キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT】峯山竜哉「理想とするのは蹴りまくって圧勝すること」タイではスタンプらと練習

2020/01/27 19:01
2020年2月11日(火・祝)東京・大田区総合体育館『KNOCK OUT CHAMPIONSHIP.1』で、喜入衆(NEXT LEVEL渋谷)と対戦する峯山竜哉(WSRフェアテックス西川口)のインタビューが主催者を通じて届いた。  峯山は様々な団体で活躍する選手で、蹴り技とパワフルな左右フックが持ち味。なかなかタイトルに恵まれなかったが、2019年2月のJ-NETWORKウェルター級王座決定戦で勝利を収め、王座に就いた。 ■父から『見ている人に失礼な試合をするな!』と凄く怒られた ――いつから格闘技を始めたのでしょう。 「自分の父(峯山祐治)が元々プロボクサーで、その影響もあって自分もいつか格闘技をやりたいと思っていて12歳の時に地元にウィラサクレックムエタイジムの蕨支部がオープンしたので興味本位で始めました」 ――お父さんと一緒に練習することも? 「小さい頃はパンチを教わっていたり、当時は旧K-1の全盛期だったので一緒にテレビ観戦してましたね。父はプロで10戦以上やっていたというので昔の試合映像を探してみたのですが、見つかりませんでした。自分はテクニック派なのですが、父は自分とは違うスタイルだったみたいでファイタータイプだったようです。今の自分の年齢ぐらいの時にケガが原因で引退したと言ってましたね。今は、自分が試合の時はいつもセコンドに付いてくれます」 ――試合で結果を残せなかったら厳しく怒られたりはしますか? 「CAZ JANJIRA選手との蹴拳ムエタイウェルター級タイトルマッチ(2017年1月29日)では、試合が決まってからもやる気がなくて全く練習しないまま試合に出たら、5R制だったので後半にスタミナが切れてボコボコにされて負けました。試合後に、父から『見ている人に失礼な試合をするな!』と凄く怒られましたね。もう辞めてしまえとも。父はあんまり怒らない人でして、普段怒らない人が怒ると怖いとよく聞きますが、まさにその通りでめちゃくちゃ怖かった思い出があります。その試合以外だと、負けても『気持ちの出ていた試合だったのでいいよ』と特に怒られたことはありません」 ――プロになる前に、WSRが主催しているM-1アマチュア大会に出た経験は? 「アマチュア時代はあまり真面目に練習しておらず、20戦ぐらい経験しています。プロになってからは真剣に頑張ろうと思うようになりましたね。デビュー戦でダウンを取ったのですが、スタミナが切れてボコボコにされてドローになったんです。それがむちゃくちゃ悔しくて、これからは本気になってやろうと思いました。2戦目(vsKENGO)でみんなが見ている中で勝てたことが嬉しくて今でもその時の感覚が好きで、試合前は練習がきつすぎて本当に辞めたいと思うこともありますが、今でもあの感覚を味わいたくて辞められません(笑)」 ■オヤジ狩りをしてそのまま引退してもらおうかな ――今回、KNOCK OUT初参戦が決まりました。 「2012年にM-1でプロデビューしてから、蹴拳、K-1、Krush、J-NETWORK、新日本キックと色んな団体のリングで試合させていただきましたが、今までで一番大きな舞台なのでモチベーションは高いです」 ――KNOCK OUTにはどのような印象がありますか? 「ヒジありルールのキック団体ではトップクラスで、チャンピオンクラスの選手が揃う中で自分はJ-NETWORKのチャンピオンですし、実際に選ばれたので自信になっています」 ――元々はUMA選手と対戦予定でしたが、UMA選手が網膜剥離でドクターストップになったために対戦相手は喜入衆選手に変更となりました。気持ち的に問題はありませんでした? 「階級が近くて上がっている団体が似ていたので、いつかUMA選手とやると思っていたので遂に来たか!と思っていました。僕は自分の戦い方を持っている独特な選手が好きで、実はUMA選手は試合映像をよく見ていて参考にしている選手だったんです。自分のスタイルにUMA選手のような動きを取り入れれば相手選手はやりづらくなるんだろうなと。あと、三日月蹴りのタイミングがうまいので研究しています。喜入選手に関しても、これまでに対戦してきた相手がほぼかぶっているので、いつか試合をするんだろうなとは思っていました」 ――喜入選手に対してはどのような印象がありますか。 「自分がデビューした頃から活躍されていて、自分の先輩たちとも対戦経験があります。ファイトスタイルに関しては昔ながらのスタイルで、ガンガン攻めてくる印象があります。そういう選手は自分にとってはやりやすいので、ここでベテラン狩り、悪く言ったらオヤジ狩りをしてそのまま引退してもらおうかなと」 ――喜入選手は過去に獲れなかったJ-NETWORKウエルター級タイトルを持っているのが峯山選手と対戦するということで感慨深いようでした。 「そう思ってもらえるのは嬉しいですね」 ――どういう試合をイメージしてますか? 所属ジムはムエタイジムですが、ムエタイスタイルにこだわりは? 「ムエタイのスタイルは美しいので魅力的ですよね。自分が理想とするのは、蹴りまくって圧勝することです。昔はサムゴーが好きで、今はセンマニーやタワンチャイに憧れてます。センマニーはミドル、パンチを出すタイミングが絶妙でまとめ方も凄くうまいですし、1月10日のONEでの健太選手との試合が凄かったので、あのような蹴りでコントロールするような試合に憧れます」 ――タイで試合経験や練習したことはあります? 「応援してくれる方から自分の経験のために行ったほうがいいと言われ、昨年11月20日から1か月間、単身でタイのパタヤにあるフェアテックスジムにいき修行してきました。凄くホームシックになったのですが、ONEで活躍しているスタンプなどの選手と一緒に練習ができて凄くいい経験ができましたね。日本にいると自分やプロ選手は立場が上なので練習を引っ張っていくことになりますが、タイではよそ者扱いになるじゃないですか。練習ではひたすら食らいつかないといけないのでそういう感覚が久しぶりで、誰と練習しても新鮮でした。帰国したタイミングでKNOCK OUT参戦が正式に決まったので行って良かったですね。ちなみに最終日の練習後の屋台の食べ物で食虫毒になり、帰りのフライト時がピークで人生で一番つらい経験をしました(苦笑)」 ――それは大変な思いをされたんですね……。 「あと、ジムで練習していたら『いつタイで試合する?』と聞かれて、もしかしたらKNOCK OUTで試合があるかも!?と言われていてケガをしたくなかったのでタイでの試合を断っていたんです。でも無理やり決められて、3日後に試合をしました(笑)。新宿FACEみたいなパタヤにあるスタジアムで、ゴリラみたいなゴリゴリのタイ人と対戦して2Rにダウンを取って判定勝ちしました。日本語が1つも通じないですし、セコンドからはタイ語で話しかけられて何もわからず、試合中は自分しか信じられないという状況で戦ったので、凄くいい経験になりましたね」 ――その試合を含めて現在4連勝と好調ですね。 「以前は試合をすることに必死したが、今は試合を楽しんで、どんな状況になっても考えていこうと思うようになってから力まないで動けるようになりました」 ――2020年初戦をクリアーしての目標をお願いします。 「KNOCK OUTやREBELSのベルトを狙ってヒジありのキックボクシングでどんどん上に行きたいですね。KNOCK OUTでは強く色んな選手が集まる場所なので、とりあえず一度負けているCAZ選手にリベンジしたり、UMA選手も復帰したらやりたいですね」 ――最後にファンにメッセージをお願いします。 「記憶に残る熱い試合をしますので頑張ります!」
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