タイトルマッチで敗れてからの再起戦となる山本(左)と一階級上げて出直しの一戦となる佐野
2020年3月28日(土)東京・後楽園ホール『Krush.112』の追加対戦カードが、2月5日(水)都内にて行われた記者会見で発表された。
スーパー・フェザー級で山本直樹(優弥道場)vs佐野天馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が決定。
山本はK-1 WORLD MAXで活躍した山本優弥の弟で、2015年4月にプロデビュー。兄と同じくパンチ&ミドルキックのスタイルで戦績は9勝(3KO)7敗1分。2019年12月、レオナ・ペタスが保持するKrushスーパー・フェザー級王座に挑戦したが2R2分8秒、KOで敗れ王座獲得ならず。今回が再起戦となる。
佐野は2014年Krush-55kg新人王、2015年K-1甲子園準優勝で2017年12月には『Bigbang』でフェザー級王座を獲得。2018年11月には初防衛にも成功している。Krushでは2013年7月から9連勝を飾り、2015年1月には現K-1スーパー・バンタム級王者の武居由樹にも勝利を収めている。前回は11月に新美貴士と対戦するも計量をパスすることができず減点となり、判定2-0で敗れた。戦績は19勝(3KO)8敗。
「前回、自分は計量オーバーしてしまったんですが、またこのリングに上がらせてもらえてありがとうございます。そして試合を受けてくれた山本選手もありがとうございます。いろいろな人に感謝して試合でいいパフォーマンスができたらいいなと思います」と挨拶した佐野は「前回計量オーバーしてしまったので、しっかり反省して前へ進みたいと思ったので階級アップでお願いしました」と、フェザー級からスーパー・フェザー級に上げた理由を説明。動きに付いては「まだ実際に落としてやっているわけではないので分かりません」と、まだ未知数とした。
山本は「今まではベルトを獲ることしか考えていなくて、気持ちが前に出すぎて空回りしていたんですよ。やってきたことが全く出せていなくて、今年からはやりたいことをやってノビノビと戦っていこうと思います」と、前回のタイトルマッチを反省。
タイトルマッチでは1R開始からラッシュを仕掛ける戦法を見せたが「戦い方は作戦のひとつでもあったんですが、気持ちだけ出過ぎて喧嘩のような感じになってしまった。殴り合うのはあの時は楽しいなと思ったんですが、もらわずに倒すのが自分のひとつの武器だと思うので、それも合わせて出せるようにやりたいです」と戦い方のバランスを整えていきたいとした。
お互いの印象を聞かれると、佐野は「3R使って勝ちに来る印象かな。けっこうやりづらそうなのであまり噛み合う気はしないです」と苦笑いし、山本は「他団体でチャンピオンにもなっている選手ですし、身体が丈夫かなという印象があります。でもそういう選手を倒して勝たないとベルトに近付けないので、今は鋭い武器を磨いています」と、タイトル再挑戦を視野に入れて倒す武器を練習していると明かす。
「倒すところは倒しに行って、あとはもらわずに完封してどんどん試合をやり、またベルトに近付けるようにやっていきたいのでこの試合は完封して勝ちます」と意気込む山本。佐野も「もちろんベルトを獲りたいです」と同じくスーパー・フェザー級でタイトルを狙っていきたいとした。
<決定対戦カード>
▼Krushスーパー・フェザー級 3分3R・延長1R
山本直樹(優弥道場)
佐野天馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)