2020年1月26日、東京・新宿FACEにて「ZST.67」「SWAT!171」が開催された。
夜の部「ZST.67」のメインでは、「ZST対THE OUTSIDER対抗戦最終章」といえる平信一(綱島柔術)と佐野哲也(チーム SOS)の4年越しの試合が実現。熱戦の結果はスプリット判定で平が勝利。試合後、平は「3月、サッカーボールキックありで待ってるぞ!」とルールを変えての再戦を叫んだ。
グラップリングマッチのGTルール、GTタッグルールなど、格闘技のおもちゃ箱のような多様な試合の数々に大いに沸いた新生ZST。試合後、勝村周一朗プロデューサーは「お客さんの反応も良かった。これからも実験的な試合をやっていきたい」と、次回3月15日の横浜大さん橋ホール大会を見据えた。
▼メインイベント 第11試合 ZST特別ルール ライト級 5分2R ※肘あり〇平 信一(綱島柔術)[判定2-1]×佐野哲也(チーム SOS)
メインイベントはヒジありのZST特別ルール。第二代ライト級王者にして“暴走柔術”の異名を持つ平は、荒々しく泥臭い突貫ファイトが持ち味の人気選手。2018年10月のZSTライト級タイトルマッチで小金翔に判定負けで王座陥落した平は、2019年1月にベン・ブッカンに判定勝利後、PANCRASEに参戦。デカゴンで松岡嵩志に判定負け後、阿部右京に判定勝利と1勝1敗でZSTリングに戻ってきた。
対するは元THE OUTSIDER70-75㎏王者の佐野。2019年1月の「SWAT! 168」でのグラップリングバウトで平山学にダースチョークで一本勝ち後、5月の「ZST 64」でマックス・ザ・ボディにスプリット判定勝ちしている。佐野は2016年から平との対戦をアピールしており4年越しに念願叶った形となる。煽りVTRで佐野が試合後「待ってろ平!」とリング上で叫んだ場面が映されると、次の場面で平が「待ったぞ佐野!」と叫ぶ。かつて行われた「ZST vs THE OUTSIDER対抗戦」その最終章とも言える戦いが幕を開ける。
1R、開始直後に突進する平に佐野はフックを合わせながら身をかわす。平は追って組み付くとコーナー際で四つの攻防に。足をかけてテイクダウンを狙う佐野に対し、平はバランスを取りつつ、こつこつとパンチを入れる。
佐野は平のバランスを崩すとスタンドでバックにつく。しかし平も向き合うとボディへパンチ、一方の佐野は首相撲で捕らえてヒザを狙う。平は組んだまま顔面へアッパー。組んだ距離でダーティーボクシングの展開が続く。離れても近距離からヒジの平に佐野は左右のストレート。
2R、ローを入れる佐野に平は突進してパンチ。再び1Rと同じく組みからアッパーを入れていく。組んだ状態からパンチの平、首相撲でヒザは佐野という展開。佐野は平をガブリから引き倒してグラウンドへ、しかし平も抜けてスタンドへ戻る。組みながら、少しでも距離が離れれば両者パンチを振るう。組んだ距離で平のアッパーが何発も佐野を捕らえる。
佐野は再びがぶって平を前に倒すが、平は四つん這いで前へ進みタックルを取ろうとする。平が胴に組みつき遂に佐野を倒すも、佐野はすぐに上を取りがぶる。最後は佐野がバックチョークを仕掛けたところでラウンド終了。
判定は2-1と割れ、平が勝利。4年越しの対抗戦を制した平はマイクを持つと「佐野、待ってたぞ! 3月、サッカーボールキックありで待ってるぞ!」と佐野とルールを変えての再戦を要求。さらに「今年の目標は神取! ギャビ! 平! これがZSTだ!」と、謎のマイクを残して大会を締めた。
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▼セミファイナル 第10試合ZSTルール バンタム級 5分2R〇竿本樹生(第4代ZSTフライ級王者/BRAVE GYM)[判定3-0]×清水俊裕(総合格闘技宇留野道場)
第4代フライ級王者の竿本。卓越したレスリング力と強靭なスタミナで現在9連勝中と無敵のチャンピオンが、バンタム級へと階級アップしての一戦に挑む。竿本は、2018年5月に加マーク納に判定勝ちし、ZSTフライ級王者に輝くと、同年10月に前王者の伊藤盛一郎を2R判定で撃破。2019年は5月に佐々木亮太に判定勝利後、12月5日にはDEEPに初参戦。ケージの中でハシャーンフヒトに判定勝利し、9連勝をマークしている。
そんな竿本を「ウェイトアップ怪人」として迎え撃つのが”ZSTの仮面ライダー”こと清水俊裕。清水は2019年7月に青森で行われたGFG(Global Fightingsport Game)で梶川卓と対戦予定だった竹内直矢の欠場により、緊急参戦。実力者の梶川に1R、リアネイキドチョークで一本勝ちを収めると、8月の「ZST 66」では、諏訪部哲平に判定勝利。続く12月の「ZST in 師走」では所英男の愛弟子・萩原一貴に三角絞めで一本勝ちするなど、現在3連勝をマークしている。
清水はいつも通りライダーの変身ベルトを巻き、自分で吹き替えた仮面ライダーのテーマに乗って入場する清水。観客からは「ライダー!」と声援が飛ぶ。
1R、タックルに来た清水を受け止めてフルスイングのアッパーは竿本。だが清水も臆さず再びタックルでコーナーに押し込む。ブレイクとなると竿本は素早いフットワークから飛び込んでボディを当て、清水のパンチをノーガードでかわす。片足タックルに入る清水も竿本はしっかりと切って逆に上を取る。下から寝技を仕掛ける清水。竿本はそれを防いでパウンドを落としつつパスガードを狙う。
2R、清水はパンチからタックルに入るとスタンドでバックにつく。竿本の太ももへヒザを飛ばしつつ脚をフックしてグラウンドへ引きずり込み、完全に清水がバックを奪う。しかし竿本は焦らずじわじわと向き直り上を取るとスタンドへ。
アッパーからストレートで前に出る竿本を清水はグラウンドへ引き込み、下から三角絞めを仕掛ける。竿本はしっかり対応すると強いパウンド、さらに腕十字。
しかし清水もこれを防ぐと下からアームロック。腕のクラッチを切って一気に極めにかかる清水だが、竿本は腕を伸ばして防御する。そのまま試合終了。判定は3-0で竿本。
階級を上げての試合で勝利をおさめ10連勝を飾った竿本は、試合後マイクを持つと「勝ち方が判定でパッとしなかったんですけど、今日で10連勝しました。12月にDEEPで試合して1月、今日試合して、ちょっと開けて4~5月くらいに開催予定のRIZINに是非呼んで欲しいなと思います。今日はちょっとバテちゃいましたけど、ちゃんと調整して良い体作りしていくんでよろしくお願いします」とRIZIN出撃をアピールした。
▼第9試合GTルール 59kg以下契約 7分1R△伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム)[時間切れ引き分け]△長谷部 悠(リバーサルジム新宿 Me,We)
第三代フライ級王者にしてRIZINのリングにも参戦する伊藤が打撃なしのGTルールに登場。その対戦相手となるのは柔術で活躍する寝業師・長谷部。
1R、引き込んだのは長谷部。伊藤は素早くパスガードを仕掛けると長谷部の絡めてきた脚を取って足関節。だがこれは極まらない。伊藤は上から何度もパスガードを仕掛けるが長谷部のガードを越えられない。長谷部は下から足関節も見せる。
フックガードをつくる長谷部は下からスイープを狙うと、パスを仕掛けてきた伊藤に逆にオモプラッタ。伊藤は上から足関節。しかし長谷部は抜くと逆にギロチン。これを抜けて伊藤が立つと長谷部はさらに飛びついて再びギロチン。
終盤、伊藤はようやく長谷部のガードを越えると、反転した長谷部をがぶってコントロールする。互いに回転しながらポジションがめまぐるしく変わり、最後まで両者動き続けたままゴング。判定は無いため時間切れでドローとなった。
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▼第8試合 RXルール ライト級 10分1R〇伊藤健一(フリー)[1R 2分57秒 ヒールフック]×飯塚優(HEAT-UP)
素手による掌底とレガース着用、そして3回までのロープエスケープが認められるRXルール。旧リングスを基にしたこのルールで対戦するのはリングスを愛する“闘うIT社長”にして5年半ぶりのZST参戦となる伊藤健一と、プロレスラーながらグラップリングなどアマチュア格闘技にも参戦する飯塚優。両者ともにサンボの経験を持つ。柔術家でもある伊藤は米国NY修行でジョン・ダナハーから最新足関節を含むグラップリングの修行を積んできた。
1R、片足タックルは伊藤。飯塚は切るも伊藤はすぐにレスリングシューズを履いた足に足関節、ヒッフックへ。しかし飯塚はロープをつかんで1回目のエスケープ。再開すると再び伊藤は下からクロスヒールホールド。
飯塚も逃れようとするが今度はヒールフックが極まり苦悶の表情で2度目のロープエスケープ。かなり極まっていたようで飯塚は立つのもやっとの様子。しかし再びファイティングポーズを取る。
飯塚はグラウンドになると足関節を警戒し慎重に攻めていくが、伊藤はどんな体勢からでも足を取りに来る。そしてまたも伊藤の足関節。
飯塚は必死に逃れようとするも最後は伊藤のヒールフックが極まりタップ。飯塚は肩を支えられながら退場していった。圧勝した伊藤は試合後マイクを持つと、RXルールで桜庭和志との対戦をアピールした。
▼第7試合 GTタッグルール 合計体重150kg 10分1R〇高本裕和&渋谷カズキ(高本道場)[2本先取] ×高須将大&柴崎弘道(ストライプル茨城)※7分42秒ストレートアームバー、8分25秒カーフスライサー いずれも高本が一本奪取
グラップリング&タッグというZSTならではのルールでの一戦。ステージ4のがんと闘いながらリングに上がる不屈のファイター高須と柔術紫帯の柴崎のストライプル茨城コンビ。
対するは、RIZINなどMMAのレフェリーも務める柔術黒帯の高本&その弟子でパンクラス、DEEPなどに参戦経験のあるMMAファイターの渋谷。
まずリングに入ったのは渋谷と柴崎、回転しながら足元に潜り込みヒザ十字を狙う渋谷に、柴崎はお尻を蹴って抜けると下から渋谷の片足をつかんでガードを作る。渋谷は側転パスを見せるが柴崎はすぐに対応。足関節を狙う渋谷に柴崎もレッグロックを仕掛け、足の取り合いに。コーナー際で攻防が続くがここで柴崎が手を伸ばし高須へタッチ。一旦ブレイクとなる。
高須は片足を取ってテイクダウンするとすぐにパスしてサイドへ。渋谷もガードへ戻すが高須がまたもパス、そして腕を取ると洗濯バサミ。渋谷は抜け出すが高須が今度はバックチョーク。しかしここも渋谷が抜け出し高本へタッチ。
柔道六段にして柔術やサンボで数々のタイトルを持つ高本。高須を引き込むとすぐに脇を差してスイープ、さらにマウント。高本がチョークを取りかけるもコーナー際だったため高須はタッチし難を逃れる。
だが高本は交代した柴崎を抑え込むと、ハーフガードからからストレートアームバーを極めあっさり一本。
残された高須が入るが、ここもすぐに高本が上を取りハーフガードから足を絡めて、相手のふくらはぎの筋肉をつぶすカーフスライサー。高須がタップし、圧倒的な強さを見せた高本がタッグを勝利へと導いた。
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▼第6試合KOKルール フライ級 5分2R〇長野将大(リバーサルジム武蔵小杉所プラス)[判定2-1]×小林 優(パラエストラ吉祥寺)
顔面へのパウンドがないKOKルール。“所イズムの継承者”長野は師匠の所英男と同じようにアグレッシブで動き続けるスタイル。対する小林は打撃に加えてバックチョークも得意とする。
1R、ワンツーからタックルで長野がテイクダウン、小林は下からアームロックを狙うと長野は前転して回避。しかし小林がバックを奪いチョークを狙う。長野はトップを取り返すと小林の片足を股に挟み、もう片足をつかんで寝かせようとする。小林は尻餅の状態から距離を取って立つと、長野が内股でテイクダウン。
しかしここでも小林が上手くバックテイクに成功。さらに長野は小林を前に落とすとハーフガードから立ってボディへ強烈なパウンド。さらにヒザ十字も仕掛ける。
2R、長野が左ストレートから投げで上を取るとハーフガードからパスしてサイドへ。小林は脱出すると回転するようにしてまたもバックを狙う。立った長野はパンチで小林をコーナーへ詰めて上を取る。スタンドの打ち合いでは長野の右フックが入る場面も。
グラウンドになると小林がアームロックを狙うが長野は腕を抜いて逆にアームロック。しかしここでも小林が上手くバックを取る。長野は立つも小林はバックを譲らない。長野が体をずらしバックから逃れたところでゴング。判定は2-1と分かれたものの長野に軍配。接戦をモノにした。
▼第5試合 ZSTルール 63kg以下契約 5分2R〇直斗(総合格闘技宇留野道場)[2R 2分40秒 三角絞め]×原口 央(BRAVE GYM)
直斗はUFCにも参戦した俊一と、ZSTで活躍すると俊裕を兄に持つ清水兄弟の三男で兄たちと同様、ノンストップの寝技が武器。対する原口はかつてDREAMやRIZINで活躍した宮田和幸の弟子で、師匠譲りのレスリング力とフィジカルが持ち味だ。
1R、顔面前蹴りの直斗に原口はダブルレッグでテイクダウン。直人は立つと再びタックルに来た原口を受け止める。
しかし原口は低い体勢から足首を取ってテイクダウン。さらに再び立った直斗をがぶりから引き倒すと上からギロチンを仕掛ける。
直斗は脱出するとタックルに来た原口の腕を捉えてオモプラッタ。原口は前転して脱出するとまたもテイクダウン。そして立った直斗をがぶってなおもギロチン。しかし直斗はこれを抜け出すとバックを奪取。4の字クラッチを組んで顔面へパンチを振るう。
2R、タックルに行った直人をがぶって原口は1R と同様に首を捕らえて上を取る。直斗は立とうとするたびに原口のがぶりに捕まってしまう。タックルに来た原口を受け止めて直斗は下からアームロックを狙う、これは原口が抜け出すも、直人はすかさず三角絞めへ変化。原口は何度も体勢を変えて粘るも、最後はタップ。直斗が逆転の一本勝利を飾った。
▼第4試合 ZSTルール フェザー級 5分2R〇木下尚祐(和術慧舟會 GODS)[判定3-0]×安富北斗(リバーサルジム新宿 Me,We)
安富は打撃・投げ・寝技もありの格闘技・空道の全日本王者。1997年5月13日生まれの22歳で、地元・北海道で小学2年生から2019年9月まで大道塾に所属し、これまでに第3回アジア空道選手権大会250クラス第3位、第5回空道世界選手権大会250クラスベスト8、2019全日本空道体力別選手権大会250クラス優勝など、輝かしい実績を持つ。
対する木下は荒々しいファイトスタイルが持ち味。2018年10月に山本空良に勝利も、2019年1月に直斗、8月に高須将大に敗れ、2連敗中だ。
序盤からパンチの打ち合い。すると安富の左フックがアゴを捉え、木下の腰がガクンと落ちる。木下はタックルに行くも安富は切る。しかし木下はさらに両足タックルへ入り、今度は安富をリフトしてテイクダウンに成功。安富は突き放すも木下がすぐに上を取り返し、マウントを奪ってパウンド連打。反転して逃げようとする安富のバックを奪うと木下はチョーク。安富は必死にチョークを防ぐ。終盤、安富が何とか脱出すると、スタンドで打ち合いとなりここでゴング。木下は終了後も安富にメンチを切りながらコーナーへ引き返す。
2R、左フックは木下。しかし安富も左フックを当てる。タックルに行った木下に安富はヒザを合わせるが、木下はヒザをもらいながらもリフトしてテイクダウン。
すぐにマウントを奪うとコツコツとパウンドを落としていく。安富もブリッジで脱出を試みるが木下のトップキープは固く逃がさない。木下は立ってパウンドを落とすと安富の脚をさばいてサイドポジションへ。
終了間際にはパウンドの連打から、立った安富にダメ押しのテイクダウンを決めて試合終了。判定は3-0で木下。空道のエリート安富にMMAの洗礼を浴びせた。
▼第3試合 ZSTルール バンタム級 5分2R〇二之宮徳昭(クロスワンジム湘南)[判定3-0]×諏訪部哲平(和術慧舟會駿河道場)
スーツにサングラス姿、世にも奇妙な物語のテーマで入場の諏訪部は寝技を得意とするファイター。一方、二之宮は打撃を主体とする。両者は昨年、打撃なしのGTルールで対戦しておりドローに終わっている。今回は打撃ありのZSTルールで再戦となった。
1R、いきなりミドルの二之宮、しかしその蹴り足をつかんで諏訪部がテイクダウンに成功。亀になる二之宮のサイドにつくと寝技に引き込んでバックを奪う。ガッチリと4の字ロックを組んでチョークを狙う諏訪部。
しかし二之宮は脱出に成功し再びスタンドへ。諏訪部のタックルを切ってワンツーを当てる二之宮。さらにテイクダウンしてマウントを奪う。スタンドになると二之宮は逃げる諏訪部を追ってワンツー。諏訪部もフックを打ち返して応戦する。
2R、二之宮のワンツーが顔面を捉えるが諏訪部も逆に右ストレートを当てる。諏訪部はパンチからタックル、二之宮はこれを切ると前蹴りやインローも混ぜて何度もストレートを当てる。しかし諏訪部もしつこく組み付くと再びグラウンドでバックを奪取。
二之宮が立つも諏訪部がさらにグラウンドへ持ち込み、肩固めからバックチョーク、さらに腕十字から洗濯バサミと寝技の波状攻撃を見せる。
しかし二ノ宮は洗濯バサミを脱出すると逆に腕十字。諏訪部がクラッチを組んで耐える中で試合終了。打撃を効果的に当てた二之宮が判定で勝利した。
▼第2試合 ZSTルール フェザー級 5分2R〇小川将貴(ピロクテテス新潟)[1R 0分43秒 KO]※右ストレート×古根川 充(U-FILE CAMP 登戸)
プロ修斗にも出場し、その髪型から“角刈り大将軍” の異名を取る小川と“Uの原人”古根川の一戦。
出だしは互いにジャブで距離を測ると、小川がオーバーハンドの右で距離を詰め、コーナーに押し込む。しかし距離が離れたところで古根川が逆にオーバーハンドの右!この一発がテンプルにさく裂し小川が崩れ落ちると、即座にレフリーが試合をストップ。古根川が衝撃の秒殺KO勝利を収めた。
▼第1試合 ZSTルール バンタム級 5分2R〇上田直毅(パラエストラ東京)[2R 3分30秒 三角絞め]×若林康弘(SAI-GYM)
柔術茶帯の上田と新潟から参戦の“越後の寝技大将”若林、どちらもグラウンドを得意とするファイターだ。若林は三度笠に道中合羽で入場。
1R、上田の前蹴りをつかんで片足タックルに入る若林。上田はコーナーに押し込まれるも若林をギロチンチョークに捕らえる。若林はこれを外すと上からパウンド。
上田は足で突き放して立つと今度は若林が下になり再びグラウンドへ。下から腕十字を狙う若林に上田はパウンドを狙う。上田が立ち、強いパウンドを落としたところで1ラウンドが終了。
2R、互いにバックスピンキック。上田は前蹴りで若林を転倒させるとすかさずマウントを奪う。若林はロープを蹴って脱出しようとするが上田はしっかりとキープしつつパウンドを落とし、腕十字も狙う。
若林は何とかマウントから脱出するも上田は逃げる動きに合わせて三角絞め。クラッチを組みなおすとガッチリと極まり若林がタップ。上田が寝業師対決を制した。
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「SWAT!171」結果
▼メインイベント 第10試合 ZSTルール フェザー級 5分2R◯森山壱成(SONIC SQUAD)[判定2-1]×加藤貴大(BRAVE GYM)
▼セミファイナル 第9試合 GTルール フェザー級 7分1R×杉本孝(パラエストラTB)[1R 2分13秒 洗濯バサミ]◯ 鍵山士門(Physical Space)
▼第8試合GTルール72kg以下契約 7分1R△ 寺本大補(リバーサルジム横浜グランドスラム)[時間切れドロー]△ 辻真弘(BRAVE GYM)
▼第7試合ZSTルール ウェルター級 5分2R◯ 餅瓶太(和神会)[2R 2分00秒 レフェリーストップ]※パウンド×菊池叔慶(リバーサルジム戸塚グランドスラム)
▼第6試合 ZSTルール ライト級 5分2R◯ 岸野紘樹(トイカツ道場)[2R 2分47秒 レフェリーストップ]※パウンド×平石公介(TKエスペランサ)
▼第5試合GTルール 無差別級7分1R△ 澤宗紀(フリー)[時間切れドロー]△ 東海政太郎(RBアカデミー)
▼第4試合GTタッグルール 合計体重140kg以下 10分1R×高尾広喜(リバーサルジム横浜グランドスラム)& 篠宮敏久(綱島柔術)[松本→篠宮 7分24秒 アームロック]◯ 松本大輔 & 佐藤博秋(IMNグラップリング)※一人残しの松本&佐藤組が勝利
▼第3試合GTルール ライト級7分1R◯ 石井巧太郎(マルワジム横浜)[1R 5分00秒 アンクルホールド]×小川翔平(ハコビースポーツ)
▼第2試合GTルール 67kg以下契約7分1R△ 長谷佑馬(10th Planet Jiu-Jitsu)[時間切れドロー]△ 手塚勇太(和神会)
▼第1試合 GTルール ウェルター級 7分1R△ コクエイ・マックス(パラエストラ川崎)[時間切れドロー]△ 西村刀(フリー)