたいようにやって、結果的にボコボコに何もさせないようにしたい」と語った。
──減量は順調でしたか。
「減量はもう全然余裕でした。環境を変えて、食べながら落とせましたし、水抜きも1キロぐらいでしたし」
──2017年の高橋遼伍戦で左足腓骨骨折後、ブランクがあり、2019年は2連敗でした。どんな課題を感じていましたか。
「毎試合、行きすぎてしまって、前回(2019年7月・内藤太尊戦)も倒しにいくっていう気持ちが強すぎて、1Rから飛ばして酸欠で動けなくなったり、練習と全然違うこととかやっていて、前々回も気持ちが前に出過ぎでした。
言い訳かもしれないですけど、そういうのもあって、ひと皮剥けなアカンなあ、今のままじゃアカンなあと思って、テーマとしては対戦相手っていうよりは、自分のなかでその部分を改善することをテーマとしてやってきました。毎試合ごとの反省点、いままで直ってきていなかったことをちゃんと直して練習を……まあ試合やってみないと改善できているか・できていないかは分からないですけど、それを意識しながらやってきました。いい感じに仕上がったとは思います」
──難しいところですね。青井選手の良さと、そこでいったん落ち着くという部分と。
「はい。良さは消すつもりはないんで。良さ活かしながら1ランク上にいきたい、いまのままじゃ絶対上には上がれないんで、反省してきた点を試合に活かしたいです」
──なるほど。久保村選手は4連勝中です。試合を見てどのような印象を持っていますか。
「やっぱり背が高くリーチが長い。そこが一番の武器なのかなって思いますね。寝技もできるし、前に前に出てくるから気持ちが強そうです。ただ、前にこられても練習してきているんで、練習通りできたら大丈夫だと思います」
──戦績だけを取ってみれば3連敗、ランカーとして崖っぷちという見方もされます。
「『崖っぷち』って言われるけど、僕のなかで何も思ってないんですよ。応援してくれることとか、期待してくれてることとか、とてもありがたいことなんですけど、僕が連敗して期待している目が無くなったとしても変わらないことがあります。仲間が離れるわけでもないし、格闘技生活ってそんな長くないと思うんで、僕はやりたいように自由にやります。格闘技は歳がいってもずっとやれるってわけじゃないと思うので。
僕はいままでそういう目に対して期待通りに動かさなアカンとか、気持ち的にプレッシャーとして抱えてたんですけど、そういうのも3連敗してるんで気にせんでいいかなと。僕のやりたいようにやったらいいと思ってるんです。それで負けるんやったら、自分の実力不足なんで仕方がない」
──「自由にやる」というなかで、ご自身としては自分が強くなっているという実感は得ていますか。
「あります。練習でも。気持ち的に前へ前へって考え込みすぎてたのでそこを修正しつつ、以前より完全に強くなってますね」
──今回どんな試合を見せたいと思っていますか。
「3R全部使ってもいいし、1Rでもいい。まあ、いじめ抜きたいですね。自分の動きたいように自然に動き回って、自分の感性、直感を信じて、結果的にボコボコに何もさせないようにしたい。自分の直感を信じてやりたいようにやったら、行けるところまで行けるかなって思っています。まあ実際、試合やってみないとどうなるか分からないんで、こんだけ言ってても。でも気持ち的には、そういう気持ちです。練習してきた成果を見せられるように戦います!」